出走馬8頭中、7頭が休養明けで順調に使われているのが今回が重賞初挑戦となる
ネコパンチのみのメンバー構成。実績馬のほとんどが差し馬で、展開もどう転ぶのかわからないある意味怪しいレースです。そのような不安要素の多いレースでは、実力を信頼するしか手立てがありません。
前売りで1番人気に支持されているのは、昨年の
ジャパンCで繰り上がり1着となった
ローズキングダム。しかし同馬の自己ベスト指数はその
ジャパンC1着時のものではなく、前走の
宝塚記念4着時のものです。
このメンバーで能力上位なのは昨年の
天皇賞(春)で1着、2着の
ジャガーメイル、
マイネルキッツでしょう。しかし、
マイネルキッツは叩き良化型で、今の京都の高速馬場も合いません。それを考えると前々走の
ジャパンCで
ローズキングダムと0.4秒差(4着)で、前走の
香港ヴァーズでも4着とがんばりを見せた
ジャガーメイルを◎とするのが無難でしょう。同馬は昨年の
天皇賞(春)を休養明けで勝利したように鉄砲実績もあります。
○はやはり
ローズキングダム。圧倒的な1番人気に支持された昨年の
スプリングSでコケたように、同馬は本質的には叩き良化型ですが、ジワジワと力を付けているのが魅力です。まだ4歳ですから、3ヵ月半の休養中に更に成長していることも考えられます。
▲は昨秋の復帰初戦で
京都大賞典2着と上々の滑り出しを見せながらも、その後不振が続きましたが、一昨年の
ジャパンCでは
ウオッカと接戦を演じた実力馬
オウケンブルースリ。夏の休養期間にシッカリと立て直されていれば、今回で通用の余地はあるでしょう。