指数的には現時点で｢105｣をマークしているタカオノボルが抜けているが、狙ってみたいのがサトノサミット。現時点の最高指数は｢96｣だが、2走前に先行馬が後続に脚を使わす厳しい流れを差しており、前が有利な当舞台でも一発があっても。

【混戦】前走のJDDで勝ち馬にわずかに及ばなかったボレアスだが、ダートトップクラスの実力に疑う余地はない。タガノロックオンはJDDで3着。ダートではまだ底を見せた印象はない。ダート3連勝のタガオノボルも同様で、上位争いが見込まれる。インディーズゲームもダートでは負けなし。能力差は感じない。レックスパレードも上昇中で怖い存在。タイムズアローもダート向きで一発に警戒。前走で重賞を制したカラフルデイズももちろん侮れない。

【相手探し】ボレアスは、ディープインパクト×フレンチデピュティ配合。やや寸詰まり気味のコンパクトの馬体を思うと、2月のヒヤシンスS当時は、1400mベースの差し馬に見えたが、ユニコーンSを1分36秒7で3着。大井のジャパンダートダービーは、勝ち馬をクビ差に追い詰める2着。想像以上の地力や成長力を示しているが、ダートでもディープは懐が深い(やや晩成?)。一連の走破タイムや戦績は、このメンバーでは抜けている。当面の敵はJDD3着のタガノロックオン。前回は、仕掛け遅れのぶん、ボレアスに0秒2遅れをとったが、二走前のあおぎりは1分49秒5で逃げ切り。もう一つ前で競馬ができる馬だ。タカオノボルは、前走ゴール前で、もうひと伸び。新潟2勝のコース経験も含め、先行力は確か。牡馬相手が微妙だが、関東オークス馬カラフルデイズも状態はいい。まとめてまかせば、△という印以上のスケールを持つレックスパレード、インディーズゲーム。

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　◎ボレアスは「ディープインパクト×フレンチデピュティ」という組み合わせ。2代母クロカミは府中牝馬S(G3)と京王杯オータムH(G3)を制した活躍馬だが、産駒は総じて芝向きの決め手に乏しく、ダート向きに出ている。母クロウキャニオンはその1頭で、兵庫ジュニアグランプリ(G3)で3着となった砂巧者。芝向きのディープインパクトの子ながらダート向きに出たのは母方の影響だと考えられる。

　母方のフレンチデピュティ、カーリアンはいずれもディープインパクトと相性良好。新潟ダート1800mは先に行った馬が有利だが、今回は逃げ先行馬がそろい、勝負どころで早めにレースが動くと思われるので、中団に控えるボレアスが不利を被ることはないだろう。前走のようにジワッとマクっていけば直線で突き抜けるはず。