11R

毎日王冠

15:45発走 / 芝1800m (左 A) / 天候:晴 / 馬場:良
4回 東京 2日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(指) 別定 11頭
本賞金:6500,2600,1600,980,650万円
  • Course コース詳細
  • IPAT連携

 井崎脩五郎の予想

井崎脩五郎の見解

・前走G1出走馬をのぞく、前走が4番人気以下かつ3着以下だった馬
※東京過去10年[0-0-1-26]
●2010年該当馬→シルポート(7着)、トウショウウェイヴ(10着)
○2011年該当馬→ビッグウィーク

・前走でエプソムC、もしくは朝日チャレンジCに出走していた馬
※東京過去10年[0-0-0-13]
●2010年該当馬→アドマイヤメジャー(8着)、トウショウウェイヴ(10着)
○2011年該当馬→ダークシャドウミッキードリーム

・前走G1出走馬をのぞく、6歳以上馬
※東京過去10年[0-0-4-23]
●2010年該当馬→該当なし
○2011年該当馬→アクシオン

・半年以上の休養明けで出走する馬
※東京過去10年[0-0-0-4]
●2010年該当馬→該当なし
○2011年該当馬→エイシンアポロンビッグウィーク

・3歳馬をのぞく、母父サンデー系の馬
※東京過去10年[0-0-0-10]
●2010年該当馬→スマイルジャック(4着)、マイネルスターリー(6着)、シルポート(7着)
○2011年該当馬→シルポートシンゲンセイクリッドバレービッグウィークミッキードリーム

2010年残った馬→アリゼオエイシンアポロンネヴァブションペルーサショウワモダン

【昨年結果】
1着:アリゼオ(○)
2着:エイシンアポロン(○)
3着:ネヴァブション(○)

2011年残った馬→ダノンヨーヨーナリタクリスタルリアルインパクト

井崎:ついに……ついに来たよビッグヒットが!!

須田:3着まで完璧な的中で、3連単21万馬券! おめでとうございます……と言いたいところなんですが、たしかセンセイ「軸は素直にロケットマン」って言ってましたよね?

井崎:……キノセイ。

須田:ロケットマン、4着でしたよね?

井崎:スダクンノソラミミダトオモウヨ?

須田:カタコトになってる時点で、覚えてるのバレバレじゃないですかっ! ホントにもう、なんであんな余計なことを言ったのかと、小一時間は問い詰めたいですよ……。

井崎:でもま、6頭残しで上位4頭までキッチリ当てられたのは満足のいく結果。だいぶ負債も返せて気が楽になったし、これでノビノビ予想できるしさ(笑)。

須田:「プラスに転じた」なんて勘違いはしてないようで、安心しました(笑)。こういう的中を年末へ向けて、ぜひ量産していただきたいものです。

井崎:とはいえ、今年の毎日王冠は難しいなあ。意外にヘンな結果で決まりうるというか……11頭立てとはいえ、そう「順当」ってイメージはないよな。

須田:ああ、実際イメージよりも荒れてるんですよね、近年は。10番人気以下の激走こそないですが、1番人気馬は[1-2-1-5]と1勝だけしかあげられていませんし。
井崎:そうそう。で、そういった傾向なども加味してアレコレ考えた結果、この3頭しか残らなかったワケだ。これだと、どう買ってもトリガミはないだろ?

須田:そこは大丈夫だと思いますが、ちょっと攻めすぎじゃないですか? けっこう難しいレースなんだから、そこまで絞る必要もなかったと思うんですが……。

井崎:いや、もう少し残したかったんだが、最後の消去ネタで一気に消えちゃったんだよなあ(笑)。さすが血統ネタ、破壊力がある!

須田:……血統は禁じ手だと、何度言えばわかっていただけるのかと!

井崎:いやいや、さんざん考えた結果なんだって。いくら難しいレースといっても、11頭立てで6頭残しは、さすがに多すぎるだろ?

