11R

ジャパンC

15:40発走 / 芝2400m (左 C) / 天候:晴 / 馬場:良
5回 東京 8日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 17頭
本賞金:25000,10000,6300,3800,2500万円
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 井崎脩五郎の予想

井崎脩五郎の見解

・日本での前走が、3番人気以下かつ5着以下だった日本馬
※東京過去10年[0-0-1-42]
●2011年該当馬→ジャガーメイル(3着)、エイシンフラッシュ(8着)、ローズキングダム(9着)、トゥザグローリー(11着)、キングトップガン(15着)
○2012年該当馬→ジャガーメイルオウケンブルースリローズキングダムトーセンジョーダン

・デットーリが騎乗していない外国馬
※東京過去10年[0-0-0-44]
●2011年該当馬→デインドリーム(6着)、シャレータ(7着)、サラリンクス(12着)、ミッションアプルーヴド(14着)
○2012年該当馬→スリプトラマウントアトスレッドカドージャッカルベリーソレミア

・前走10番人気以下、もしくは10着以下の日本馬
※東京過去10年[0-0-0-30]
●2011年該当馬→ローズキングダム(9着)、トゥザグローリー(11着)
○2012年該当馬→ジャガーメイルトーセンジョーダン

・日本での前走がG1以外で、かつ前走4角を6番手以下で通過していた日本馬
※東京過去10年[0-0-0-11]
●2011年該当馬→オウケンブルースリ(10着)、キングトップガン(15着)
○2012年該当馬→ビートブラックメイショウカンパクオウケンブルースリローズキングダム

2011年残った馬→ブエナビスタトーセンジョーダントレイルブレイザーウインバリアシオンヴィクトワールピサペルーサ

【2011年結果】
1着:ブエナビスタ(○)
2着:トーセンジョーダン(○)
3着:ジャガーメイル(×)

2012年残った馬→フェノーメノエイシンフラッシュダークシャドウルーラーシップジェンティルドンナオルフェーヴル

2012年下半期[星取り表]:●●●○●○●●●●●△○○●△●●△●○

井崎:ガハハハハッ! ついに来たぞ、文句なしの白星!!

須田:1から3着までしっかり的中で、3連単は5万8050円の好配当。6頭残しでトリガミがちょっと怖かったですが、軸を取らなかったのも結果オーライでしたね。

井崎:この調子で有馬記念まで白星連発といきたいところだが……ジャパンC、さてどうしたものか。当てるのはものすごく簡単だと思うんだけどねえ。

須田:おお、今週は本題に入るのが珍しく早いですね。やる気がある証拠だといいんですが……井崎センセイ、この6頭で勝負ってマジですか?

井崎:うん、このままだと困ったことに、確実にトリガミになるんだよ(笑)。

須田:そりゃまあ、推定1番人気から6番人気を完全に網羅してるんですから、当たるけど儲からないって話になりますって。でも、簡単な解決策があるじゃないですか。

井崎:それ「オルフェーヴルから買わない」って手だろ? そりゃ、そうすればかなりの確率でトリガミを回避できるのはわかってるんだけど……買いたいじゃん!

須田:……競馬を始めてまだ1年くらいの、初々しいファンみたいなことを言わないでくださいっ! このラインナップだと、1頭軸どころか2頭軸でもいいくらいですよ。

井崎:そうなんだよな。別の馬を軸で取ったとしても、オルフェーヴルの着順次第ではトリガミになっちゃうしさ。だから、こうして延々と困ってるんじゃないか。

須田:じゃあボクがオルフェーヴルを消しましょうか? 「馬番17番から18番に入った馬」とかで、やる気になればカンタンに消せちゃいますけど。

井崎:シーッ! あえて消してないのがバレバレになっちゃうじゃないか!!

須田:でもある意味、このラインナップでいちばん消しやすいのって、オルフェーヴルだと思うんですよね。調整が難しい海外遠征からのローテで、しかもまた大外枠。

井崎:さらに、ここを外すだけで配当は一気に跳ね上がるし、当たったら盛大に自慢できる、か。ウン、確かにそれってものすごく魅力的だよな。

須田:でも、なんとなく消したくないから消さないワケですな?

井崎:だってさ、あの馬を買ってるだけでワクワクできるじゃないか(笑)。しかも、この超豪華メンバーでの大外枠だぞ? これを克服して圧勝なんかされたら、もう!

