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毎日王冠・消去法予想】
グレード制導入のS59年以降から、「消える馬」・「残る馬」をチェックしてみます。
なお、H14年は右回り中山で実施されていた点に注意。
■コース実績
左回りの東京芝(H14年は中山芝)を4回以上走って0-1勝馬は、前3走内にG1戦5着内・G2戦3着内・G3戦連対・OP戦1着好走あった馬を除き[0-0-1-14]。
……
セイクリッドバレーは東京芝[0-0-2-4]、G3戦は[1-2-2-9]で連対3回は平坦新潟でのもので、G2戦は[0-1-0-3]、好調持続もG2ではワンパンチ足りない印象です。
■休養馬
3カ月以上の休養馬のうち、休養前G1戦15着以下・G2戦10着以下・G3戦5着以下・非重賞戦で連対を外していた馬は[0-0-1-18]。
……11カ月ぶりの実戦となる
エイシンアポロンは、前走G1天皇賞で不利があったとはいえ17着は負けすぎで、その時こうむった筋肉痛の影響で休養。いきなりはどうでしょう?
■高齢馬
7歳以上の高齢馬は[2-0-5-23]と好走例ありますが、前走G1戦0秒8以上・G2戦0秒6以上・G3戦0秒4以上・非重賞戦敗退の7歳以上馬は[0-0-1-13]。
また、前2走とも着順掲示板を外す6着以下だった6歳以上馬は[0-0-3-19]。
……前走G1戦1秒6差惨敗の
シンゲン、東京芝6勝のコース巧者でこのメンバーのG2戦なら、の期待がかかりますが3着までが妥当な線ですね。
■好不調の波
前3走内にG2以下戦で着順掲示板を外す6着以下が2回以上あった、ちょっとアテにしづらい馬は[0-0-4-46]。
……前4走[G3
中京記念1着→G2
金鯱賞13着→G3
小倉記念6着→G3
新潟記念1着]
ナリタクリスタルとほぼ同タイプのH20年前4走[G3
中日新聞杯1着→G2
大阪杯10着→G3
新潟大賞典8着→G3
エプソムC1着]
サンライズマックスが14着。ナリタはG3戦[3-1-1-4]と3勝していますが、G2戦は
セントライト記念11着・
金鯱賞13着で、陣営も「自分で走るのをやめる悪い癖があり過信できない」とコメントしていることからも、前走勝ちの好調の波に乗れるかどうか疑問です。
■近走完敗
前2走内に国内G2以下戦で、5番人気以下かつ0秒8以上敗退があった馬は[0-0-1-57]。
……対古馬重賞戦で結果が出ていない
ビッグウィーク。骨折放牧明けでは復調まで時間がかかりそうな気配です。また、左芝は初経験ですが、S61年、
菊花賞馬の
ミホシンザンが1番人気3着・H15年、
秋華賞馬の
ファインモーションが1番人気7着など、左芝未経験で連対をはたした馬はいません。
■3歳馬
3歳馬は[2-3-3-15]とけっこう頑張っています。このうち、(a)前3走内に重賞戦斤量56kg以上(牝馬は55kg以上)で連対内馬は×・(b)前走G1戦連対を除くキャリア5戦以下馬は×・(c)前3走内にG2以下戦で6着以下がある馬は×・(d)1800-2000m戦で連対のない馬は×・(e)前走9月戦敗退、?もハナ・アタマ・クビ差辛勝馬は×、以上の5項目をクリアしていた3歳馬は[2-3-0-0]。
……今回の3歳馬
リアルインパクトは(a)(c)(d)の3項目にひっかかり、前走G1勝ちとはいえ斤量差を生かしてのモノで、素直には評価できません。
■実績上位馬
東京芝4勝以上かつ前2走内に日本の重賞戦で連対があった馬で、間違いなく当レース人気になりそうな馬は[2-0-0-9]と以外にも期待を裏切る傾向にあります。H7年
サクラチトセオー(
安田記念2着・東京芝[4-1-1-2])が2番人気4着、H12年
アメリカンボス(
エプソムC1着・東京芝[4-0-1-2])が1番人気5着、H18年
アサクサデンエン(
安田記念1着・東京芝[6-1-1-3])が1番人気13着など人気馬がボロボロ負けています。前述の実績馬のうち、前2走内にG1戦で連対歴がなかった馬は[0-0-0-6]。
……秋の重賞戦戦をにぎわしてくれそうな東京芝4勝の
ダークシャドウですが、斤量57kgで勝ったことがなく、過信は禁物ですね。
■
安田記念組
前走G1
安田記念からの直行馬は[2-5-1-17]。
宝塚記念からの直行馬[9-2-4-22]と連対率ではほぼ互角です。この
安田記念からの直行馬のうち、(a)
安田記念10着以下惨敗馬あるいは10番人気以下の低評価馬は×・(b)斤量2kg以上増加馬は×・(c)東京芝(H14年は中山芝)を2回以上走ってゼロ勝馬は×・(d)6歳以上で斤量増加馬や7歳以上高齢馬は×・(e)当日10kg以上の体重増加馬は×、以上の5項目をクリアしていた馬は[2-5-1-0]。
……開幕週の絶好馬場で逃げ馬
シルポートに注目です。前走テンに10秒台を2回刻む
ハイラップで8着後退も、着差は渋太く0秒4差。昨年G1天皇賞以降8戦し、逃げて負けてもすべて0秒4差以内と逃げ脚に磨きがかかってきました。