10R

東京優駿

15:40発走 / 芝2400m (左 C) / 天候:晴 / 馬場:良
2回 東京 12日目 サラ系3歳 オープン       (国際) 牡・牝(指) 定量 18頭
本賞金:15000,6000,3800,2300,1500万円
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 井崎脩五郎の予想

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予想印
1スピルバーグ(9人気)
2ヒストリカル(5人気)
6ゴールドシップ(2人気)
8ワールドエース(1人気)
11フェノーメノ(6人気)
17グランデッツァ(4人気)

井崎脩五郎の見解

・前走でG1以外に出走して2着以下だった馬
※東京過去10年[0-0-2-41]
●2011年該当馬→ショウナンパルフェ(6着)、ユニバーサルバンク(10着)
○2012年該当馬→ベールドインパクトエタンダール

・「前走1番人気馬」と「前走G1で2番人気以内馬」をのぞく、5枠から8枠に入った馬
※東京過去10年[0-1-4-69]
●2011年該当馬→ショウナンパルフェ(6着)、ユニバーサルバンク(10着)、トーセンラー(11着)、デボネア(12着)、ロッカヴェラーノ(15着)、エーシンジャッカル(16着)、ノーザンリバー(17着)
○2012年該当馬→エタンダールディープブリランテ、トリップ、クラレントトーセンホマレボシブライトラインモンストールアルフレード

・前走、皐月賞で5番人気以下かつ4着以下だった馬
※東京過去10年[0-0-1-32]
●2011年該当馬→オールアズワン(8着)、トーセンラー(11着)、デボネア(12着)、フェイトフルウォー(13着)、ロッカヴェラーノ(15着)、ノーザンリバー(17着)、リベルタス(中止)
○2012年該当馬→ゼロスコスモオオゾラ、トリップ

・前走3番人気以内馬をのぞく、騎手が乗り替わりとなる馬
※東京過去10年[0-0-2-29]
●2011年該当馬→ショウナンパルフェ(6着)、デボネア(12着)、ロッカヴェラーノ(15着)、ノーザンリバー(17着)、リベルタス(中止)
○2012年該当馬→ジャスタウェイブライトライン

2011年残った馬→オルフェーヴルウインバリアシオンベルシャザールナカヤマナイトクレスコグランドサダムパテックトーセンレーヴコティリオン

【昨年結果】
1着:オルフェーヴル(○)
2着:ウインバリアシオン(○)
3着:ベルシャザール(○)

2012年残った馬→スピルバーグヒストリカルゴールドシップワールドエースフェノーメノグランデッツァ

井崎:先週のオークスは、1着から4着まで完全的中! 最低だった調子もこれで上昇気流に乗ってダービーも……いや、宝塚記念まで連続的中といきたいところだねえ。

須田:センセイ、先週って最後に「悩ましいけどアイムユアーズ軸で」って言ってましたよね? で、アイムユアーズは惜しくも4着だったワケで、残念ながら当たってません。

井崎:……やっぱり?

須田:それに、軸を取ってなかった場合でも、3連複と3連単は勝ちですが、馬連と馬単はトリガミなんですよ。だから、どのみち的中扱いにはならないという(笑)。

井崎:だったら素直に、桜花賞組のジェンティルドンナヴィルシーナを軸に推奨しときゃよかったよなあ。でもまあ、予想のピントが合ってきているのはいい傾向だろ?

須田:そりゃまあ、先週まではトリガミやタテ目を連発していましたからね(笑)。一歩前進したのは事実でしょうし、今週こそ文句なしの的中を目指していただきたいものです。

井崎:ちなみにダービー、須田クンの見解は?

須田:今週からCコースで、しかも当日の天候は晴れの見込み。となると「内枠有利」というのが予想の前提になりますよね。実際、近年は内枠のほうが格段に好成績ですし。

井崎:1枠1番が妙に好成績だったりするもんな。それに、過去10年の勝ち馬のうち8頭までが、馬番1番から5番だったりするしさ。だから、枠番はものすごく重要だろうね。

須田:となると、皐月賞に続き外枠に入ったグランデッツァは厳しいかもしれませんね。好スタートからスッと前付けできれば、また話は別なんでしょうけど。

井崎:なるほどな。消去ネタでも2番目に「枠番ネタ」を使ってるんだけど、これに該当する馬はかなり割り引いて考えたほうがいいのかもしれないねえ。

須田:で、今週もトリガミ率が非常に高そうなラインナップになりましたが、軸馬はどうします? またココで間違ってハズレたりしたら、ちょっと面白いんですけど(笑)。

井崎:縁起悪いこと言わないでくれよ。うーん……ここは素直に先週の失敗を踏まえて、皐月賞の勝ち馬であるゴールドシップから行こう。で、相手にワールドエースが来たら!