須田:とは思いますが、よりによって「母父サンデー」を消しにいくとは、大胆不敵にも程があるというか。しかも、クサい馬ばっかり消えてるじゃないですか。

井崎:でもさ、それなりに出走してソコソコ人気も集めてるわりに、ぜんっぜん来てないんだよ。集計期間内だと、去年のアリゼオが唯一の例なんだぞ?

須田:ええ、ボクも調べてみましたが、確かに来てないんですよね。母父となると、ノーザンダンサー系を持つ馬のほうが信頼度は高いと思いますよ。

井崎:というわけで、素直に消してみた(笑)。こういう難しいレースの時こそ、深く考えずにバッサリ切り捨てるくらいでいいんだって、きっと!

須田:先週の好結果で気が緩んでる気配がプンプンしますよ。ぜひ好調の波に乗っていただきたいところなんですが、どうもあまりアテにはできなさそうですねえ……。
img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

2

相手

8

10

2通り 各2000円

3連単1着流しマルチ
1着

2

相手

4

7

8

9

10

60通り 各100円

東大ホースメンクラブの見解

 毎日王冠の行われる東京芝1800mはスタート直後にコーナーを迎えるトリッキーなコースで、スタートダッシュが重要なコースです。

 実際前走で1角通過順位が1番手の馬の単勝回収率が91%、複勝回収率が88%と高い水準なのに対して、通過順位が7番手よりも後ろの場合は単勝回収率65%、複勝回収率58%と低調な数字となっています。(データは01?11年)

 今回のメンバーでスタートダッシュに信頼がおけるのはシルポートで素直に本命視します。

 とにかく逃げたい脚質と内枠は開幕週では絶好の条件と考えられ、積極的に狙っていきたいです。前走は強力な先行馬がいて、多少無理をしたペースで逃げましたが、今回は何が何でもハナという馬がシルポートしかいないというメンバーも恵まれました。

 相手も基本的に先行力が高い馬を中心に狙っていきたいです。

 望田潤の予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

7

-

8

1点 6000円

馬連

8

-

10

1点 4000円

望田潤の見解

◎はグリーンデザートトワイニングなどが出る名牝系で、母は名牝ナンバードアカウントのニアリークロスを持ち、これはダンス産駒でもひと味違う馬だとセントライト記念で◎にしたときも書いたが、ついに本格化してきた。ハイレベルな同世代のトップクラスとも互角にやれる器だろう。

○は安田を巧い立ち回りで勝ったが、ディープ産駒らしいしなやかで無駄のない走りは決してピュアマイラーのそれではない。ベストはこの1800mだろうから57キロでも評価は落とせない。

☆はキンカメにトニービンが入ってホーンビームのクロスだからルーラーシップ的な配合で、直線長い1800mがベストだから内2000mで重賞を勝ちきったのは辛勝でも評価できるし、これも着実に力をつけてきている。

セイクリッドシルポートあたりも気になるが3着までだろう。馬連で買うならこの2点に絞りたい。

 井内利彰の予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

1

1点 1800円

複勝

1

1点 5000円

3連複フォーメーション
1着

1

7

2着

1

3

5

7

8

10

相手

1

3

5

7

8

10

16通り 各200円

井内利彰の見解

 2005年以降に行われた毎日王冠の1着馬と調教タイプを列記すると、

2005年
サンライズペガサス/標準少め坂路

2006年
ダイワメジャー/標準併用

2007年
チョウサン/標準少め坂路

2008年
スーパーホーネット/標準併用

2009年
カンパニー/標準坂路主体

2010年
アリゼオ/標準併用

 半数の3頭は標準併用、そして標準坂路主体も併用系統というくくりにすれば、圧倒的に結果を残しているのが併用調教です。

 今年の出走馬で併用系統は標準併用のエイシンアポロンリアルインパクトの2頭。

 この選択から前者を選んだのは、最終追い切りの時計の速さです。

 私が競馬予想TV!に出演する際に使っている調教チャートには6つの調教項目がありますが、その中の「スピード」のメモリが『4』だった2004年以降の毎日王冠出走馬は[5-2-1-13]で単回収363%、複回収105%と本命を決定付ける調教データになっています。

