【ナイス・スタイル】ニシノスタイルは、函館・芝1200mで新馬勝ち。返す刀でクローバー賞を2着した、いわゆる夏の北海道の、準御当地馬。3歳限定のOPとはいえ、橘S3着、葵Sは2番人気。1000万条件なら器が違う。二の筆頭も、3歳馬ボーイフレンド。二走前の東京・1分22秒0は、やや重、0秒6差の楽勝。数字以上に滋味のあるレース内容だった。単穴にはトーセンマドローナを指名。今季の使いだしは5月の東京。見るからに太目残りの急仕上げで、良化に手間取ったが、脚元がモヤモヤした馬だけに、実戦を使うしかなかったか。ローテーション的に、今回はいかにも走りごろ。シルクブルックリン、タマモコントラバス、ダンツミュータント以下、最終週だけに各陣営も目いっぱい。

　札幌芝1500mといえば、やはり内枠有利を無視して馬券を組み立てることはできない。ここは人気でも前走同コース2着の◎タマモコントラバスから入る。

　前走は良血馬アドマイヤテンバの強襲に屈したが、タイム差は無かったし○ボーイフレンド以下はきっちり封じていた。タイプとしては相手なりに走るというよりも自分の能力だけ常に走る馬で、相手関係がさほど強化されていないここは再び馬券の対象になる可能性が高い。ガリガリ行く馬がいないので、いい位置を取れればさらにチャンスは広がる。

　馬券的に面白いのは▲トーセンマドローナ。東京実績ばかりなのでサウスポーの印象が強いが、ここ2走を見ると右回りがからっ下手とも思えない。そもそも、右回りの芝で1400m以上という条件はデビュー戦（阪神芝1800m）でしか試されておらず、そのデビュー戦は3着。距離延長で位置取りと道中の余裕が違ってくれば連対圏内への浮上もある。

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【差し注意】混戦だが、ダンツミュータントは昇級でも力量通用とみて中心に指名。タマモコントラバスは叩き3走目で前走以上が可能だろう。ボーイフレンドは休み明けを好走して前進が視野に。グレナディーンは距離延長だがタイプ的に悪くないとみる。差せるシルクブルックリンにも要警戒。ニシノスタイルは試金石だが一発の可能性を秘めている。