須田:来たら!?

井崎:トリガミになっても素直に諦める(笑)。内をついたといっても皐月賞の内容は素晴らしいものだったと思うし、3枠6番という枠番もワールドエースよりいいからね。

須田:いずれにせよ、ダービーらしい素晴らしいレースを期待したいものですな。どの馬が3歳馬の頂点に立つのか、本当に楽しみですよ。
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予想印
8ワールドエース(1人気)
6ゴールドシップ(2人気)
2ヒストリカル(5人気)
17グランデッツァ(4人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単

8

6

1点 2800円

3連単1着流しマルチ
1着

8

相手

2

6

17

18通り 各400円

東大ホースメンクラブの見解

 本命はワールドエースです。皐月賞では大外を回らされ2着に敗れてしまいましたが、本来はここで終わるような馬ではありません。エンジンのかかりが遅い面があるので、東京なら本当の実力を発揮できると思われるし、馬場さえ悪くならなければ父ディープインパクトのような切れ味を発揮して栄冠をつかんでくれると信じています。

 対抗はゴールドシップです。皐月賞は内田博騎手の好騎乗もありましたが、デビューから一貫して2着以内を外していないのは能力の証。東京の重賞勝ちもあるのでコース適正の面からしても信頼性は高く、前走のように早めに動ければ好勝負になる可能性は高いと感じます。

 3番手はヒストリカルです。前走の毎日杯では直線でかなり不利があったものの、前が空いてから豪快に前を差し切って初の重賞制覇を決めました。過去の毎日杯の勝ち馬は、キングカメハメハディープスカイアドマイヤメインなどダービーで好成績を残していることが多いので、本馬も期待できるのではないでしょうか。きさらぎ賞ではワールドエースの2着に入っているので実力の裏づけもあり、好勝負を望みたいところです。

 4番手はグランデッツァです。皐月賞では人気を裏切って5着に敗れてしまいましたが、実績や能力からすればまだ見限るのは早いと思われます。少しズブい面があるので東京コースや距離延長はプラスに働きそうで、今回は巻き返してくると予想します。

 あまり波乱にはならないと思うので、少数に絞って勝負します。

東大ホースメンクラブ テリア

 望田潤の予想

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予想印
8ワールドエース(1人気)
6ゴールドシップ(2人気)
11フェノーメノ(6人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

6

-

8

1点 5000円

馬連

8

-

11

1点 2000円

馬単

8

6

1点 2000円

馬単

8

11

1点 1000円

望田潤の見解

 ステイゴールド産駒は大一番での底力があるのでここでも怖いが、○はオルフェーヴルとの、▲はナカヤマフェスタとの比較においてベターな配合とまではいえない。

 ◎は皐月賞に続いてワールドエース。母は独オークス3着でドイツ血脈とハイインロー的スタミナで固められており、ディープ産駒としても持続力や底力は最高レベルの配合で、この母系ならばステイゴールド産駒に叩き合いで劣ることはないはずだ。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

2

1点 3400円

馬連流し

2

相手

6

18

2通り 各1000円

馬連流し

2

相手

5

10

2通り 各500円

3連単1着流しマルチ
1着

2

相手

5

6

10

18

36通り 各100円

井内利彰の見解

 2012年日本ダービー。1週前追い切りの段階から、どの馬に本命を打つか、いろいろと悩みましたが、結論として、ダービーが終わった時に「勝ち馬、調教良かったもんなあ」と納得する、納得できる馬に本命を打とうと決めました。それが◎ヒストリカルです。

 前日に発売された新書「100%激走する勝負調教大全」での音無秀孝厩舎の勝負調教は最終追い切りが馬なりで単走。その勝率は20%を超えていますから、これに該当してこそ本命が打てるのでは?というご意見もあるでしょう。

