◎は母母がヒズマジェスティ×ロベルトの組み合わせだからグラスワンダーやブライアンズタイム的な配合で、このパワーで走るので東京で差すよりは中山で捲る競馬がベター。今度は積極策を匂わせてもいるし巻き返すだろう。

　ちなみにブライアンズタイムとサドラーを持つ馬にはヴィクトリー、ブルーコンコルド、テイエムアンコールなどがいる。

　明確な先行馬がいて、淀みない流れになりそう。ならば、ラッキーポケットの一発に賭けてみたい。

　現時点の指数が低いのは確かだが、その一方で斬れる脚がない同馬には不向きなコース・展開のレースが多いのも確か。意図的に先行して脚を使わす展開に持ち込むことが不要なメンバー構成だけに、変わり身があるならここ。

　菊花賞、阪神大賞典と好走のコスモラピュタは中山の実績も十分で中心。逆転ならキャリアは浅いものの前2走が示すとおり能力の高いモンテエン。現級勝ちのあるミッションモードも差はなく上位争いの候補。スズカスコーピオンは昇級戦の前走で2着と力をつけていることを証明済み。長距離得意のゴールドスパークルは状態も良好。ジェイケイランも押さえに加えたい。

　モンテエンの二走前・2分00秒3は、同日の準OPを4秒2も上回る破格の内容。1週前の調布特別も(勝ち馬はダークシャドウ)、1秒5上回っていた。スロー・平均というペースの違いこそあれ、数字は突出。降級の1000万なら、よほどのアクシデントでもない限り、好レース必至。
　
　コスモラピュタは、9月期の好コンディションの芝とはいえ、2分00秒フラットの現級で逃げ切り。敵は58kgのハンデということか。斤量に泣くようなら、ミッションモード、スズカスコーピオン以下が、ゴール前強襲。

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　◎コスモラピュタは「ロージズインメイ×トニービン」。この組み合わせは成功しており、ほかにミヤビファルネーゼ、マイネルグートなどが出ている。父ロージズインメイが異系色の強いアメリカ血統なので、重厚なヨーロッパ血脈で固められたトニービンがフィットするのだろう。

　コスモラピュタは2代母の父がサドラーズウェルズなので、高速馬場の決め手勝負になるとつらいが、中長距離の粘り勝負になれば無類の力を発揮する。もともと中山芝2200mはダラダラとした流れになりやすい決め手いらずの舞台。力のいる馬場は歓迎なので天気が下り坂なのも追い風だ。G1、G2で掲示板に載った馬なので、1000万条件なら58キロでも問題ない。