須田:シビれるでしょうねえ……ってソレ、完全に普通のファンじゃないですか(笑)。

井崎:だから素直に、ここはオルフェーヴルを軸にしよう。で、単なる軸ではトリガミ率が高すぎるから、今回はさらにひねって「1着軸」ということでどうだろう?

須田:そこまでやっても、浮くかどうかは運まかせですけどねえ。どうせなら、2着候補も絞り込んだ上で3連単勝負でもやってみますか?

井崎:そこまでやって当たるとは思えないんだが(笑)。でも、あえてあげるならフェノーメノルーラーシップかなあ。このガチンコ勝負、本当に楽しみだよ!

須田:しかし、この「デットーリが騎乗していない外国馬」って消去ネタ、ものすごく便利ですけど、ものすごく卑怯ですよね……。
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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連複BOX

8

11

13

15

17

10通り 各600円

東大ホースメンクラブの見解

 今週日曜日の東京競馬場でのメインレースはGIのジャパンCです。今年は外国馬5頭出走しており、メンバーも豪華でひじょうに楽しみなレースです。

 本命にはルーラーシップです。前走の天皇賞・秋では休み明けでしたが3着と好走しており、前々走の宝塚記念でも2着にきています。もともと安定した成績を残していましたが、今年はこれまで全レースで複勝圏内に入っており、調子がいいので、このレースでも軸に最適なのでこの馬を本命とします。

 対抗にはオルフェーヴルです。天皇賞・春では不可解なレースでしたが、宝塚記念では完勝しており、前走の凱旋門賞では最後に交わされましたがクビ差の二着と好走しています。今回は遠征帰りでさらに大外枠に入ったのが気がかりで評価を下げましたが実力は一番なので期待します。

 3番手にはジャッカルベリーを推します。外国馬なので未知数な部分もありますが、さまざまな国に遠征しており、前走はオーストラリアメルボルンカップで3着と好走しています。過去に日本馬が活躍したレースで好走しており、日本の馬場に適性がありそうなので3番手とします。

 押さえには前走天皇賞・秋を勝ったエイシンフラッシュと牝馬三冠を成し遂げたジェンティルドンナです。

東大ホースメンクラブ キャラメル

 望田潤の予想

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予想印
16トーセンジョーダン(10人気)
13ルーラーシップ(2人気)
17オルフェーヴル(1人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

13

-

17

1点 3000円

馬連

16

-

17

1点 2000円

馬連

13

-

16

1点 1000円

ワイド

16

-

17

1点 2000円

ワイド

13

-

16

1点 2000円

望田潤の見解

 スーパーホースのオルフェーヴルは別格として、東京芝中距離の適性ならルーラーシップトーセンジョーダンだろう。ルーラーはホーンビーム≒パロクサイドのニアリークロス6×4・4で両親の東京向きのナタの斬れを受け継いだが、トーセンは父と母父がハイペリオン血脈の強いクロスで、しかし母母だけは米血の塊でハイペリオンは一本も入らないという、この「配合的な緊張と緩和」のリズムが素晴らしい。秋天は仕上がり一息で、しかも苦手の上がりの競馬になってしまい見せ場もなかったが、その秋天を除けば東京はオール連対、そして休み明け2戦目は6→1、2→4、5→1、1→1、9→1、1→2、3→2という叩き良化型。

 ここは逃げ馬不在で、同厩のオルフェーヴルの折り合いを考えればこの馬が行く可能性は少なからずあるし、名手スミヨンがまた乗るのだから、今度は前々で身上であるしぶとさ・持続力を引き出してくるはずだ。

 ジェンティルドンナはスプリンターだった母譲りの凄いパワーで一気に加速するが、こういうタイプが、しかも牝馬がJCを勝つとなるとエルコンドルパサー以上の快挙だろう。
そうなった場合は惜しみない拍手を送りたいが、さすがにそれは難しいのではないか…というのが筆者の見解だ。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