 しかしヒストリカルの場合、きさらぎ賞2着、毎日杯1着ともに最終追い切りは<一杯に追われて併せ先着>という内容で結果を出しています。ですから、音無厩舎の勝負調教でないにしても、ヒストリカルの勝負調教ではあります。これは競馬予想TV!で使っている「調教チャート」の考え方です。今週は出演がありませんでしたが、最終的に本命を決める要素として調教チャートを最重要視したわけです。

 見た目の最終追い切りの動きも完璧でした。併せたクランモンタナも攻め駆けする馬ですが、それを全く相手にしないピッチの速いフットワーク。追われる指示を待っている姿を見ても、折り合いには全く不安がないはずです。東京競馬場への輸送前日となる25日に確認した馬体はメリハリがあって申し分なし。

 ダービー優勝馬、ウオッカディープスカイと同じ最終追い切りが坂路で終い最速ラップを踏んでいる、それが○アルフレードです。

 ちなみに先週行われた東京芝2400mの勝ち馬2頭はどちらも坂路で終い最速ラップを踏んでいました(セイクリットロード/美浦坂路、ジェンティルドンナ/栗東坂路)。そして乗込併用は手塚貴久厩舎の勝負調教にも該当しており、馬券的妙味はこちらが上かも知れません。

 須貝尚介厩舎の勝負調教に該当したのが▲ゴールドシップ。ただこちらはヒストリカルと逆で、調教チャートでは共同通信杯1着、皐月賞1着ともに<一杯に追う>という共通点がありました。厩舎の勝負調教に該当しても、ゴールドシップの勝負調教とは少し違う、それが3番手とした理由ですが、本数が多く、皐月賞の疲れなど全く感じさせない中間の内容から、もちろん二冠の資格は十分だと思っています。

 △ディープブリランテは最終追い切りのラスト1F12.0秒が圧巻な上、新書にあった「しがらき帰りの好成績厩舎」でもありますから、印を打ちました。☆ベールドインパクト大久保龍志厩舎の勝負調教。

 これら以外にも印を打ちたい馬はたくさんいますが、そうなると収拾がつかないので、5頭にまとめることにしました。

1.スピルバーグ
今回:乗込併用
前回:馬ナリ平均トラック

2.ヒストリカル
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

3.ゼロス
今回:標準併用
前回:標準併用

4.ジャスタウェイ
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

5.ベールドインパクト
今回:標準多め坂路主体
前回:標準多め坂路主体

6.ゴールドシップ
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

7.コスモオオゾラ
今回:標準併用
前回:標準坂路

8.ワールドエース
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

9.エタンダール
今回:標準多め併用
前回:標準トラック

10.ディープブリランテ
今回:標準併用
前回:標準多め坂路主体

11.フェノーメノ
今回:標準多め併用
前回:標準併用

12.トリップ
今回:標準多めトラック
前回:標準多めトラック

13.クラレント
今回:標準坂路
前回:標準坂路

14.トーセンホマレボシ
今回:標準多め併用
前回:標準多め坂路主体

15.ブライトライン
今回:標準併用
前回:標準多め併用

16.モンストール
今回:標準トラック
前回:標準坂路

17.グランデッツァ
今回:標準併用
前回:馬ナリ平均併用

18.アルフレード
今回:乗込併用
前回:標準多め併用

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

2

-

8

1点 4000円

馬連流し

2

相手

10

14

2通り 各1500円

馬連流し

2

相手

6

11

17

3通り 各1000円

山崎エリカの見解

 例年オークスとダービーは相対関係にあります。09年のオークス(勝ち馬ブエナビスタ)はスローペースで、09年のダービー(勝ち馬ロジユニヴァース)はハイペース。一昨年のオークスは(勝ち馬アパパネ)はハイペースで、一昨年のダービー(勝ち馬エイシンフラッシュ)はスローペース。そして昨年はオークス(勝ち馬エリンコート)もダービー(勝ち馬オルフェーヴル)も平均ペースで決着したという具合です。

 馬場状態による影響もありますが、「オークスが遅すぎたからダービーは速く行こう」、「オークスは速く行きすぎたからダービーはゆっくり行こう」、「オークスが理想的だったから、ダービーもそのままで」という騎手心理が働くのが最大の理由でしょう。