 ◎エイシンアポロンの最終追い切りは栗東坂路4F50.6秒。少し時計の出やすい馬場だったための好時計ですが、調教チャートのスピードは4。

 昨年出走時は標準少め坂路のため、最後の最後で差されてしまいましたが、今年は転厩したこともあって標準併用。長期休養明けという欠点を補える調教適性です。

 ○リアルインパクトは最終追い切りが4Fしか時計を出していないため、スピードで言えば2。ただこの調教タイプで3歳馬、スピード2は昨年のアリゼオと同じですから、斤量差さえ克服すれば、この馬が勝っても不思議ありません。

 ▲ミッキードリームは坂路調教馬のため、評価を下げていますが、調教内容は文句なし。最終追い切りは遅れたといっても相手に合わせただけなので、全く問題ありません。

 その相手だった△ダノンヨーヨーはやはり仕上がりの良さを強調する走りでした。こちらは休養明けとは思えない調教本数の多さが魅力。

 △ダークシャドウは馬ナリ平均トラックで併せ先着のいかにもスピード優先タイプ。それだけに休養明けは全く苦にならないでしょう。

 △セイクリッドバレーはようやく最終追い切りを一杯に追っているので、これはかなり馬券圏内に入る可能性が高いと予想しています。

1-1 エイシンアポロン
今回:標準併用
前走:馬ナリ平均併用

2-2 シルポート
今回:標準少め坂路
前走:急仕上げ坂路

3-3 ダノンヨーヨー
今回:標準多め坂路
前走:標準坂路

4-4 ナリタクリスタル
今回:標準トラック
前走:標準多めトラック

5-5 セイクリッドバレー
今回:標準多め坂路
前走:乗込坂路

6-6 アクシオン
今回:標準少め併用
前走:標準トラック

6-7 リアルインパクト
今回:標準併用
前走:標準併用

7-8 ダークシャドウ
今回:馬ナリ平均トラック
前走:標準トラック

7-9 シンゲン
今回:標準トラック
前走:標準トラック

8-10 ミッキードリーム
今回:標準多め坂路
前走:標準坂路

8-11 ビッグウィーク
今回:標準少めトラック
前走:標準トラック

 高橋学の予想

img_yoso

予想印
2シルポート(3人気)
3ダノンヨーヨー(4人気)
6アクシオン(8人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連BOX

2

3

6

3通り 各3000円

3連複

2

-

3

-

6

1点 1000円

高橋学の見解

毎日王冠・消去法予想】

 グレード制導入のS59年以降から、「消える馬」・「残る馬」をチェックしてみます。
なお、H14年は右回り中山で実施されていた点に注意。

■コース実績
 左回りの東京芝(H14年は中山芝)を4回以上走って0-1勝馬は、前3走内にG1戦5着内・G2戦3着内・G3戦連対・OP戦1着好走あった馬を除き[0-0-1-14]。

……セイクリッドバレーは東京芝[0-0-2-4]、G3戦は[1-2-2-9]で連対3回は平坦新潟でのもので、G2戦は[0-1-0-3]、好調持続もG2ではワンパンチ足りない印象です。

■休養馬
 3カ月以上の休養馬のうち、休養前G1戦15着以下・G2戦10着以下・G3戦5着以下・非重賞戦で連対を外していた馬は[0-0-1-18]。

……11カ月ぶりの実戦となるエイシンアポロンは、前走G1天皇賞で不利があったとはいえ17着は負けすぎで、その時こうむった筋肉痛の影響で休養。いきなりはどうでしょう?

