11R

ローズS

15:35発走 / 芝1800m (右 外 A) / 天候:晴 / 馬場:良
5回 阪神 3日目 サラ系3歳 オープン       (国際) 牝(指) 馬齢 14頭
本賞金:5200,2100,1300,780,520万円
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 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

3

1点 1300円

複勝

3

1点 3000円

馬連

2

-

3

1点 300円

馬連流し

3

相手

6

8

12

3通り 各1200円

3連複軸1頭流し

3

相手

2

6

8

12

6通り 各300円

井内利彰の見解

 まずは阪神芝1800mで行われるようになった2007年以降のローズSの1着から3着馬の調教タイプと単勝人気をご覧ください。

2007年
1着 標準坂路/1番人気
2着 標準坂路/2番人気
3着 標準坂路/3番人気

2008年
1着 標準坂路/7番人気
2着 標準併用/9番人気
3着 標準坂路/1番人気

2009年
1着 標準坂路主体/5番人気
2着 標準坂路/1番人気
3着 標準少め併用/10番人気

2010年
1着 標準トラック/4番人気
2着 標準トラック/6番人気
3着 標準少め併用/5番人気

 昨年こそトラック調教馬が1着2着していますが、基本的には標準坂路に適性の高いレース。直線の長い外回りコースでラスト瞬発力勝負となりやすいレース傾向からイメージしやすい調教タイプが好走していると思います。

 しかし5番人気以下で馬券になっている調教タイプの共通点は「併用系統」の調教タイプ。

 特に2008年標準併用の2着、2009年標準坂路主体の1着は馬券の鍵を握る調教タイプと言えます。

 実はこの2頭には共通点がありました。それが「1週前追い切りCW、レース週追い切り栗東坂路」という追い切りのパターン。基本は坂路調教が有利ではあるものの、1週前にトラックでコーナーリングの練習をしておくことも重要なのです。

 これに該当した併用系統は◎ハッピーグラスしかいません。

 しかもハッピーグラスを管理する藤原英昭厩舎は2009年のこの追い切りパターンでブロードストリートを勝たせています。これほど心強い調教パターンはありません。

 相手には坂路調教馬を選んでいけばよいと思いますが、オークス組では○エリンコートの入念な仕上げを最上位評価。3連勝時とほぼ同じ調教内容なだけに、緒戦から力を発揮できるでしょう。

 ▲ビッグスマイルは夏場使われ続けていますが、当時の調教は緩く、前走あたりから徐々に追い切りを強化している印象。今週の追い切りも抜群に動けており、調教内容から上積みを感じてなりません。

 調教本数もしっかりできている△ホエールキャプチャですが、最終追い切りのラップの踏み方が好走時のラスト1F最速ではない点が気になるので評価を落としました。△キョウワジャンヌは最終追い切りの4F時計が少し遅いものの、2Fの瞬発力を評価しました。

 マルセリーナを無印にしたのは本数の少ない「標準少め」の連対がなかった点、ましてトラック単一調教なら馬券圏内も外すかも知れません。

 最終追い切りの6F時計にしても桜花賞時と比較して5秒近く遅く、本数と時計両方で評価できませんでした。

 山崎エリカの予想

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予想印
12ビッグスマイル(4人気)
1リヴァーレ(6人気)
13メデタシ(9人気)
8ホエールキャプチャ(1人気)
9マルセリーナ(2人気)
14ドナウブルー(5人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

12

-

14

1点 1800円

馬連

9

-

12

1点 3000円

馬連

8

-

12

1点 2000円

馬連流し

12

相手

1

13

2通り 各1600円

山崎エリカの見解

 春のクラシック上位馬vs夏の上がり馬という対戦図式のローズS。秋のクラシックトライアルに共通して言えることは「クラシック上位馬は夏の休養中に意外と成長していない」「ほぼ能力どおりに決まる」ということです。

 例年、夏の上がり馬よりも、春のクラシック上位馬のほうが人気になりがちですが、両者の力関係は意外と互角であることが多いもの。春の時点でよっぽど高指数をマークしているなら話は別ですが、同じくらいの指数ならレースを順調に使われている上がり馬のほうが有利で、それは先週の紫苑Sの結果が如実に示しています。また、かつて500万下を制したばかりのレクレドールローズSを勝利したのも、前記した事柄が理由でしょう。

