【チョイ荒れ】
ケニアブラックの能力の根幹は、東京マイル・1分32秒8という、Hレベルの持ち時計にあり。準OPの初富士賞2着もある現級の実力馬。体質に弱さに泣き、このクラスで足踏みが続いているが、久しぶりにハードで質の高い調教も消化できた。輸送で
テンションが上がりやすいタイプだけに、前日入厩の現地競馬はプラスに働く可能性が高い。なんといっても、鞍上は蛯名。小回りの福島コースなら、2000メートルも、普通にもたせ切る。当面の目標は、開幕週の芝を追い風に、逃げ切りを狙う
コスモラピュタ。コースは異なるものの、昨夏の新潟の
日本海Sでは、57・5キロを背負い、2000メートル通過・1分59秒4というHラップを自らが演出。クビ差2着に粘り切った記録は、現級でも
トップレベル。ただ、同型の
ヤマニンエルブは、GIIの
セントライト記念を2分10秒9という破格のタイムで2着に逃げ粘った、強力なラ
イバル。まだ本調子にひと息だけに、正直狙い目は次走あたりかもしれないが、互いが激しく先手を主張しあうと、本命
ケニアのエジキになるばかりか。共倒れの危険性も考えられる。割って入れば、
モーニングフェイス。昇級の前回は、道悪の影響も受け13着と大敗したが、
マーメイドS5着の実績あり。少し記録は古いが、
アサティスボーイは平成22年の
阿武隈S3着馬。障害戦への叩き台か、それとも、このまま平地に戻すのか。陣営も試案のしどころだろうが、連下には押さえておきたい。
バイタルスタイルの鞍上は江田照。51キロの軽ハンデ、福島実績あり。何か匂いますね。