■高齢馬
 7歳以上の高齢馬は[2-0-5-23]と好走例ありますが、前走G1戦0秒8以上・G2戦0秒6以上・G3戦0秒4以上・非重賞戦敗退の7歳以上馬は[0-0-1-13]。
 また、前2走とも着順掲示板を外す6着以下だった6歳以上馬は[0-0-3-19]。

……前走G1戦1秒6差惨敗のシンゲン、東京芝6勝のコース巧者でこのメンバーのG2戦なら、の期待がかかりますが3着までが妥当な線ですね。

■好不調の波
 前3走内にG2以下戦で着順掲示板を外す6着以下が2回以上あった、ちょっとアテにしづらい馬は[0-0-4-46]。

……前4走[G3中京記念1着→G2金鯱賞13着→G3小倉記念6着→G3新潟記念1着]ナリタクリスタルとほぼ同タイプのH20年前4走[G3中日新聞杯1着→G2大阪杯10着→G3新潟大賞典8着→G3エプソムC1着]サンライズマックスが14着。ナリタはG3戦[3-1-1-4]と3勝していますが、G2戦はセントライト記念11着・金鯱賞13着で、陣営も「自分で走るのをやめる悪い癖があり過信できない」とコメントしていることからも、前走勝ちの好調の波に乗れるかどうか疑問です。

■近走完敗
 前2走内に国内G2以下戦で、5番人気以下かつ0秒8以上敗退があった馬は[0-0-1-57]。

……対古馬重賞戦で結果が出ていないビッグウィーク。骨折放牧明けでは復調まで時間がかかりそうな気配です。また、左芝は初経験ですが、S61年、菊花賞馬のミホシンザンが1番人気3着・H15年、秋華賞馬のファインモーションが1番人気7着など、左芝未経験で連対をはたした馬はいません。

■3歳馬
 3歳馬は[2-3-3-15]とけっこう頑張っています。このうち、(a)前3走内に重賞戦斤量56kg以上(牝馬は55kg以上)で連対内馬は×・(b)前走G1戦連対を除くキャリア5戦以下馬は×・(c)前3走内にG2以下戦で6着以下がある馬は×・(d)1800-2000m戦で連対のない馬は×・(e)前走9月戦敗退、?もハナ・アタマ・クビ差辛勝馬は×、以上の5項目をクリアしていた3歳馬は[2-3-0-0]。

……今回の3歳馬リアルインパクトは(a)(c)(d)の3項目にひっかかり、前走G1勝ちとはいえ斤量差を生かしてのモノで、素直には評価できません。

■実績上位馬
 東京芝4勝以上かつ前2走内に日本の重賞戦で連対があった馬で、間違いなく当レース人気になりそうな馬は[2-0-0-9]と以外にも期待を裏切る傾向にあります。H7年サクラチトセオー(安田記念2着・東京芝[4-1-1-2])が2番人気4着、H12年アメリカンボス(エプソムC1着・東京芝[4-0-1-2])が1番人気5着、H18年アサクサデンエン(安田記念1着・東京芝[6-1-1-3])が1番人気13着など人気馬がボロボロ負けています。前述の実績馬のうち、前2走内にG1戦で連対歴がなかった馬は[0-0-0-6]。

……秋の重賞戦戦をにぎわしてくれそうな東京芝4勝のダークシャドウですが、斤量57kgで勝ったことがなく、過信は禁物ですね。

安田記念
 前走G1安田記念からの直行馬は[2-5-1-17]。宝塚記念からの直行馬[9-2-4-22]と連対率ではほぼ互角です。この安田記念からの直行馬のうち、(a)安田記念10着以下惨敗馬あるいは10番人気以下の低評価馬は×・(b)斤量2kg以上増加馬は×・(c)東京芝(H14年は中山芝)を2回以上走ってゼロ勝馬は×・(d)6歳以上で斤量増加馬や7歳以上高齢馬は×・(e)当日10kg以上の体重増加馬は×、以上の5項目をクリアしていた馬は[2-5-1-0]。

……開幕週の絶好馬場で逃げ馬シルポートに注目です。前走テンに10秒台を2回刻むハイラップで8着後退も、着差は渋太く0秒4差。昨年G1天皇賞以降8戦し、逃げて負けてもすべて0秒4差以内と逃げ脚に磨きがかかってきました。

 三田明太の予想

img_yoso

予想印
3ダノンヨーヨー(4人気)
10ミッキードリーム(5人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

3

1点 4600円

3連単1着2着流しマルチ
1着

3

2着

10

相手

1

2

4

5

6

7

8

9

11

54通り 各100円

三田明太の見解

 春の東京開催もそうだが、連続開催の開幕週は芝丈を長くする傾向があり、馬場状態は絶好でも、驚くほどの高速決着にならないケースが多い。また、芝丈の影響か、意外に差しが利くのもポイントだろう。

