土曜日11Rは芝1200mのオープン特別、ラピスラズリS。突出した馬のいない混戦模様のレースになっています。

　本命にはブラボースキーを推します。メンバー中、唯一1000万、1600万と連勝しており、ここにきての充実が著しいです。1200mの出走経験がないのがネックではありますが、父のストラヴィンスキーは、短距離で好成績をおさめているので、距離短縮は問題ないとみます。また、鞍上が剛腕ムーア騎手なのもプラス材料です。

　対抗には、ヘニーハウンドを推します。休み明けではありますが、メンバー中、唯一1200mの重賞勝ちの実績がありますし、今年もオープン特別を勝っています。さらに近3走は斤量が56キロ第でしたが、今回は1キロ減の55キロになっているのも、プラス材料です。

　三番手には、ブルーミンバーを推します。7歳馬ですが、昨年のこのレースの勝ち馬であり、前走GIスプリンターズSでも、15番人気ながら9着と人気を上回る走りを見せました。大きくメンバーが落ちる今回のレースでは軽視できない1頭といえるでしょう。

　押さえには、前走を勝ち上がってきたサクラゴスペルと、今年のセントウルS三着で、
斤量53キロが魅力のアンシェルブルーをあげます。

コイキング

　今年から開催最終週に移動したラピスラズリSですが、それまでの過去2年、馬券圏内に入った馬の調教タイプを列記してみると、

2010年
1着　一杯平均坂路
2着　馬ナリ平均坂路
3着　標準トラック

2011年
1着　標準少め坂路
2着　馬ナリ平均坂路
3着　標準坂路

　馬券圏内6頭のうち、5頭が坂路調教馬という、いかにも中山芝1200mらしい結果。なかでも2011年1着ブルーミンバーは最終追い切りを美浦坂路で行い、終い最速ラップの追い切りだったという点に注目しました。

　すると、美浦坂路で終い最速ラップ追い切り、乗込坂路の◎プリンセスメモリーが浮上。格下でも末脚は確実。先行脚質が揃ったここなら、展開面でのアドバンテージもありそうですし、乗込坂路という調教タイプが活きます。

1.プリンセスメモリー
今回：乗込坂路
前回：乗込坂路

2.サドンストーム
今回：標準多め坂路
前回：標準多め坂路

3.オーセロワ
今回：標準併用
前回：標準少めトラック

4.ブルームーンピサ
今回：連闘坂路
前回：乗込併用

5.アプリコットフィズ
今回：馬ナリ平均坂路主体
前回：乗込坂路

6.ガンダーラ
今回：一杯平均坂路
前回：標準多め坂路

7.ブラボースキー
今回：標準坂路
前回：標準坂路

8.モルトグランデ
今回：馬ナリ平均坂路
前回：標準坂路

9.ブルーミンバー
今回：軽目坂路
前回：軽目坂路

10.サクラゴスペル
今回：標準併用
前回：馬ナリ平均併用

11.フライングアップル
今回：標準多め併用
前回：馬ナリ平均併用

12.ヘニーハウンド
今回：標準少め坂路
前回：乗込坂路

13.アンシェルブルー
今回：乗込坂路
前回：馬ナリ平均坂路

14.マコトナワラタナ
今回：標準坂路
前回：乗込坂路

【伏兵注意】ブルーミンバーは前走9着も勝負所で不利もあった。状態良好でこの時期の中山相性にも注目。サドンストームの前走はスタートで後手。11着敗退も着差わずかで巻き返し必至。ヘニーハウンドも素質は上位。休み明けも好仕上がりで首位も狙える。前走快勝サクラゴスペルも雰囲気アップで争覇圏。難しさあるもアンシェルブルーは力量上位で、マコトナワラタナとブラボースキーにも注意。

【OPレベルに追いついた】ブラボースキーの勢いを重視。東京の1400mを、時計を更新する形で二連勝。前回のファンタスティックTは、鞍上の好騎乗もあったとはいえ、1分20秒2は、OPのオーロCを秒3上回る好記録。1200m通過は1分8秒5、6Fのスプリント戦にも十分耐えられる。サクラゴスペルは、奥多摩Sを1分20秒6。走破タイムは◎に見劣るものの、ラスト2F目に10秒7の快ラップあり。右回りに良績のないぶん、対抗としたが、一週前坂路で49秒8を計時。馬は唸っている。サドンストームは、ブリンカーを新着。少しでも前目で競馬ができれば、ズバリの単。ヘニーハウンドは、サドン以上に、自分でレースを作れない弱み。

　オープン特別とGIIIあたりの重賞というのはレベルの境界線が曖昧なイメージがあるが、カテゴリよってはそこのレベル差がはっきりしていることもある。個人的には短距離界はオープン特別と重賞の差が大きいと見ている。それだけに、オープン特別を使われ続けてソコソコの好走をしているような馬よりは、重賞でコテコテにやられていたような馬のほうがむしろ魅力がある。

　今年はマイル以下で3歳馬が強いので○サドンストームあたりも魅力だが、同馬は決め打ちの差し追い込みタイプだけに、展開と4コーナーの隊形次第ではなにもできずに終わる危険がある。軸にするならば◎ブルーミンバーのほうが無難だろう。同馬はオープン特別でも負けているのであまり大きなことは言えないが、近2走の内容を考えるとここでは格上。レース間隔が開くことも短距離では大きなリスクにはならない。

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