 今年のオークスマイネエポナが1000m59秒1のペースで逃げて、道中でもっとも緩んだラップが12秒4。ラスト4Fでもほとんど加速することのないハイペースでした。前記した傾向を汲むならば今年のダービーは真逆の流れのスローペースでしょう。絶対的な逃げ馬もいません。

 先日のオークスを勝利した川田騎手が、「僕の馬(ゼロス)が4コーナーまで先頭でしょう」とコメントしていましたが、実際にゼロスがゆったりと逃げる可能性が高いです。最近は「決め手ある馬がダービーを勝つ!」と言われていますが、実際にそのようなダービーになる可能性が高いと見て、◎にはヒストリカルを推します。

 ヒストリカルきさらぎ賞ワールドエースよりも速い、上がり3F32秒9の末脚で、ワールドエースに0.2秒差の2着まで迫りました。中央場所の重賞ペースでラスト3F32秒9をマークできる3歳馬は滅多にいませんから、幼さの残る競馬ぶりながらもその素質に期待します。

 ○はきさらぎ賞ヒストリカルに次ぐ末脚、上がり3F33秒0で◎ヒストリカルに先着したワールドエース。前走の皐月賞はスタート後に大きく躓く致命的な不利がありながらも立て直し、終始外々を周って2着という好内容でした。ハイペースの最後方待機から他の有力馬が外へ外へ行くのを見ながら、3コーナーから内に進路を取り、馬場が荒れているところとそれほど荒れていないところの境目を通って勝利したゴールドシップよりもワールドエースのほうが現状は強いというのが私の見立てです。

 ▲はきさらぎ賞の3着馬ベールドインパクトを2着に下し、京都新聞杯を楽勝したトーセンホマレボシ。本来は前走で指数を一気に伸ばした直後の馬を狙うというのは好ましくはありませんが、それまで太めだった体が絞れたことで素質が開花した印象もありました。また、決め手勝負のダービーで◎○の2トップに優る末脚を使える馬が見当たらないし、先行馬のディープブリランテ皐月賞上位の馬との勝負付けがすんでいることから、トーセンホマレボシの先行押し切りを警戒したいという発想になりました。

 高橋学の予想

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予想印
6ゴールドシップ(2人気)
8ワールドエース(1人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

6

1点 5000円

馬連

6

-

8

1点 5000円

高橋学の見解

グレード制(GI・GII・GIII)開始の84(S59)年以降の28年間から、■消える馬・□残る馬をチェックしてみよう。なお、データ中の「着外」は4着以下を指します。

■1スピルバーグ…前3走内に3月以降の非重賞戦で着外かつ0秒6差以上の敗退がある芝2勝以下馬は[0-0-1-42]。前走OP・重賞戦V馬の上昇馬が7頭もいたが連対できず。

■3ゼロス…着外が5回以上もある馬で、前3走内に重賞戦連対歴がない馬は[0-0-2-48]。

■4ジャスタウェイ…前走1600m以下使用馬のうち、前4走内に1600m以上の芝OP戦2馬身差以上or重賞戦1馬身差以上の快勝歴がない馬は[0-0-1-45]。

■5ベールドインパクト…前走関西エリア(京都or阪神)で敗退の芝2勝以下[0-0-0-34]。

■7コスモオオゾラ…キャリア6戦以上で、前2走「弥生賞で敗退orVも2馬身差未満→皐月賞連対外かつ0秒4差以上敗退」だった馬は[0-0-1-26]。

■9エタンダール…2000m以上を4回以上走って0-1勝馬は[0-0-1-60]。

■11フェノーメノ…前4走内に2000m以下のGII以下芝良・稍重で5着以下が2回以上の成績不安定馬は[0-0-2-43]。

■12トリップ…前3走とも2000m以上敗退馬は[0-0-3-50]。

■13クラレント…前4走内(キャリア3戦も含む)に1600m以上で1着がない馬は、前4走内に1600m以上重賞戦で3着内好走が2回以上ある馬を除き[0-0-1-84]。

