今週土曜日の新潟競馬場でのメインレースは芝1400mの長岡Sです。

　本命にはミトラを推します。前走福島のレースで連勝が止まりましたが、昇級初戦で3着とこのクラスで実力が通用するところは見られました。安定した成績を残しており、芝に転向してからも特に問題なく先行して結果を残しています。今回一番重い斤量57キロを背負っていますが、前走も同じ斤量で好走しているので問題ありませんのでこの馬を軸とします。

　対抗にはエイシンハーバーです。前走は結果的には後方からの馬が上位を占めており、前目でレースをしたこの馬にとっては展開が向きませんでしたが、もともとこのクラスを勝っており、今回のメンバーでも実績は上位です。枠も内側でうまく先行できそうなので、この馬を対抗とします。

　3番手にはトゥザサミットを推します。前走は先行有利の流れで、後方からレースをしたこの馬の見せ場はありませんでしたが、今回は有力馬が先行しそうなので、この馬に流れが向くと思います。前々走の東京レースでは、勝ち馬には離されたものの2着と好走しており、展開が向けば十分好勝負が期待できます。

　押さえには近走、好走しているトゥリオンファーレと前走同条件で勝ったトウケイヘイローです。

東大ホースメンクラブ　キャラメル

　◎はジュエルオブナイルの3/4兄で、母レディオブチャドはマルセルブサック賞(仏G1・芝1600m)勝ち馬。ダンス産駒でも母系のスピードとパワーがONになったタイプで、トムフールのクロス譲りの無駄のない脚さばきで走るマイラーで、長期休養明けを除けば4着を外していない1400m([1.1.1.3])がベスト距離。

　コース的には斬れよりもパワーで押すタイプだけに外回りより内回りがベターで、実際阪神内1400mでは1000万特別完勝がある。また大型馬だけに夏場は馬体が絞れて動けるようで、6から9月[3-1-0-2]のデータも強調材料。準オープンでは勝ち鞍はないとはいえ、芝1400mに限れば4、3、6、2着とくれば、夏の新潟内1400m、ハンデ戦なら食い込む余地十分…という結論も決して無理筋ではないだろう。

　伸びしろのある3歳馬がいる関係もあるが、準OPにしては指数的に低調なメンバー構成。指数の天井が見えてはいるが、前走で復調気配を示したブルーデインヒルで一発を狙ってみたい。

　転厩初戦となった前走は8着に敗れているが、勝ち馬と0.6秒差で自己最高指数の｢109｣をマークしてきた。指数的にムラのあるタイプではあるが、左回りの1400mに限れば、コンスタントに3桁指数をマークしている安定株で、前走の指数だけ走れば馬券圏内に入れるチャンスのあるメンバー構成だけに、人気薄でも狙う価値はある。

【軸不動】ミトラは前走3着も1200mはやや忙しかった印象。状態良好で1400mなら本領発揮。トゥリオンファーレは短期放牧明けも仕上がり良好。力量上位も距離対応がカギ。ダンスファンタジアは復調気配で1ハロン延長もプラス。イチオクノホシは牝馬クラシック戦線の活躍馬で久々も態勢は整っている。前走で違う一面を見せたニシノステディも侮れず、トゥザサミットとトウケイヘイローも押えたい。

【新潟1400mの星】平坦の新潟1400mに舞台が替わればイチオクノホシだ。桜花賞は度重なる関西遠征と距離のカベにハネ返され11着に終わったが、距離適性を承知の上で、阪神JF4着、クイーンC3着、フィリーズレビュー4着と、クラシックの最前線で好勝負を繰り返してきた。ちなみに、同馬の原点は、東京1400mのサフラン賞。ラスト2ハロン・推定11秒0-11秒0(3ハロンは33秒4)という、強烈な末脚が起点。フラットコースなら決め手も威力倍増。桜花賞後は早々に短距離路線に方向転換。デビュー戦勝ちの新潟に、早くから照準を絞ってきた。トウケイヘイローは、東京1400mの2歳レコードホルダー。GIの朝日杯FSは坂上まで一旦先頭。シンザン記念4着などマイル重賞で上位争いを演じてきたが、ベストはやっぱり7ハロン。前走の火打山特別は、実にレース振りがのびやかだった。3歳勢の将来性を上位に置いたが、ミトラは二走前のフリーウェイSを1分19秒6のレコードで快勝。1000m通過が57秒0、1200m通過が1分08秒1というHペースを、好位から楽々と3馬身に突き抜けている。ニシノステディーは前走のテレビユー福島賞でミトラに先着。コース取りや、末脚温存策がハマった観もあったが、昨年夏、火打山特別・長岡Sを連勝。新潟1400mなら信頼度は一割増し。立ち回りも自在だ。やや完璧すぎる感じもするが、トゥリオンファーレの前走は1400m通過が1分20秒8。ここでも勝ち負けできる内容だった。エーシンハーバーもこの距離で準OP勝ち。夏に強いといわれる芦毛馬だ。

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　◎ミトラは「シンボリクリスエス×サンデーサイレンス」という組み合わせ。シンボリクリスエス産駒は総じて緩急のギアチェンジに対応するのは苦手だが、一定の速いラップが続く競馬に強く、東京芝1400mでレコード勝ちした前々走は、まさにそうした持ち味を存分に活かすことができたレースだった。ただ、同産駒は本質的にスプリンターではないので芝1200m戦は苦手。前走、テレビーユー福島賞(芝1200m)の3着敗戦は気にしなくていいだろう。左回りの1400m戦に戻る今回はキッチリ巻き返せるはず。