今週から開幕する新潟競馬。夏開催の芝コースは野芝だけで行われるため、例年通りの高速決着になること必至だが、外回りに関しては、指数的には軽い芝の上がり勝負で実績を残している馬よりも、平均ペースで実績を残している馬の方に妙味がある。大箱コースのワンターンというコースレイアウトのため、急激なペースアップが生じることが少なく、逆に速いラップを刻み続ける能力が問われるのがポイントだ。

　本命はコンカラン。最高指数｢107｣を同じ適性が求められる傾向にある阪神1800mでマークしていて、指数動向を見る限り、高速馬場での持久力勝負は適性十分。5走前・6走前に同コースの500万クラスで人気を裏切っているが、昨秋の新潟は福島の代替開催で、夏開催から間を置かずに開催されたため、夏とは違い時計の掛かる馬場状態だった。高速馬場での時計勝負なら大きく変われると読む。

【3つ巴】ローレルブレットは重賞好走実績十分。直線の長いコースで巻き返しが期待できる。ハーキュリーズは昨年の2着馬。末脚堅実で力もつけている。逆転候補筆頭。ダイワマッジョーレはラジオNIKKEI賞で目立つ末脚。1戦ごとに上向き首位も狙える。コンカランは状態が良好。オリエンタルジェイも底力は上位。ホーカーテンペストとメジロスプレンダーも上位を伺う力は持っている。

【ラジオNIKKEI組】二走前のひめさゆり賞・上がり33秒9に、能力の片鱗が見え隠れしていたダイワマッジョーレだが、牡馬混合のラジオNIKKEI賞を、最速の上がりで6着に好走。あのラスト1Fの脚は、決してフロックではない。稽古は軽いタイプ。関西馬は、福島よりは新潟のほうが輸送時間が短く、ストレスも少ない。ローレルブレットは、同ラジオNIKKEI賞を見せ場なく10着に沈没。ただ、新潟の外回りなら、プリンシパルS2着の再現も十分ある。ハーキュリーズは、平坦替りなら一割増し。まだ特性や全貌が掴み切れていないが、ホーカーテンペストはNZT6着馬(上りは最速)。ひょっとしたら、サマーシリーズで大化けも。

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