■14トーセンホマレボシ…2走前に2000m以上の条件戦を使用し、そこで敗退orVも1馬身差以上の快勝できなかった馬は[0-0-0-34]。前走は驚異の日本レコードVだが、その一週前の3歳500万芝1200m戦で、GIIIチューリップ賞6着敗退の3歳牝馬が日本レコードに0秒4差迫る1分06秒9(京都コースタイ)を計時しているように、超高速馬場のたまものだけに評価はほどほどにしたい。

■15ブライトライン…キャリア7戦以上で年明け4戦以上消化し、前2走とも連対外の芝3勝以下馬は[0-0-4-49]。変わり身見込めず。

■16モンストール…前3走とも着順掲示板外の6着以下は[0-0-0-14]、うち11頭がフタ桁。

■18アルフレード…前3走内にGI以外で10着以下の大敗がある馬は、前走GI戦1着orGII戦1馬身差以上1着orGIII戦2馬身差以上1着馬を除き[0-0-1-47]。

以上、拙著『消去法シークレットファイル』から残ったのは2・6・8・10・17の5頭になるが、さらに絞り込む。

■2ヒストリカル…前2走とも1800m以下使用馬は、1600m以上の芝重賞戦2勝以上の実績馬を除き[0-0-0-50]。また、年明けに3戦以上消化し、前3走とも体重減(±0も含む)があった馬で、前走が440kg未満の小型馬は[0-0-1-7]。

■10ディープブリランテ…ダービーが良馬場で行われたとき、2000m以上で連対歴がなかった馬は、左回りの芝2勝以上or前3走内に1600m以上の芝重賞戦1着歴がある実績馬を除き[0-0-2-97]。このなかには皐月賞で5着内の好走馬が10頭もいたが、挽回できず。このデータ100頭目の連対外馬になるのか。

■17グランデッツァ…2000m以上を2回以上走って連対のなかった馬のうち、皐月賞で体重増減10kg未満の万全の態勢ながら0秒7以上負けていた馬は、年明けに2000m以上の重賞戦で3着内の好走があった馬を除き[0-0-0-31]。距離実績がなく皐月賞で勝負付の済んでいた馬の巻き返しは厳しい。また、前2走とも6kg以上の体重減があり、前走で連対を外していた馬は[0-0-1-10]。

□6ゴールドシップ…過去50年(S37-H24)、良or稍重の皐月賞を2馬身差以上で勝っていた重賞2勝以上馬は[6-2-0-1]。このうち、(a)皐月賞で2分03秒0を切っている・(b)年明けに重賞2勝以上挙げている、以上2項目ともに満たしていた馬は[6-0-0-0]。

□8ワールドエース…S59年以降、皐月賞2着馬は[3-2-3-17]、連対率2割と決して好成績とは言えないが、(a)着外2回以上×・(b)前年11月以降に6戦以上消化し、前走6kg以上の体重減×・(c)連対5回以下馬で、前3走内に1馬身差以上の快勝なし×・(d)前3走内に芝良・稍重で0秒6差以上の敗退あり×・(e)年明けが3月以降の2戦のみor皐月賞後にもう1戦消化×、以上の5項目をクリアしていた馬は[3-2-1-0]。

 三田明太の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

13

1点 4000円

3連複フォーメーション
1着

13

2着

2

6

10

13

14

相手

1

2

4

5

6

8

9

10

11

12

13

14

17

18

42通り 各100円
3連複フォーメーション
1着

13

2着

2

10

13

14

相手

1

2

6

8

10

11

13

14

17

18通り 各100円

三田明太の見解

 東京芝が今週からCコースに替わることで、内枠有利のレイアウトになることは間違いないのだが、それ以上に重要視せざるを得ないのが、開催が進むにつれて高速化している馬場状態。先週のオークスで従来のレースレコードが1.7秒も更新されており、週中・週末の天候を考えると、先週の傾向が激変するとは考えにくい。

 その一方で、今年のクラシック戦線を振り返ると、最大のポイントは3月から4月が道悪競馬の連続だったことではなかろうか。指数的に見ても、トライアルから皐月賞までは渋馬場での持久力適性が重要だった訳で、今年のダービーで求められる適性とはズレを感じざるを得ない。速いラップを刻み続ける能力が求められる馬場状態だけに、NHKマイルCと同じスタンスで、近走の着順よりも、高速馬場での変わり身を重視したい。