 それでは今年の力関係はというと、桜花賞オークスともに標準レベルで推移し、例年のように前走1000万下勝ちの実績、もしくはそれに順ずる実績があれば、桜花賞オークス上位馬に十分太刀打ちできる勢力図になっています。したがってこの夏の上がり馬で、能力の高い馬を本命視するべきでしょう。

 該当馬は内枠から前走1000万下勝ちのリヴァーレキョウワジャンヌ、そして前走早め先行から2着に4馬身差を付けて500万下を勝利したビッグスマイルになります。しかしキョウワジャンヌは前走が芝1400mでの勝利だったように、距離延長がプラスに転じるようには思えません。リヴァーレは芝のキャリアが浅く、芝のレースではすべて馬券に絡んでいるのは好ましいですが、能力はビッグスマイルのほうが上です。

 また、ビッグスマイルはデビューから短距離戦を主体に使われて、鳴かず飛ばずの成績を修めていたわけですが、前走芝1800m戦を使われたことが吉と出て、この夏の上昇基調に中距離を使われたことで一気に素質が開花しました。この夏の一連の実績を考慮すれば、◎に相応しい存在と言えるでしょう。○は目下連勝中のリヴァーレ。▲は桜花賞の4着馬で、休養明けの前走が出遅れから早めに追い上げ、直線の入り口で一旦先頭から力尽きての4着だった(13)メデタシ。前走は強引な競馬でなければ勝てていたと思われる内容だっただけに、スタミナが強化される休養明け2走目の巻き返しを期待します。

 高橋学の予想

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予想印
9マルセリーナ(2人気)
8ホエールキャプチャ(1人気)
6エリンコート(3人気)
1リヴァーレ(6人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

9

1点 5000円

馬連

1

-

9

1点 1000円

馬連流し

9

相手

6

8

2通り 各2000円

高橋学の見解

 実施時期がひと月繰り下げられて行われるようになったH8年以降(一部、グレード制開始のS59年以降を含む)から「消える馬」をチェックしてみよう。なお、H18年は中京左回りで実施、H19年から阪神リニューアルで、2000m→外回り1800mに変更されている点に注意。

■距離経験
 1800m以上のレース未経験で連対したのは、H17年2着のラインクラフトがいるが、同馬は重賞4勝の実績馬で別格。1800m以上のレース未経験の芝0-3勝馬は[0-0-0-23]。H21年、G1桜花賞4着・NHKマイル6着あった芝2勝馬ワンカラットは初距離で6番人気10着、レース後「距離が長い」とコメント。

……前走レース後「この距離(1400m)が合う」とコメントのキョウワジャンヌやマイラー色の濃いドナウブルーは距離経験がネック。

■ダート戦
 前走ダート戦を使用していて連対したのは、H8年2着シーズグレイス(芝[3-1-1-4])とH18年2着シェルズレイ(芝[2-2-0-5])の2頭だけで、両馬とも芝実績があった。前走ダート戦使用の芝0-1勝馬は[0-0-0-22]。

……芝未経験ナナクサ、芝[0-0-0-3]ファーマペニー、芝1勝馬ユースティティアは?

■前走500
 前走500万クラス戦使用馬で連対したのは、H16年5番人気1着レクレドールだけだが、同馬は1800m以上芝[1-1-1-0]の距離実績を持っていた。1800m以上の芝のレースで勝ち歴のない前走500万クラス戦出走馬は[0-0-0-19]。

……OP忘れな草賞で後のオークス馬に0.1秒差2着だったハッピーグラスだが、前走500万クラス戦でクビ・クビ・クビ・3/4差の混戦勝ちでは厳しい。他に、5・13馬も該当。

■芝実績
 芝のレースを10回以上走って0-2勝馬は[0-0-1-18]。

……G3チューリップ賞5着・芝[2-5-1-3]のビッグスマイルが前走8月新潟500万クラス1800m戦1.45.7快勝(タイムが今年新潟のNO.2時計) して「夏の上がり馬」最大の注目を集めているが、H13年、G3フラワーC5着・前走500万クラス戦1着のノブレスオブリッジが芝[2-4-0-7]で5番人気3着、また、H18年、OPスイートピーS3着・前走8月新潟500万クラス1800m戦1.46.2の好時計勝ちパーフェクトジョイが5番人気7着と上昇度注目もどこまで。他に、10馬も該当。