 本命はダノンヨーヨー。事実上、初の距離延長とも言える前走の宝塚記念は、これまでとは違う先行策を見せたが、指数的にマイル指向の強い本馬にとって、アーネストリーが演出したハイペースを前で踏ん張るスタミナがなかった印象。

 今回は逆に距離短縮になるが、淀みない流れのマイルCSで「123」をマークしているように、条件が大幅に好転しているのは確か。出遅れ癖のある馬だが、今回の条件替わりで言うと、前走でハイペースを先行できたのは大きな収穫だろう。例年通り、開幕週でも差しが利く馬場であれば、近走の東京コース凡走を払拭しても驚かない。馬券は得意の1800m&外回り替わりの同厩ミッキードリームを絡めて。

 古澤秀和の予想

img_yoso

予想印
4ナリタクリスタル(7人気)
2シルポート(3人気)
8ダークシャドウ(1人気)
6アクシオン(8人気)
7リアルインパクト(2人気)
9シンゲン(6人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

2

-

4

1点 2000円

馬連

4

-

8

1点 2000円

馬連

4

-

9

1点 1500円

馬連

4

-

7

1点 1000円

馬連

4

-

6

1点 1000円

馬連

2

-

8

1点 1500円

馬連

2

-

9

1点 1000円

古澤秀和の見解

2番:好仕上がり。展開楽。
4番:番手で楽に追走できそう。デキ良いし、前走のようなレースならアタマまで。
7番:マズマズ仕上がる。ツナギ長く、距離は大丈夫。
8番:好馬体。上位争い。
9番:良く仕上がっている。上位争いできる。
全体的に仕上がり良く、大差のないメンバー構成。

好配当連発 netkeiba関東本紙の予想

img_yoso

netkeiba関東本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

8

相手

2

3

4

5

7

10

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

8

2着

2

相手

3

4

5

7

10

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

8

2着

7

相手

2

3

4

5

10

30通り 各100円

netkeiba関東本紙の見解

【上位拮抗】今春力量アップのダークシャドウは力を出せる仕上がり。さらなる高みに向けて秋初戦をものにしたい。シルポートは開幕週の馬場がマイペースの逃げに味方する。斤量差があったとはいえリアルインパクト安田記念制覇は立派で、逆転候補。前走が示すようにミッキードリームも力をつけており、ダノンヨーヨーの潜在能力も不気味。平坦向きの印象もナリタクリスタルの力も侮れず、セイクリッドバレーも状態は上々。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

img_yoso

丹下日出夫

予想印
8ダークシャドウ(1人気)
9シンゲン(6人気)
7リアルインパクト(2人気)
2シルポート(3人気)
1エイシンアポロン(10人気)
6アクシオン(8人気)
10ミッキードリーム(5人気)

丹下日出夫の見解

【一騎打ち】ダークシャドウは、レコード決着となった大阪杯2着を足がかりに、エプソムCで初重賞制覇。一躍中距離重賞戦線のフロントランナーへと躍り出た。起点となったその大阪杯は、前半1000メートルが59秒3のミドルペース。5から9ハロンにかけ、11秒台のラップが5連続重なるタフな流れを捌いての1分57秒8。同レースの1・3着馬は、次走の天皇賞(春)をワンツー・フィニッシュを決めている。GI馬へ向かう記録の裏付けは整った。東京は4戦4勝。チークピーシーズを着用するようになって、レースにブレもなくなった。状態も、少なくとも前回のエプソムCよりは、格段に上だ。まともなら、シンゲンとの一騎打ち。平坦コースとはいえ、新潟2000mに1分56秒9という快時計を保持。前回の宝塚記念は三度めの骨折明け、488キロに馬体を減らし惨敗を喫したが、再調整明けの今回は、1カ月以上丹念に乗り込み、馬体や筋肉の張りを取り戻している。ちなみに、東京で6勝、1800mは3戦3勝の好実績を誇る。割って入れば、3歳春の安田記念で、古馬を撃破してきたリアルインパクト。血統的には純然マイラーに思うが、東京1600mのGI勝利は、1、2ハロン距離延長のフリーハンドがあるもんです。惑星はシルポート。昨年の都大路Sを、1000m通過・58秒5のHペースを自ら演出。1分44秒8で逃げ切った星が光る。以前と比べ、緩ペースの逃げも打てるようになった。前走の札幌記念2着で、ほぼ打ち止めかなと思ったアクシオンだが、水曜日の追い切りで、芝コース・11秒8をスパリ。これなら勝負になる。エイシンアポロンは昨年の毎日王冠2着馬。久々でも侮れないが、ひとつ下の、同タイプのリアルインパクトよりは、ポテンシャルは落ちるのかなぁ…。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

