【初重賞制覇へ】
ビートブラックは、昨年の
菊花賞3着馬。大阪―ハンブルクCなど、2400メートルで3勝を挙げているマラソンランナー。ただしステイヤーは、
トップギアに入るまでに時間がかかる。前回の
アルゼンチン共和国杯も、直線に向かい、いざ追い出しを開始し始めたところで前をカットされ、内に進路を切り替えるロスが痛かった。3600メートルなら、ある程度思う通りのポジションを奪える。
京都大賞典では、安藤勝騎手とのコンビで、しぶとく馬群を割って2着に好走。ベテランならではの手綱も加味して初重賞制覇へリーチ。実績なら、もちろん
マイネルキッツ。
天皇賞(春)を、1・2・6着という、実績や格は文句なしのナンバー1。だが、前走の
京都大賞典は、
ビートブラックとは0秒8差。臨戦過程や良化の度合いを考えると、今回はビートに分がある。割って入れば、一昨年のステイヤーズSの勝者
フォゲッタブル。一年以上勝ち星から遠ざかっているが、一戦ごとに馬体の張りを取り戻し、最終追い切りはウイ
リアムズが跨り感触も確かめている。得意とする冬場・〔1121〕の中山に照準をあわせ、丹念に乗り込んできた
モンテクリスエス。展開がカギになるが、
菊花賞馬
ビッグウィークも復調気配がうかがえる。
ナムラクレセントは、前回のアルゼンチンは、気抜けするほど、春シーズンの気迫と張りにひと息。もう一戦、連下で様子見。