 本命はクラレントNHKマイルCの予想でも指摘したように、この馬は腰が甘いのが原因なのだろうが、急坂でギアチェンジできない致命傷を抱えているのだが、ギアチェンジまでの助走距離が取れるコースでは、デビュー2戦目のデイリー杯2歳S、そして前走のNHKマイルCで好走しているのは見逃せない。3着のNHKマイルCにしても、先行馬有利のスローペースを後方から追い込んで、指数は2着馬を上回っており、内容的には着順以上の評価も可能。指数の跳ね上げ幅を見る限り、距離延長に対する不安はなく、ラップの上下差が小さい淀みない展開への適性も高いだけに、再度の激走に期待してみたい。

 高速馬場での持久力勝負で一変が期待できるディープブリランテ、重馬場の中京→高速馬場の京都で指数を跳ね上げたトーセンホマレボシ、軽い馬場への指数適性が高く、道悪の皐月賞スキップしたヒストリカルの3頭は絡ませておきたい。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

2

-

17

1点 2000円

馬連

10

-

17

1点 2000円

馬連

14

-

17

1点 1500円

馬連

12

-

17

1点 1000円

馬連

8

-

17

1点 1000円

馬連

2

-

10

1点 1500円

馬連

2

-

14

1点 1000円

古澤秀和の見解

2番:休み明けもビッシリ仕上がる。右手前強いので、左回りも合うはず。
6番:やや緩く映る。
8番:手先柔らかく、素材素晴らしい。勝ってもおかしくないが、今日の傾向には合わない。
10番:制御力の強いDハミに替え、馬体もビッシリ。アタマまである。
12番:グンと良くなった。前付けすればチャンスある。
14番:馬体に厚み出た。チャンスある。
17番:グンと柔らかくなった。馬場もそれほど軽くないし、チャンス十分。

好配当連発 netkeiba関東本紙の予想

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netkeiba関東本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

2

相手

1

6

8

10

11

17

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

8

相手

1

6

10

11

17

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

6

相手

1

8

10

11

17

30通り 各100円

netkeiba関東本紙の見解

【混戦】ヒストリカルはしまいのキレが強烈。ジックリ乗り込まれ状態も上々で戴冠を期待。致命的な躓きから巻き返した皐月賞がインパクト十分のワールドエースは◎と同等の評価。皐月賞ゴールドシップはレース振りが大人びており上位争いは必至。スピルバーグはここに来て力量アップ。流れに乗れればグランデッツァも巻き返しが可能。ディープブリランテフェノーメノも差はなく要警戒。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