■右回り実績
 前2走内に芝重賞戦で3着内好走歴がある馬を除き、右芝(H18年は左芝)を2回以上走って3着内好走歴がなかった馬は[0-0-0-14]。

……重賞戦善戦馬マイネイサベルは右芝[0-0-0-3]で、「道悪はよくない」という陣営のコメントもあり台風影響の馬場がどうでるか。他に、10馬も該当。

■下級戦
 前3走とも条件戦以下のレースを使用して、その3走内に着外(4着以下)が2回以上あった馬は、S59年以降[0-0-0-29]。また、前2走とも500万以下戦を使用して1馬身差以上の快勝ない馬は、S59年以降[0-0-0-26]。

……前走500万クラス戦アタマ差辛勝のマイネジャンヌは苦戦必至。他に、5馬も該当。

■馬体重
 良・稍重で行われたオークス上位1-5着からの直行馬のうち、当日の体重が16kg以上の大幅増加だった馬は[0-1-0-7]。H15年スティルインラブが22kg増で1番人気5着、昨年アパパネが24kg増で4着と連対を外しているように当日の馬体重は要チェック。

■コース実績
 阪神のコース実績が意外とモノをいうレース。阪神芝(中京開催のH18年除く)2勝以上馬は[3-3-0-9]。このうち、前3走内に3歳重賞戦3着内ない馬・着外5回以上ある馬・1600m以上戦0-1勝馬・当日体重20kg以上増加馬を除くと[3-3-0-0]。エリンコートマルセリーナが該当も体重要チェック。

桜花賞
 S59年以降、桜花賞馬は[6-2-2-9]。このうち、前走芝良・稍重で0.6秒以上敗退×・桜花賞の前走OP以下戦で連対外×・前3走内にG1戦以外で6着以下ある馬×・当日20kg以上体重増加馬×・前走G1戦以外敗退で斤量増×、以上5項目クリア馬は[6-1-1-0]。

……体重気掛かりもマルセリーナを◎に推す。○ホエールキャプチャ、▲エリンコート、△リヴァーレ

 三田明太の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
ワイド流し

3

相手

6

8

12

14

4通り 各2500円

三田明太の見解

 紫苑S時に指摘したが、今年の牝馬クラシック戦線は指数的にそれほど高レベルとは言えない。現時点の指数はさすがに春の実績馬が上位だが、ここはクラシックに微妙に乗り遅れたハッピーグラスを狙いたい。

 重馬場のフローラS・4着時に指数を跳ね上げて、オークスで指数を下げて、前走の阪神外1600mで再度指数を上げた流れが好感。特に前走は、スローの上がり勝負を中団から差すという新味を見せている。

 過去の傾向もそうだが、今年も明確な逃げ馬がおらず、スロー濃厚。雨の影響が若干残りそうな馬場状態も歓迎だろう。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

6

-

12

1点 2000円

馬連

4

-

6

1点 2000円

馬連

3

-

6

1点 1500円

馬連

6

-

8

1点 1000円

馬連

6

-

9

1点 1000円

馬連

4

-

12

1点 1500円

馬連

3

-

12

1点 1000円

古澤秀和の見解

4番:馬体目立つ。一発ある。
6番:キッチリ仕上がる。馬場も合うし、勝ち負け。
8番:脚が痛いのか、イレコミのせいか、終始変な歩き方をしている。危ないかも。
9番:気配薄いし、デキもまだ緩い。
12番:しっかり実が入った。これならここでも勝ち負け。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

丹下日出夫の見解

【チョイ荒れ】秋華賞に向け、実質のトライアルは、このローズSのみ。桜花賞馬・オークス馬たちも、本番に近い形で馬を造り上げてきたが、安定度でいえばホエールキャプチャだろうか。桜花賞オークスと、人気を背負っていたぶん、シュルードでタイトな追い出しを強いられたが、立場が違っていれば、どちらか一冠はあったように思う。一週前に栗東入りして、坂路で3F・36秒台。出走態勢は整った。桜花賞マルセリーナオークスエリンコートも、ほぼ万全で出走。両頭を相手に、今一度、立ち位置と能力を見極めたい。ただ、春はレーヴディソールという絶対的存在がリタイア。三頭ともに、何かしらの脆弱さを抱えているも確か。新潟の1800mを1分45秒7で一閃のビッグスマイル。距離1800mが微妙だが、新潟1400mを1分20秒4で一閃したキョウワジャンヌの上昇度。ドナウブルーの、白菊賞33秒4の台頭も十分考えられる。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