img_yoso

須田鷹雄

予想印
9シンゲン(6人気)
3ダノンヨーヨー(4人気)
1エイシンアポロン(10人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

3

-

9

1点 3000円

馬連

1

-

9

1点 2000円

ワイド

3

-

9

1点 3000円

ワイド

1

-

9

1点 2000円

須田鷹雄の見解

土曜15時時点の前売りでは1番人気がダークシャドウ、2番人気がリアルインパクトとなっている。

それぞれ同じコースのG3を完勝してきた馬とG1を勝ってきた馬だが、毎日王冠で狙ってみたいのはもっと違うタイプ、具体的には前走でG1の4着以内だった馬だ。

そもそも毎日王冠における前走G1組というのは回収率が高いのだが、それを支えているのは前走大敗組。G1だとダメだがG2なら、というケースがイメージ以上に多いということになる。

◎はシンゲン。典型的な府中巧者と言われていたのに今回はだいぶ人気落ち。他の前走G1負け組である○と△相手に馬連とワイドを買ってみたい。買い目の組み立て方が違うので3番手が大阪日刊スポーツなどの予想とは違っているが、◎○は共通だ。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

img_yoso

コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

3

4

8

10

12通り 各400円

3連単BOX

3

4

8

10

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

 栗山求の予想

img_yoso

予想印
8ダークシャドウ(1人気)
7リアルインパクト(2人気)
3ダノンヨーヨー(4人気)
2シルポート(3人気)
9シンゲン(6人気)
10ミッキードリーム(5人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

8

相手

2

3

7

9

10

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

8

相手

2

3

7

9

10

60通り 各100円

栗山求の見解

ダークシャドウは「ダンスインザダーク×プライヴェートアカウントという組み合わせで、2代母ユーセフィアがスピードタイプの名種牡馬グリーンデザートの全妹という良血。

母方に速いアメリカ血統を入れ、ヘイロー≒サーアイヴァー3×4、ディナーパートナー≒バックパサー5×4というクロスを持っているため、ダンスインザダーク産駒にしては俊敏さがある。

大阪杯のあとトモに違和感が出て休ませたが、前走のエプソムCはその影響を感じさせない楽勝。抜け出すときだけ本気を出してあとは流すという、力が二枚ぐらい違う勝ち方だった。

天皇賞でも勝ち負けになる器だと思われるので、ここは普通に走れば結果がついてくるはず。

 奥田隆一郎の予想

img_yoso

予想印
6アクシオン(8人気)
8ダークシャドウ(1人気)
9シンゲン(6人気)
2シルポート(3人気)
3ダノンヨーヨー(4人気)
4ナリタクリスタル(7人気)
10ミッキードリーム(5人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

6

8

9

2着

2

3

4

6

8

9

10

相手

2

3

4

6

8

9

10

90通り 各100円

奥田隆一郎の見解

毎日王冠が行なわれる東京芝1800mから注目の直結コースは、阪神芝2000m、中山芝2000m、函館芝2000m、京都芝1600m外、同コースの東京芝1800m。直結コースの激走馬は、同じ適性が要求される今走のコースに合うため、高い適性を活かして大駆けできる。

