【時計と血統を精査】シュガーヒルは、あのアパパネの半弟。しかし父はクロフネ。骨格もそうだが、毛色からしてタイプが異なる。実際、昨年の3月時、2歳馬取材にノーザンF空港の調教主任と並んで、「なんか、芦毛のかわいい番犬っぽいでしょう?」と、笑い合った記憶があるが、ノーザンF生産馬というか、血統は、「この程度」と思われる馬でも、OPに近い位置にノシ上げてくる。前走時計・1分53秒8は、このメンバーではアタマ一つリード。追い切りを手控えながらの馬だけに、ストレスの少ない現地競馬もプラス材料だ。ハードロッカーも、前走が1分53秒2。記録上は逆転も十分。ラヴィンドゥーの中京1800ダート・1分54秒0も、古馬500万と同等か、それ以上の好記録。2歳秋の記録ゆえ、印象は薄いが、ヴィットリオドーロの血統を再考。タマモクララも、急仕上げの前走を叩いてデキ一変。

　一昨年の福島開催時は１番人気のロングロウが追い込み勝ちを決めた滝桜賞だが、それ以前も含めて考えると、やはり前受けできる馬のほうがこのレースはいい。また、脚質に関らず１番人気が強いのもこのレースの特徴。推測だが、ダートの500万条件はメンバーのレベルにばらつきがあり、上の馬は単純に力が抜けているのだろう。反対にヒモ荒れを狙う場合は500万条件でのキャリアが長くなっている馬よりも、未勝利を勝って間もない馬のほうが、過小人気になっている可能性があるぶん良い。

　◎は人気サイドの先行タイプということでシュガーヒル。ここは先行タイプが多いが、変にスロー寄りになるよりは持続力勝負をしたほうがこの馬としては良い。どうしてもアパパネと比較されるが、配合趣旨が違う以上ダート向き＆切れ味では勝負できないことは確かで、しかしその方向での能力は確実にある。

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【軸不動】現級で2着が続くシュガーヒルが最有力。アポロマーベリックは前走圧勝で昇級戦でも期待可能だ。ラヴァンドゥーも昇級だが相手なりに走れそうなタイプで単穴に指名。タマモクララも楽に行ければ粘り込みが期待できる。立て直したヴィットリオドーロが穴。イースターパレードは展開次第もスムーズに行ければ侮れない。