予想印
7ナナクサ(13人気)
4マイネジャンヌ(11人気)
8ホエールキャプチャ(1人気)
13メデタシ(9人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

4

7

8

13

12通り 各400円

3連単BOX

4

7

8

13

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

高配当もズバリ! netkeiba関西本紙の予想

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netkeiba関西本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

9

相手

3

6

8

11

12

14

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

9

2着

8

相手

3

6

11

12

14

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

9

2着

6

相手

3

8

11

12

14

30通り 各100円

netkeiba関西本紙の見解

【小波乱】桜花賞馬のマルセリーナが主役を務める。オークスは位置取りの差で4着だったが、直線はしっかりと脚を伸ばしていた。瞬発力は世代屈指の存在で、阪神も2戦2勝と得意の舞台。始動戦を飾り秋華賞へ弾みをつける。ホエールキャプチャはデビューから4着以下なしの安定株。G?でも2、2、3着と、能力はヒケを取らない。エリンコートは勝負根性を発揮してオークスを制覇。乗り込み豊富で仕上がり良好だ。ドナウブルーはデビューから連勝した好素材。ひと夏越して心身ともに成長している。連下はマイネイサベルハッピーグラスビッグスマイル

 の予想

の見解

 ローズSは、桜花賞1、2、4着馬とオークス1、3、4着馬が揃い、まさに秋華賞の一大前哨戦。春先には三冠確実とも言われたレーヴディソールがいないなかで、さらに混迷深める秋の三冠目を占う一戦となりそうです。

 外回り施行になった過去4年間で、前走条件戦を使って連対した馬は皆無。重賞初挑戦で馬券に絡んだ馬は09年3着のクーデグレイスただ1頭と、明確に実績馬で決着するレースとなっています。言うまでもなく春のクラシック組が圧倒的有利です。

桜花賞(G1・阪神外8F):34.6-23.9-35.4=1'33.9(マルセリーナ)
※ラップは「テン3F-中盤2F-上がり3F」で表記、( )内は勝ち馬。

オークス(G1・東京12F):35.9-37.0-37.5-35.3=2'25.7(エリンコート)
※ラップは「3F×4ブロック」で表記、( )内は勝ち馬。

 今年の春クラシックは、二冠ともかなり優秀でした。

 桜花賞が「テン3F」が過去5年で最速という前傾ラップで、スピードと底力が測られたもの。オークスは「第3ブロック」が過去5年で最速、「第2+3ブロック」でも2番目の速さという、中盤が速いハイレベル決着で、スタミナと底力が測られたもの。基本的に例年以上に「格」が保証されそうです。

 ただ、桜花賞4着メデタシが500万下を勝ちあぐねていたり、オークス2着ピュアブリーゼ、5着スピードリッパー紫苑Sで12、13着に沈んだりと、意外と夏から秋競馬で結果を出していないのはちょっと気になるところ。これらの馬は二冠のうち片方でしか結果を出していないことを重く見て、「二冠の両方で好走した馬」以外には、条件戦で強いレースをした馬が応戦できる可能性は考えておいた方がいいでしょう。

 そう考えると、やはり二冠でともに4着以内のマルセリーナホエールキャプチャは外せないところ。片方でだけ上位入線の組では、やはり中盤ずっと速かったオークスで、速い上がりを使ったエリンコートマイネイサベルの持続力を評価することになります。

 条件戦組では「中盤緩み過ぎないレースで速い上がりを使って1000万勝ち」ということで、ビッグスマイルマイネジャンヌが浮上しますが、500万で負けたとはいえ急流でずっと外を回して4着のメデタシと比べても明らかに上位とまでは言えない水準。一角崩しの可能性はありますが、やはり信頼にはいたらなさそうです。

●注目馬=マルセリーナホエールキャプチャ(ハイレベルな二冠両方で上位入線)、エリンコートマイネイサベル(オークスで上位の持続力)、ビッグスマイルマイネジャンヌ(条件戦でそれなりの持続力)

厳選予想 ウマい馬券