丹下日出夫の見解

【二冠を描きだす】ゴールドシップが、二冠制覇に漕ぎだす。本年の皐月は、雨上がりのやや重。内か外か。時間と気温の変化とともに、芝コンディションは微妙に変化。軽く1秒は時計を要するやや重。ゼロスメイショウカドマツが競り合い、前半1000mは59秒1のHペースだけに、最後方に陣取るゴールドシップの位置取りは、たぶん正解。勝負どころの3-4コーナーすぎ。馬場を意識して、みんなが外を回った、残り2Fのラップは、なんと13秒6。ゴールドシップの道悪上手を知っての上で、馬場の荒れた場所と大丈夫な部分の、ギリギリの境目を選んだのだろうが、誰もが見切ったインに進路を取り、10馬身以上の、2秒近くの差を一気に挽回。直線は、もっとも伸びる馬場のど真ん中。内田博は、ゴールドシップを絵筆に、見たこともない皐月賞の風景を描いて見せた。2分1秒3という走破タイムは、馬場差を差し引きすれば、正味1分59秒台。時計レベルも相当高い。皐月賞の末脚の延長線上にダービーがあるとすれば、二冠への視界は良好。なんて、ダービーは3枠6番の好枠。皐月賞同様、もちろん直線勝負でも勝ち負けになるが、コーナー回りに気を遣う必要のない、東京コースの2400mに替われば、戦法はガラリ一変。高速の上がり決着を見越し、好位のポケットから上がり33秒3で押し切った(レースラップは10秒9―11秒0―11秒7)、二走前の共同通信杯の再現図を、内田は心の内に秘めているのではないか。その共同通信杯を境に、トモ回りに厚みを獲得。首差しから背中にかけてのラインが、ゆったりと流れ出し、ステイゴールド×メジロマックィーン配合通りのミドルディスタンス仕様の体型に変化。追ってバテず。だからこその、力勝負の先行策。距離延長、追い比べは望むところ。残り1F標識手前、他馬を引き連れ、芦毛の馬体が踊りだす。皐月賞の延長線上にダービーがあると仮定すれば、相手本線もワールドエース。前走の皐月賞は、スタートして100mで、一瞬、落馬寸前の大きな不利。馬の脚元を再確認しながら、ゴールドシップの一つ前の後方から、慎重に追い上げる作戦しかなかったか。ただ、最内に進路をとったゴールドシップの上がり34秒6に対し、大外を振りまわしたワールドエースのソレは34秒9。あの内外のコース取りの差を斟酌すれば、実質の上がりはエースのほうが上?ちなみに、三走前のきさらぎ賞は、前半1000mは1分1秒7のスロー。上がりが速いのは当然としても、ラスト4Fのレースラップは11秒6―11秒3―11秒3―11秒1。自身の上がり・33秒0と、位置取りから逆算すると、残り2F近辺の脚は推定10秒8前後。ダメを押すかのように、最後の1Fも推定10秒台をマーク。“絶対能力”の証である、10秒台の瞬発力を二度にわたって叩き出すとともに、10-11秒台のラップを4連続。このラップをもってすれば、ゴールドシップ同様、レコードに近い高速決着となっても十分渡り合える。割って入ればヒストリカルきさらぎ賞では、ワールドエースを上回る上がり32秒8を計時。毎日杯制覇で末脚をより強固なものに確立。ダービー一本に絞ったローテ。脚をタメ、直線勝負に徹し切れる、コースロスのない1番枠。安藤勝の大一番での大胆は、やっぱり怖い。グランデッツァは、スプリングSを叩いて、馬が膨らむのではと想像していたが、いざ蓋をあけてみると、皐月はマイナス6キロ。トモの付け根の部分の筋肉がいくぶん薄く、そこだけ汗をかいていた。返し馬でも、引っかかり気味。豪腕M・デムーロをもってしても、「終始ハミを噛み、制御し切れなかった」ほどの荒馬だが、3番目に速い上がりで5着入線の地力は、決して侮ってはいけない。トーセンマレボシの京都新聞杯のレコードは、馬場の大いなるアシストを受けての2分10秒0。ただ、追い切りは、僚友エースより脚色は上。反動なくきたように見えるし、鞍上にウィリアムズとあれば連下は当然。ディープブリランテも渾身の仕上げ。心身ともに余分なものをすべて削ぎ落としてきた。なんだかんだ、皐月賞3着に粘った馬です。東京3戦3勝のフェノーメノは、青葉賞が2分24秒台の決着だったなら、記録的にも勝機を見いだせたろうが、やや重・2分1秒3の激闘の皐月賞を見せられると、何かしら底力不足の感じがして…。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

6

2着

8

17

相手

2

8

11

14

17

18

10通り 各800円
3連単フォーメーション
1着

17

2着

6

相手

2

8

11

14

18

5通り 各400円

須田鷹雄の見解

 今年のダービーは堅く収まると見る。

 最大の理由は、皐月賞上位馬が揃って出走していることだ。皐月賞の掲示板組が揃って出走するのはグレード制導入後4回目だが、過去3回のうち2回は皐月賞掲示板組が1ー3着独占、残る1回も皐月賞掲示板組から勝ち馬が出ている。

 本当なら皐月賞が特殊な馬場だったことを生かして当時不運な立場にあった馬を狙ってみたいところだが、○グランデッツァは今回も外枠を引いてしまい、好位が取れるかどうか微妙。こうなったら人気でも◎ゴールドシップから入るしかない。

 皐月賞で2着につけた着差0.4秒は皐月賞の歴史の中でも大きいほうで、グレード制導入以降、0.4秒差以上で皐月賞を勝ってきた馬は、無事に出走さえすればいずれもダービーを制している。◎1着付けの3連単を中心に、少しだけ○→◎の絡みを追加する。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