アクシオンは、直結コースの中山芝2000mで昨年の中山金杯を勝っている。最近は、前々走で直結コース・函館芝2000mの函館記念を7人気ながら3着に激走。今回の東京芝1800mは、阪神・中山・函館など他の競馬場の距離2000mが直結する傾向にあり、それらのコースで重賞を激走したことは評価できる。

ダークシャドウは、今春に直結コースの阪神芝2000mにて大阪杯を連対、さらに同コースのエプソムCを制した。直結コースと同コースの重賞を激走したことから、コース適性の高さがわかる。また、東京芝コースは4戦4勝、コース巧者といえる活躍を見せている。

シンゲンは、東京芝コースで6勝をあげたように、東京巧者。なかでも東京芝1800mは、1000万と1600万クラスを勝ち上がり、重賞のエプソムCを制した得意のコース。昨秋は休養明け緒戦から結果を出し、鉄砲駆けすることから緒戦で狙いたい。

ミッキードリームを穴馬として注目する。前走にて直結コース・阪神芝2000mの朝日チャレンジCを制した。3歳時に毎日杯を連対したように、もともと能力はあった馬。長期休養で出世が遅れたが、今夏の3連勝により重賞で勝ち負けできるまでになった。

ダノンヨーヨーは、直結コースの京都芝1600m外でG1のマイルCSを連対した。今年は惨敗続きだが、出遅れて流れに乗れなかったり、距離の合わない前走など、チグハグなレースが多かった。昨年の同時期に連勝、立て直しての復活を期待する。

 の予想

の見解

 いよいよ秋の東京開催が始まります。開幕週のメインは、伝統のG2・毎日王冠
 今年もG1馬2頭を筆頭に、なんと出走11頭すべてが重賞勝ち馬というメンバーになりました。激しいレースになりそうです。

毎日王冠(G2・東京9F)
2006:34.7-36.2-34.6=1:45.5(ダイワメジャーダンスインザムード)
2007:34.4-35.0-34.8=1:44.2(チョウサンアグネスアーク)
2008:35.8-35.0-33.8=1:44.6(スーパーホーネットウオッカ)
2009:35.8-35.9-33.6=1:45.3(カンパニーウオッカ)
2010:35.5-35.4-35.5=1:46.4稍(アリゼオエイシンアポロン)
※「テン3F-中盤3F-上がり3F」で表記、( )内は1、2着馬。

 過去5年間の連対馬10頭のうち、7頭が「東京G1の連対馬」という分かりやすい傾向。やはり同コースでのG1好走は圧倒的に優位な実績と言っていいでしょう。ちなみに、東京8FG1で連対経験があるのがダンスインザムードスーパーホーネット、東京10FG1で連対経験があるのがアグネスアークカンパニー、そしてその両方で勝ち鞍があるのがダイワメジャーウオッカ。やはり今年も唯一の東京G1勝ち馬=リアルインパクトは要マークということになります。

 ただし、8Fと10Fの両方でG1勝ちと、強力な裏付けがあるはずのダイワメジャーは5、1、3着、ウオッカは2、2着と、意外と圧倒的人気を裏切っての取りこぼしが目立つのも事実です。9F戦という「非根幹距離」の設定と開幕週の馬場が展開的な紛れを生み、絶対的強者が負けるレースでもあるので、この点は注意が必要でしょう。

 夏の上がり馬も複数いますが、今年は札幌記念新潟記念がテンも中盤もかなり緩いスロー戦だったので、これらを先行して勝ち負けした組は、ここで上位の持続力の裏付けがあるとまでは言い難い状況でしょう。つまり、春までのハイレベル戦での実績上位馬に優位があると見ます。

 春の中盤速いハイレベル戦という意味では、マイラーズC大阪杯が該当するので、これらで好走したシルポートダノンヨーヨーダークシャドウに加え、先行して踏ん張ったミッキードリームあたりまで、展開次第ではチャンスがありそう。

 昨秋のオールカマー毎日王冠勝ち馬も含め、今回は今春以前のG2実績馬が、今夏の上がり馬の前に立ち塞がると想定しておきます。

厳選予想 ウマい馬券