今週土曜日の東京競馬場でのメインレースは牝馬限定重賞の府中牝馬Sです。

　本命にはエイシンリターンズを推します。前走の京成杯オータムハンデでは人気を裏切る結果となりましたが、前々走の関屋記念では牡馬相手に2着と好走しています。これまでに東京コースで好成績を残しており、今回の条件はこの馬にとって最適なのでこの馬を軸とします。

　対抗にはドナウブルーを推します。前走関屋記念で重賞を勝っており、牝馬限定重賞の京都牝馬Sを勝つなど牝馬の中でも実力は上位です。今年のヴィクトリアマイルでは2着と好走しており、さらに今回斤量が54キロなので期待します。

　3番手にはホエールキャプチャです。前走の宝塚記念ではさすがに大敗しましたが、前々走のヴィクトリアマイルを勝っており、牝馬相手には安定した成績を残していて、今回牝馬限定重賞なので大崩れしないと思います。斤量が他よりも2キロ重く、大外枠なので少し評価を下げました。

　押さえには先行で期待できそうなスマートシルエットと、東京で3勝しているアプリコットフィズです。

キャラメル

　◎ゴールデングローブは、父父がジャイアンツコーズウェイ、母父がフォーティナイナーでクロスがミスプロ4×3だから血統はマイラーっぽいが、シアトルスルー譲りの長手の体型とナスキロの柔いストライドがオンになった中距離ストレッチランナーで、3歳の精鋭2頭を差しきった三面川特別がとにかく秀逸。あの斬れ味はここでも通用するのではないかと思うし、強気に格上挑戦してきた陣営の期待も理解できる。

　栗東所属馬が圧倒的に良績を残す府中牝馬Sですが、今年は10月9日が全休になり、このレース自体が土曜日開催へ移行。追い切ってから東京競馬場へ輸送するまでの時間が短くなったことにより、各厩舎とも8日に強い追い切りを行って、あとは軽く済ませるという追い切りパターンがほとんどです。

　輸送があるにも関わらず、このようにいつもとは違った形で調教を行われなければいけない点は決してプラスとは言えません。美浦所属馬にとってはいつもと変わらない仕上げて出走させることができる分、アドバンテージがあります。

　そんなわけで今年は美浦所属馬から本命を選択。ヴィクトリアM時に「秋に走る馬」と競馬予想TV!でも公言した◎アプリコットフィズ。この馬に期待してみたいと思います。休養明けですが、追い切りをこなすごとに内容は良化。最終追いの南Pではスピード感十分な走りを見せてくれました。

　先週、東京芝1800m、牝馬限定戦で行われた山中湖特別を標準トラックが1着。調教適性という視点からも、同じ調教タイプが強調材料になるはずです。

1.メルヴェイユドール
今回：乗込併用
前回：標準多め併用

2.エーシンリターンズ
今回：標準坂路主体
前回：標準坂路主体

3.アプリコットフィズ
今回：標準トラック
前回：標準多め坂路

4.クリスマスキャロル
今回：標準坂路
前回：標準坂路

5.ゴールデングローブ
今回：標準併用
前回：標準坂路主体

6.マルセリーナ
今回：標準トラック
前回：標準多めトラック主体

7.プティプランセス
今回：馬ナリ平均トラック
前回：馬ナリ平均併用

8.スマートシルエット
今回：標準坂路
前回：標準多め坂路

9.アニメイトバイオ
今回：標準トラック
前回：標準少めトラック

10.メーヴェ
今回：標準トラック
前回：標準少めトラック

11.ドナウブルー
今回：標準坂路
前回：標準坂路

12.シースナイプ
今回：標準少めトラック主体
前回：馬ナリ平均トラック

13.オールザットジャズ
今回：標準多め併用
前回：標準少めトラック

14.マイネイサベル
今回：標準トラック
前回：馬ナリ平均トラック

15.エリンコート
今回：標準トラック
前回：標準多めトラック

16.レインボーダリア
今回：標準トラック
前回：標準トラック

17.ホエールキャプチャ
今回：標準多め坂路
前回：乗込坂路

【混戦】関屋記念でレコード勝ちを収めたドナウブルーはひと息入ったが気配良好。G1制覇に向けて好発進を決めたい。ヴィクトリアマイルを制したホエールキャプチャは休み明けも素軽さ抜群。マルセリーナも力量確かでこの条件も合う。オールザットジャズも素質にそん色なく争覇圏。エーシンリターンズは牝馬限定戦で巻き返し狙う。マイネイザベルやエリンコートほか伏兵陣も多彩。

【上位拮抗】秋華賞の大本命はジェンティルドンナ。前日の土曜日には、全姉ドナウブルーが登場。体質の弱さに泣き、妹の成績を後追いする形となったが、関屋記念・1分31秒5のレコード勝ちは本格化を示す一戦。ヴィクトリアマイルはゴール近くで外にヨレ、ホエールキャプチャに後れをとったものの、そのホエールは56キロ。立ち回りの上手さは知っているが、牝馬の2キロの斤量差は想像以上に大きい。追い切りも、この馬としては存分にやれた。レコードの反動、輸送減りも、たぶんもうない。一角崩しはマルセリーナ。ヴィクトリアマイルは、こちらは前が塞がる不利。スマートシルエットは、新潟記念をゴール前手一杯に粘って0秒1差。関屋記念2着のエーシンリターンズ。上がり馬ならゴールデングローブ。

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　◎ドナウブルーは「ディープインパクト×ベルトリーニ」という組み合わせで、母ドナブリーニはイギリスのG1ウィナー。全妹ジェンティルドンナは桜花賞とオークスの牝馬二冠を制し、今週日曜日に牝馬三冠に挑戦する。母方に入るダンジグは父ディープインパクトと相性がいい。妹と違ってこちらはマイル前後のスピードに特化しており、低迷期を抜けたここ1年、直線の長いコースや外回りではほとんど崩れていない。左回りは牡馬相手のG1だった安田記念を除けば重賞で[1-1-0-0]。牝馬同士のここで連を外すことはなさそう。