グレード制(GI・GII・GIII)開始の84(S59)年以降の28年間から、■消える馬・□残る馬をチェックしてみよう。なお、データ中の「着外」は4着以下を指します。
■1
スピルバーグ…前3走内に3月以降の非重賞戦で着外かつ0秒6差以上の敗退がある芝2勝以下馬は[0-0-1-42]。前走OP・重賞戦V馬の上昇馬が7頭もいたが連対できず。
■3
ゼロス…着外が5回以上もある馬で、前3走内に重賞戦連対歴がない馬は[0-0-2-48]。
■4
ジャスタウェイ…前走1600m以下使用馬のうち、前4走内に1600m以上の芝OP戦2馬身差以上or重賞戦1馬身差以上の快勝歴がない馬は[0-0-1-45]。
■5
ベールドインパクト…前走関西エリア(京都or阪神)で敗退の芝2勝以下[0-0-0-34]。
■7
コスモオオゾラ…キャリア6戦以上で、前2走「
弥生賞で敗退orVも2馬身差未満→
皐月賞連対外かつ0秒4差以上敗退」だった馬は[0-0-1-26]。
■9
エタンダール…2000m以上を4回以上走って0-1勝馬は[0-0-1-60]。
■11
フェノーメノ…前4走内に2000m以下のGII以下芝良・稍重で5着以下が2回以上の成績不安定馬は[0-0-2-43]。
■12トリップ…前3走とも2000m以上敗退馬は[0-0-3-50]。
■13
クラレント…前4走内(キャリア3戦も含む)に1600m以上で1着がない馬は、前4走内に1600m以上重賞戦で3着内好走が2回以上ある馬を除き[0-0-1-84]。
■14
トーセンホマレボシ…2走前に2000m以上の条件戦を使用し、そこで敗退orVも1馬身差以上の快勝できなかった馬は[0-0-0-34]。前走は驚異の日本レコードVだが、その一週前の3歳500万芝1200m戦で、GIII
チューリップ賞6着敗退の3歳牝馬が日本レコードに0秒4差迫る1分06秒9(京都コースタイ)を計時しているように、超高速馬場のたまものだけに評価はほどほどにしたい。
■15
ブライトライン…キャリア7戦以上で年明け4戦以上消化し、前2走とも連対外の芝3勝以下馬は[0-0-4-49]。変わり身見込めず。
■16
モンストール…前3走とも着順掲示板外の6着以下は[0-0-0-14]、うち11頭がフタ桁。
■18
アルフレード…前3走内にGI以外で10着以下の大敗がある馬は、前走GI戦1着orGII戦1馬身差以上1着orGIII戦2馬身差以上1着馬を除き[0-0-1-47]。
以上、拙著『消去法
シークレットファイル』から残ったのは2・6・8・10・17の5頭になるが、さらに絞り込む。
■2
ヒストリカル…前2走とも1800m以下使用馬は、1600m以上の芝重賞戦2勝以上の実績馬を除き[0-0-0-50]。また、年明けに3戦以上消化し、前3走とも体重減(±0も含む)があった馬で、前走が440kg未満の小型馬は[0-0-1-7]。
■10
ディープブリランテ…ダービーが良馬場で行われたとき、2000m以上で連対歴がなかった馬は、左回りの芝2勝以上or前3走内に1600m以上の芝重賞戦1着歴がある実績馬を除き[0-0-2-97]。このなかには
皐月賞で5着内の好走馬が10頭もいたが、挽回できず。このデータ100頭目の連対外馬になるのか。
■17
グランデッツァ…2000m以上を2回以上走って連対のなかった馬のうち、
皐月賞で体重増減10kg未満の万全の態勢ながら0秒7以上負けていた馬は、年明けに2000m以上の重賞戦で3着内の好走があった馬を除き[0-0-0-31]。距離実績がなく
皐月賞で勝負付の済んでいた馬の巻き返しは厳しい。また、前2走とも6kg以上の体重減があり、前走で連対を外していた馬は[0-0-1-10]。
□6
ゴールドシップ…過去50年(S37-H24)、良or稍重の
皐月賞を2馬身差以上で勝っていた重賞2勝以上馬は[6-2-0-1]。このうち、(a)
皐月賞で2分03秒0を切っている・(b)年明けに重賞2勝以上挙げている、以上2項目ともに満たしていた馬は[6-0-0-0]。
□8
ワールドエース…S59年以降、
皐月賞2着馬は[3-2-3-17]、連対率2割と決して好成績とは言えないが、(a)着外2回以上×・(b)前年11月以降に6戦以上消化し、前走6kg以上の体重減×・(c)連対5回以下馬で、前3走内に1馬身差以上の快勝なし×・(d)前3走内に芝良・稍重で0秒6差以上の敗退あり×・(e)年明けが3月以降の2戦のみor
皐月賞後にもう1戦消化×、以上の5項目をクリアしていた馬は[3-2-1-0]。