5

8

13

14

12通り 各400円

3連単BOX

5

8

13

14

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

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 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

2

相手

6

8

10

11

14

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

2

相手

6

8

10

11

14

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎ヒストリカルは「ディープインパクト×ノーザンテースト」という組み合わせで、カンパニー天皇賞・秋マイルCS)、レニングラードアルゼンチン共和国杯)の半弟にあたる良血。先週のオークスは、超高速馬場のスピード勝負となり、ディープインパクト産駒でアメリカ血統を豊富に含んだジェンティルドンナが驚異のレースレコードで優勝した。同馬の血統をみると、母も、母の父もスプリント戦で実績を挙げた馬だった。ダービーは、ハイペースで進めば2分22?23秒台、スローなら上がり3ハロン32秒台の猛烈なタイムが計時されるだろう。いずれにしろ極限のスピード勝負。そこで頼りになるのは鋭いスピードを備えたアメリカ血統だ。

 本馬はジェンティルドンナと同じくディープインパクトを父に持ち、母ブリリアントベリーは「ノーザンテースト×クラフティプロスペクター」というアメリカ血統。いまの高速馬場に高確率でフィットするはず。本馬と実質的に同血(父が同じで母同士が全姉妹)のトーセンホマレボシは、京都新聞杯で芝2200mの日本レコードを樹立した。スピード比べに滅法強い血統であることはこの点からも裏付けられる。

 トーセンより一枚上の力量を持つ本馬は、きさらぎ賞の内容からワールドエースとほとんど差がなく、高速馬場への適性を考えればこちらが優位に立ってもおかしくない。ゼロスが作るペースが遅いようなら、トーセンが2番手から突っつき、場合によっては逃げる可能性もある。同馬は切れる脚がないので前走のようなハイペースの競馬にしか活路がなく、緩みのないペースを自ら作るしかない。後ろから行く馬にもチャンスはあるだろう。

 奥田隆一郎の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

2

6

8

2着

2

6

8

10

11

14

17

相手

2

6

8

10

11

14

17

90通り 各100円

奥田隆一郎の見解

 日本ダービーにもっとも直結するコースは、京都芝1800m。近5年を見ると、すべての年に京都芝1800mで3着以内の実績を持つ馬が、ダービーの馬券になった。特に07年と08年は、京都芝1800mの重賞きさらぎ賞の連対馬が、ダービーで12人気以下の人気薄ながら3着以内に大駆けした。そこで、きさらぎ賞の激走馬を中心視する。

 ◎ヒストリカルは、きさらぎ賞2着馬で今回の穴馬。きさらぎ賞の上がり3ハロンは○ワールドエースより速く、その次走の直結コース阪神芝1800mの毎日杯も上がり最速で勝利している。毎日杯は、後にNHKマイルCで2人気に支持されるマウントシャスタや、プリンシパルSを勝利したスピルバーグを相手にしての重賞制覇、レース内容的にも高評価となる。

 ○ワールドエースは、きさらぎ賞の勝ち馬。さらに直結コース阪神芝2000mの若葉Sも勝利して、複数の直結コースでオープンクラスを勝っている。中山の皐月賞で差しとどかなかった馬が、広くて直線の長い東京に替わって差し脚を活かすというのは、よくあるパターン。皐月賞は、スタートで後手を踏んだうえに直線で大外をぶん回しての2着で、東京に替わることが大きなプラス材料となる。

 ▲ゴールドシップは、直結コース阪神芝2000mのラジオNIKKEI杯2歳S連対馬。そのレースでは出遅れながらも3角からまくって△グランデッツァに先着している。その後の近2走は出遅れなくなって重賞を連勝、共同通信杯で東京に対応したことから、今回も好勝負になる。

 △フェノーメノは、直結コースの3勝馬。新馬から青葉賞までの5戦を見ると、東京で勝利を収めて中山は惨敗という結果を繰り返し、明らかに東京巧者といえる。青葉賞からは昨年のウインバリアシオン(ダービー2着)のように、勝ち馬だけは日本ダービーに通用し、今年も警戒が必要となる。

■奥田隆一郎の新刊『「直結コース」の激走馬を買うだけで高配当が鮮やかに当たる「直結式」馬券術』(東邦出版)大好評発売中!

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