4

1点 4000円

3連複軸1頭流し

4

相手

3

8

10

13

15

17

15通り 各400円

井内利彰の見解

 昨年のジャパンC当コラムの冒頭は過去5年の1着馬の調教タイプをご紹介しました。

2006年
ディープインパクト/標準多めトラック

2007年
アドマイヤムーン/標準多めトラック主体

2008年
スクリーンヒーロー/乗込トラック主体

2009年
ウオッカ/標準多め併用

2010年
ローズキングダム/標準坂路

 入線順位にすると2010年1位はブエナビスタだったので、標準多めトラック主体だということも記しています。そして昨年はというと、

2011年
ブエナビスタ/標準多めトラック主体

 ということで、入線順位にすると、過去6年連続して本数の多い調教タイプ、過去5年連続して併用系統の調教タイプが優勝しています。

 これを順守しながら、各該当馬の好走時調教の内容と比較して順位付けをすると、◎フェノーメノ、○ルーラーシップということになります。フェノーメノに関しては、最終追い切りでラスト1Fが最速ラップを踏めているという点から、調教内容が前走時よりも良化していると判断できます。ルーラーシップに関しては最終追い切りで角居勝彦厩舎の勝負調教である、併せ先着に該当しなかったことが、この差になっています。ちなみに他の本数多い併用系統は過去の好走時と比較して条件を満たないため、無印としました。

 調教適性を抜きにすれば、▲ジェンティルドンナを勝つ可能性十分ということで本命にしたかった馬。そのくらい、中間の気配や追い切りの動きは素晴らしかったと思うのですが、石坂正厩舎の勝負調教である、ラスト1F12.5秒以下という客観的な追い切りの好走条件も微妙にずれたので、3番手評価が精一杯でした。

 △ダークシャドウM.デムーロ騎手が跨った追い切りの動きを見ると、勝っても不思議ないくらいに動いています。これで併用調教ならもっと評価していたことでしょう。△エイシンフラッシュは馬ナリ平均併用が藤原英昭厩舎の勝負調教に該当しているとはいえ、前走時よりは本数弱化。△ジャガーメイル堀宣行厩舎の勝負調教に該当しています。

 最後に☆オルフェーヴル。標準多め坂路という調教タイプは決して適性が低いとは思いません。ただ中間の気配、最終追い切りの様子、そして栗東での前々日調整を見て、とても高い評価をしたいと思えませんでした。

1.ビートブラック
今回:スパルタ併用
前回:標準坂路

2.スリプトラ
今回:標準少めトラック
前回:海外

3.ジャガーメイル
今回:標準多めトラック
前回:標準トラック

4.フェノーメノ
今回:標準多めトラック主体
前回:標準多めトラック

5.マウントアトス
今回:軽目トラック
前回:海外

6.レッドカドー
今回:馬ナリ平均トラック
前回:海外

7.メイショウカンパク
今回:標準併用
前回:標準坂路

8.エイシンフラッシュ
今回:馬ナリ平均併用
前回:乗込併用

9.オウケンブルースリ
今回:一杯平均坂路
前回:一杯平均坂路

10.ダークシャドウ
今回:標準多めトラック
前回:標準トラック

11.ジャッカルベリー
今回:馬ナリ平均トラック
前回:海外

12.ローズキングダム
今回:標準坂路
前回:標準坂路

13.ルーラーシップ
今回:乗込坂路主体
前回:標準多め併用

14.ソレミア
今回:軽目トラック
前回:海外

15.ジェンティルドンナ
今回:標準坂路主体
前回:一杯平均坂路

16.トーセンジョーダン
今回:標準多め坂路主体
前回:
標準坂路主体
17.オルフェーヴル
今回:標準多め坂路
前回:海外

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

15

-

17

1点 4000円

馬連

13

-

15

1点 3000円

馬連

4

-

15

1点 1500円

ワイド流し

15

相手

6

12

16

3通り 各500円

山崎エリカの見解

 最大の注目は、凱旋門賞ソレミアと日本の最強馬オルフェーヴルの再戦でしょう。凱旋門賞は直線でオルフェーヴルが抜け出して独走体勢を決めたところを、ソレミアがまさかのファイトバックで勝利を飾りました。

 世間ではゴール手前でオルフェーヴルがモタれる悪癖を見せたとも言われていますが、苦しかったからヨレたと考えるほうが自然です。普段、パトロールビデオを見ていても、苦しくなってゴール前でヨレている馬をよく見かけますし、人が走るマラソンを見ていてもゴールが近づくにつれてヨレている(蛇行している)選手を見かけます。私も経験したことがありますが、限界に達すると自分の意思とは関係なく、たいていは利き脚とは逆の方法にヨレるのです。

