◎はシンザン記念で皐月賞馬と桜花賞馬を降し、毎日杯では馬群で我慢して抜け出して脚質に幅も出た。デルタブルースの甥で、母はハイペリオン4・6・6×6・7・7・8・8。

　タキオンにハイペリオンの濃い牝馬をもってきたという意味ではダイワスカーレット型の配合だから、先行してしぶといのも納得だ。タキオン産駒だけに1800?2000mがベストで2400mで持続戦になるとさすがに苦しいかもしれないが、この相手で2200mなら能力で勝ち負けになるだろう。

　▲は母がナスキロラトロのクロスで自身はレディレベッカ≒リヴァーマンとバークレア≒オリオールのニアリークロス。ディープ産駒としてはかなり誉められる配合で、ディープとリヴリアはニックスかもしれない。前走が着差以上の完勝で、外回り向きの斬れがあるだけにここでも狙いは立つ。

過去5年、京都芝2200mで行われた京都新聞杯で2勝している調教タイプは「標準併用」のみ。最後の長い直線を坂路調教で制することが多い1800m以下の芝外回りに比べて、コーナー4つを上手に周回することが大切な2200m以上の距離の特徴が表れたような結果だと思います。

今年の出走馬で標準併用に該当したのはテンペルしかいません。
最終追い切りはCWで前に2頭見て、大外を回りましたが、最後はきっちり先着。
キャリアの浅さをカバーして余りある素質の高さも魅力です。

相手は2009年の勝ち馬ベストメンバーと同じ標準坂路のレッドデイヴィス。
音無秀孝厩舎の鉄板調教に該当し、終い最速の加速ラップの最終追い。
距離不安以外にケチをつけるところはありません。

後は3着探しになりますが、過去の2着3着には標準多め併用やスパルタ併用といった調教タイプが絡んでいるので、標準多め併用の中からサウンドバスター、ファタモルガーナ、レッドセインツを高く評価してみたいと思います。

５番：悪くない。ただ、馬場？
９番：好素材。条件もピッタリ。
11番：仕上がりは良い。
12番：距離ギリギリこなせそう。能力が違う。

　レッドデイヴィスは、今年の3歳世代の中でも、ひときわ異彩を放つ存在。クラシック出走権のないセン馬(去勢馬)ながら、年明けのシンザン記念を、1分34秒0のレースレコードで、後の皐月賞馬・桜花賞馬を撃破。
　
　その時計の意味を証明する形で、次走の毎日杯では、他馬より重い57kgを背負い、ラスト3ハロンを11秒台の連続ラップで、余力をもって振り切っている。
　
　母の父は長距離型のトニービン。ごく近親に菊花賞馬デルタブルースの名前も連なる底力型。荒々しいレース運びの中にも「遊び」がある馬だけに、2200mの距離も、ほぼ問題なし。チカラでもぎ取る京都新聞杯だ。
　
　ユニバーサルバンクの母は、2500m以上の長距離で4勝をマーク。若駒S・共同通信杯と、あと一歩詰め切れないレースが続いてきたが、2200mのスタミナ勝負なら、ゴール前肉薄のシーンも十分ある。
　
　単穴にはコスモヘイガーを抜擢。年明けの小倉戦をレコード勝ち。福寿草特別を2分00秒8の好記録で駆けた実力派。青葉賞からの連闘となるが、本来叩き良化型。ハードなローテーションが却って刺激になる。
　
　レッドセインツは、前走のはなみずき賞を毎日杯と僅差の1分47秒2で一気差し。末脚に一段と磨きがかかり、競馬っぷりが変わってきた。
　
　2400mのムーニーバレーRC賞の上位二頭、ダノンフェニックス、クレスコグランドの長距離実績。テンペルの素材と、連下は接戦。

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　重賞連勝中のレッドデイヴィスが本命。前々走のシンザン記念は皐月賞馬のオルフェーヴル(2着)、桜花賞馬のマルセリーナ(3着)を破った。素質は世代トップクラスで、距離さえこなせればアッサリも。
　
　ユニバーサルバンクの前走は流れが向かなかった。2走前にGIII・2着と好走しており、地力で巻き返す。
　
　クレスコグランドは連勝中で勢いに乗っている。距離適性が高く重賞でも侮れない。
　
　レッドセインツは休み明けの前走が鮮やかな差し切り勝ち。新潟2歳S・3着の実績があり、決め手はここでも通用する。
　
　サウンドバスター、サンビーム、ダノンフェニックスを押さえる。

　◎レッドデイヴィスは「アグネスタキオン×トニービン」という組み合わせ。母ディクシージャズの半弟にデルタブルース（菊花賞、メルボルンC）がいる。

　父アグネスタキオンはリボー系との相性が良好で、このパターンからディープスカイ、サンライズプリンス、ダイワワイルドボア、レインボーペガサス、アドマイヤメジャーといった活躍馬が出ている。底力あふれる本格配合で、2ハロンの距離延長は問題ない。実績的にも抜けている。