純粋な指数比較なら、平安Sで｢125｣をマークしているヒラボクキングが狙い目になるが、爪を痛めての休み明けだけに、今回は様子見が妥当か。近3走の指数が｢120｣、｢119｣、｢124｣と高値安定のローマンレジェンドは、ご存じの通り圧倒的な1番人気。ならば3歳勢という狙いもあるが、現時点の指数で見ると、世間で｢史上最強世代｣と言われているほどの高レベル感はなく、お楽しみはジャパンCダートに取っておきたいのが本音。

　ということで、フサイチセブンで妙味を見出したい。前走は屈腱炎から1年振りの復帰戦となったが、道中で13.9秒のラップが入るスローペースで掛かり気味の競馬になったが、直線でも垂れずに4着、指数も1年振りとしては及第点の｢109｣をマークしている。京都ダートでは、4歳の早い時点で｢120｣、｢119｣の高指数をマークしているように、高速ダートの消耗戦を先行する形がベストで、今回は純然な逃げ馬がいないメンバー構成。土曜の競馬を見ても、今の京都ダートは例年以上に軽いだけに、復活あるならここと読む。

2番：好仕上がり。勝ち負け。
13番：馬体目立つ。鞍上も強化。
14番：仕上がる。上位争い。

【浪漫レジェンド】ローマンレジェンドがGI獲りに驀進。明け4歳となった本年は、上賀茂Sを連勝して、灘Sはタイレコード。ジュライSは、パサパサの良馬場で1分49秒4。先行馬に取りつく脚も速かったが、交わし去ったあともグイグイとハミをとり二着馬を6馬身と引き離す独走。さすがにエスポワールシチー超えは楽ではなかったが、斤量差はあったとはいえ、エルムSでエスポを競り落としている。良馬場で1分42秒2は、実質のレコード計算。ここも連勝圏内。ポテンシャルなら、ハタノヴァンクールも負けていない。端午S・1分50秒9の時点で、古馬OPと互角(その昔の、ゴールドアリュールも、そうだった)。JDDダートも、ひと世代上のグレープブランデーより、時計やレース内容の質は上だ。ただ、前に取りつくまでに、一瞬タイムラグのある馬。3歳同士なら大きなロスにはならないが、古馬勢の中に入ると、一瞬追い出し遅れも。◎と○の差は、そこ。ハタノが勝負どころでモタつくようなら、その間隙をついてニホンピロアワーズ。デムーロ起用のグレープブランデー、ナイスミーチューの流れ込みを連下に一考。

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【小波乱】ローマンレジェンドは前走のエルムSで重賞初制覇。2着のエスポワールシチーは続く南部杯でGI7勝目を挙げていることからも、その価値は高い。ダートでは8戦7勝2着1回とまだ底を見せておらず、重賞連勝を飾る。ハタノヴァンクールは交流GIジャパンDDの勝ち馬で、ダートは5戦5勝。現3歳世代最強ダート馬だ。休み明け&初の古馬相手でも、素質はヒケを取らない。ニホンピロアワーズはJCダート(9着)以外はすべて掲示板を確保。京都も【3320】と相性がいい。ナイスミーチューは前走のシリウスSで重賞初制覇。末脚堅実で大崩れはなさそう。オースミイチバン、グレープブランデー、ホッコータルマエを押さえる。