 さて、世界最高峰の凱旋門賞で「お疲れさま」のレースをした後のソレミアオルフェーヴル。これまで世界最高峰のレースで目一杯の走りをした次走のジャパンCでは、スポーツ新聞で「凱旋門賞馬が襲来、圧勝V確実」「あのキングジョージの勝ち馬がついに来日、自信満々V宣言」「ブリーダーズCの覇者、適性高く5馬身ちぎる」などと見出しが躍り、人気になれば人気になるほど凡走しました。そして「東京へは観光に来た」「ゴール板の位置を間違えた」などの謎のコメントを残して去って行ったのです。

 確かにモンジュー(99年・凱旋門賞1着)、アップルツリー(94年・凱旋門賞3着)、ホワイトマズル(93年・凱旋門賞2着)、アーバンシー(93年・凱旋門賞1着)などのように、凱旋門賞が時計の掛かる馬場状態となり、差し、追い込み馬有利の展開に恵まれて好走したにも関わらず、上位人気に指示されてしまった馬もいます。また、持ち時計がなくて敗れた92年・凱旋門賞2着馬ユーザーフレンドリーのような馬もいます。ユーザーフレンドリー凱旋門賞までパーフェクト連対で、その凱旋門賞でも折り合いを欠きながら、2着入線したほどの実力馬です。

 しかし、近年の仏国は馬場高速化の傾向にあり、2分24秒49のレコードで昨年の凱旋門賞を勝利したデインドリームも、ジャパンCでは6着に敗れました。また、日本の高速馬場への適性大と言われた03年のBCターフの勝ち馬ジョハーも、サンタアニタ競馬場の青い空の下、私の目の前で鮮やかに勝利を掴んだのに、ジャパンCでは16着に敗れました。いくら馬場適性があっても、「お疲れさま」の状態では厳しい現実が待っていることを凱旋門賞の2着のナカヤマフェスタが証明してくれていますね。

 ちなみに凱旋門賞で連対して、次走のジャパンCで連対した馬といえば、91年のマジックナイトくらいでしょう。マジックナイトは字面の実績よりも強く、メジロマックイーンを先に負かし行っての2着は勝ち馬ゴールデンフェザントを上回るものがありました。それを上回る可能性も否定しませんが、容易に上回れるとも思えないので、オルフェーヴルは○とします。能力面では1番人気に相応しいですが、ローテーションは最悪です。

 ◎は牝馬クラシック三冠のジェンティルドンナです。ジェンティルドンナは前走の秋華賞で、その後のエリザベス女王杯の2着馬ヴィルシーナとハナ差で勝利したことから、ここでは「能力が足りない」という評価が一般的でしょう。しかし、あれはヴィルシーナが強かったというよりも、スローペースでジェンティルドンナが不発した結果です。

 ジェンティルドンナの自己最高指数は、日本ダービーよりも0.2秒高い指数で勝利したオークスで、レースが消耗戦になればなるほど、ポテンシャルの高さを発揮するタイプです。したがって、スローペースになりがちな牝馬限定GIよりも(今年のエリザベス女王杯は結果的にハイペースでしたが)、古馬相手のここへぶつけてきた陣営の思惑は正解だったように感じます。3歳牝馬は斤量にもやたらと恵まれ、前記したマジックナイトも、96年のファビラスラフィンも斤量53キロでの2着でした。

 ▲は宝塚記念オルフェーヴルと0.3秒差の2着のルーラーシップ宝塚記念はタフな馬場状態で行われ、ロスのない立ち回りで追い込んだオルフェーヴルに対し、ルーラーシップは外枠からロスある競馬で先に仕掛けて行っての2着でしたから、オルフェーヴル級の能力は持ち合わせていると言えます。休養明けの前走天皇賞・秋は出遅れて3着に敗れましたが、休養明けをひと叩きされての上積みを期待します。

 高橋学の予想

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予想印
13ルーラーシップ(2人気)
17オルフェーヴル(1人気)
4フェノーメノ(4人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

13

-

17

1点 6000円

馬連

4

-

13

1点 4000円

高橋学の見解

 過去32回から、■消える馬・□残る馬をチェック。文中の「着外」は4着以下を指す。

エイシンフラッシュ…前2走内にGII以下戦、斤量57キロ以下で0秒6以上敗退がある斤量57キロの日本馬は[0-0-0-21]で、この中には前走天皇賞・秋2着馬が4頭もいたが馬券に絡まず

オウケンブルースリ…前4走内に1800m以上戦で6着以下が2回以上ある日本馬は、前走GI戦連対馬を除き[0-0-0-65]

ジェンティルドンナ…日本の牝馬は、1着2頭・2着5頭いるが、前2走内に牡馬混合のGI戦3着内かつ0秒3差内好走・GII戦2馬身以上快勝、または前走牝馬限定GI戦1馬身以上1着好走がない日本の牝馬は[0-0-2-21]

H13年の前走エリザベス女王杯ハナ差1着トゥザヴィクトリーが14着、H18年の前走エリザベス女王杯クビ差1着フサイチパンドラ(2走前の秋華賞はジェンティルより1秒9も速かった)が5着、H19年のダービーを2分24秒5で制したウオッカが前述の好走歴がなく、持ち時計より0秒2遅い決着にもかかわらず4着。ジェンティルオークス時計はダービーを0秒2上回るが、前走ハナ差が危険信号

■ジャハーメイル…前2走とも日本のレース5番人気以下で連対外は[0-0-0-28]

ジャッカルベリー…前2走とも1800m以上戦、斤量59キロ以下で連対外の外国馬は、3走前にGI戦連対・GII戦1着ある馬を除き[0-0-2-15]

スリプトラ…2か月以上の休養馬は[0-0-0-24]

ソレミア…前走芝2400m戦、不良以外で2分35秒5以上も時計がかかっていた外国馬は[0-0-1-12]。H13年、前走重の凱旋門賞2分37秒3(ソレミアは重で37秒6)だった英ダービー2着馬のゴーランは6着、レース後のコメント「ペースが上がった時について行けなかった」

ダークシャドウ…2走前または3走前に斤量57キロ(牝馬は56キロ)以上でのGI戦連対・GII戦1着歴がなく、前走天皇賞・秋で連対外の芝5勝以下は[0-0-2-28]

トーセンジョーダン…前走天皇賞・秋で10着以下(降着除く)は[0-0-0-21]。また、10月以降に重賞戦連対歴がなかった6歳以上の日本馬は[0-0-1-40]

ビートブラック…2走前にGIまたはGII戦連対歴がなく、前走連対外かつ0秒6以上敗退の日本馬は[0-0-4-63]

マウントアトス…前走11月以降の1600m以上戦で着外の外国馬は[0-0-2-20]

メイショウカンパク…前3走内にG3以下の1800m以上芝で連対外がある馬は、前走GI戦1着馬を除き[0-0-0-51]

レッドカドー…前3走内に2200m以上2500m未満の重賞戦連対歴がなく、前走芝不良以外で1秒以上完敗の外国馬は[0-0-0-20]

ローズキングダム…前3走内に連対歴がない日本馬は[0-0-3-48]

□近いうちに、とは言わない今がチャンスのルーラーシップ
 前3走内に、日本の牡馬・古馬混合GI戦で3着内の好走が2回以上ある馬は[5-6-5-12]。このうち、

(a)実績…芝6勝以上かつ芝着外が10回未満、または左芝1勝以上であること
(b)敗退…前走0秒6以上敗退or前3走内に57キロ以下で0秒4以上敗退or前5走内に日本のレース55キロ以下で0秒4以上敗退がないこと
(c)着順…前2走内に58キロ以下で着外なし・前3走内に1着歴あり・前4走内に牝馬限定戦敗退なし
以上の3項目クリア馬は[5-6-0-0]

□雪辱オッケー、オルフェルーヴル
 その年の宝塚記念1着の芝6勝以上馬のうち、前走不利以外で0秒3以上負けていた馬を除くと[5-1-0-0]

□第3極は、コース巧者3歳馬フェノーメノ
 不良を除くクラシック皐月賞連対orダービー3着内馬で、前走菊花賞連対または天皇賞・秋3着内好走の3歳馬のうち、2勝以下馬や左芝を2回以上走って0勝馬を除くと[1-3-3-0]、やや勝ち味に遅いが充分狙い目が立つ。

 三田明太の予想

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予想印
10ダークシャドウ(6人気)
15ジェンティルドンナ(3人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
ワイド

10

-

15

1点 10000円

三田明太の見解

 お馴染みのフレーズになりますが、例のごとく、外国馬は指数がないため、ジャパンCの見解はあくまでも参考程度に留めて頂ければ幸いです。

 近年のジャパンC天皇賞・秋組の出し入れが重要になるが、近年の傾向は天皇賞・秋で脚を余した馬の評価を上げるのがポイント。今年の天皇賞・秋は大逃げを打ったシルポートを除くと、実質的にはカレンブラックヒルがスローで逃げた形で、好走馬の上がりタイムを見れば分かるように、斬れが要求される展開だった。今年のメンバーを考えると、スローの上がり勝負になりそうな予感はあるが、天皇賞・秋ジャパンCの距離延長を考えると、速いラップを刻み続ける持久力の裏付けは欲しい。

 本命はダークシャドウ。前走の天皇賞・秋は4着で指数「119」に終わっているが、ポイントは超ハイペースで持久力適性が高く問われた昨年の天皇賞・秋で、自身は毎日王冠からの距離延長で自己最高の「125」をマークしている。間隔を空けて使われているタイプだが、昨年の天皇賞・秋が自身のローテで最短の中2週で、今回が自身2番目の最短ローテとなる中3週で、しかも最高指数マーク時と同じ距離延長。近走の指数は低調も、今回は指数を跳ね上げる条件が揃っている。

 相手はジェンティルドンナ。3歳牝馬のジャパンCでいうと、近年では2009年のレッドディザイア・3着があるが、ジャパンCと同じ舞台であるオークスの指数で見ると、レッドディザイアジェンティルドンナはほぼ同じ指数。大幅な距離延長になるオークスは指数が出にくい条件ではあるが、今年のオークスは2着ヴィルシーナ以下が全て2桁指数で終わっている中、ジェンティルドンナは「107」をマークしている。斤量の恩恵を考えても、指数を跳ね上げる材料は十分にある。

 馬券はダークシャドウジェンティルドンナの1本釣りで利益を狙いたい。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

15

-

17

1点 5000円

3連複

8

-

15

-

17

1点 1500円

3連複

3

-

15

-

17

1点 1000円

3連複

4

-

15

-

17

1点 1500円

3連複

1

-

15

-

17

1点 1000円

古澤秀和の見解

1番:展開利ある。
3番:デキ良い。
4番:良い意味で平行線。
8番:デキ良い。
15番:絞れて素晴らしいデキ。
17番:重厚感出た。普通に勝ちそう。

好配当連発 netkeiba関東本紙の予想

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netkeiba関東本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

15

相手

3

4

8

10

13

17

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

17

相手

3

4

8

10

13

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

4

相手

3

8

10

13

17

30通り 各100円

netkeiba関東本紙の見解

【上位拮抗】3歳牝馬には過酷なレースではあるが斤量面の優位さにオークスの内容からジェンティルドンナを本命に推す。オルフェーヴルは現役最強の座は揺るぎないが遠征後の1戦だけに対抗とした。天皇賞・秋で古馬と渡り合ったフェノーメノも首位を狙える存在。順調なダークシャドウも侮れず、復活のエイシンフラッシュに、前走以上のルーラシップとコース得意なジャガーメイルにも注意したい。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

丹下日出夫の見解

【緻密に大胆に】ルーラーシップが、打倒オルフェーヴルに挑む。宝塚記念は、オルフェーヴルのイン強襲に屈し0秒3差に完敗。春のままではオルフェとの力関係は覆しようがないが、しかし秋初戦の天皇賞は、514キロに馬体を増量。痛恨の出遅れを喫し、4コーナーを回りきって大外という、絶望的な位置取り。最後は内か外か。エイシンフラッシュとの明暗が分かれてしまったが、まともならエイシン。2着のフェノーメノも呑み込んでいたに違いない。前走後は、翌週の11月4日から時計を出し始め、ハードなコース追いを3本消化。春よりも天皇賞よりも、もう一段上に馬を造りあげることができた。鞍上は、大胆な先行策で幾度もGIに風穴をあけてきたウィリアムズ。7枠13番という外目を引いたが、一完歩出遅れたとしても、スタンド前発走なら、1コーナーを抜けるまでには、外からある程度のポジションをとれる。ライバルオルフェーヴルは大外。当然、向こう正面までは動かず、後方待機。同じ8枠のジェンティルドンナも、ソレミアもオルフェをマーク。ルーラーに、俄然先手の利が生じる。いざ直線。あとは乾坤一擲のロングスパート。肉を切らせ骨を断ち、力でもぎとるJCだ。もちろん、オルフェーヴルは強敵。凱旋門賞2着の実績、昨年の菊花賞・3分2秒8という記録は、現役最強を誇示する能力の証明だ。大外という、難しい枠を引いてしまったが、極端な不利や暴走さえなければ、おのずと結果はついてくる。印は対抗でも、池添の騎手としてのプロフェッショナルも見てみたい。その背後からジェンティルドンナが強襲。東京2400mのオークスの2分23秒6、5馬身差独走劇は今も記憶に鮮やか。同世代のダービーを凌ぐ記録的根拠はもちろん。女傑と呼ばれたウオッカブエナビスタの域に達している。天皇賞1着のエイシンフラッシュ、同レース2着のフェノーメノも、研ぎ澄まされた馬体と気迫を維持。連穴は過去2回のJCを3、4着のジャガーメイル

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

予想印
17オルフェーヴル(1人気)
4フェノーメノ(4人気)
1ビートブラック(8人気)
16トーセンジョーダン(10人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

1

4

16

17

12通り 各400円

3連単BOX

1

4

16

17

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

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 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

15

相手

4

8

10

13

17

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

15

相手

4

8

10

13

17

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎ジェンティルドンナは「ディープインパクト×ベルトリーニ」という組み合わせ。ダンジグ系のパワーと持続力、父ディープインパクトの柔らかさと瞬発力が融合した傑作牝馬だ。母ドナブリーニはイギリスのスプリントG1の勝ち馬で、全姉ドナウブルーはマイル重賞を2勝している。やや胴が詰まったコンパクトな体形の姉に比べ、本馬はゆったりした造りで身体もひと回り大きい。強力な後肢の蹴りが伸びのあるストライドを生み出しており、直線の長いコースでは確実に伸びてくる。オークスがベストパフォーマンスであることに異論はないだろう。当時は芝が短く時計の出やすいコンディションだったとはいえ、ダービーレコードにコンマ3秒差と迫る2分23秒6のオークスレコードで優勝した。春からさらに馬体が成長しており、しかも53キロという裸同然の斤量。さらにパフォーマンスを上げてくるだろう。同世代の牡馬に引けを取らないだけでなく、古馬一線級と比べても見劣りしない。前半はスローペースで流れ、残り4ハロンのロングスパート戦になると予想されるので、位置取りが勝負の明暗を分けると思われる。前に付けた馬が有利だ。中団より前で流れに乗り、先に抜け出す競馬ができれば、後方から追い上げる怪物を封じることができるだろう。

 奥田隆一郎の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

8

13

17

2着

4

8

9

10

13

15

17

相手

4

8

9

10

13

15

17

90通り 各100円

奥田隆一郎の見解

 ◎エイシンフラッシュは、2010年日本ダービー馬。日本で最も価値の高いレースの日本ダービージャパンCが同コースで行なわれるため、まずはダービー激走馬を評価する。ダービー激走馬のなかから、この馬を本命に推奨するのは、前走にて直結コースの天皇賞・秋を制したから。秋天の勝ち馬は、同じ東京ということもあってジャパンCで連続激走することが多い(昨年のトーセンジョーダンや一昨年のブエナビスタなど)。加えて今回もそれほど人気を集めるわけではないため、配当的に妙味がある。

 ○ルーラーシップは、前々走にて直結コースの宝塚記念を連対した。宝塚記念は海外帰りの緒戦だったが、今回は国内に専念しての休み明け2走目で上積みを見込める。また、宝塚記念で先着を許した▲オルフェーヴルが海外帰りとなり、宝塚記念と比べてルーラーシップに有利な状況。天皇賞・秋は出遅れて後方から外を回す競馬となり、差したものの3着まで。今回は、前走以上の勝ち負けを期待する。

 △オウケンブルースリを大穴で狙う。2009年ジャパンCを連対したように、コース実績はある。さらに前々走は、直結コースの京都芝2400mで京都大賞典を連対した。昨年のジャパンCは、京都大賞典4着→秋天9着の馬が14人気3着に激走した。同じようなイメージで、京都大賞典を好走したオウケンブルースリが、前走の惨敗から変身するところを狙いたい。

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