2004年以降に阪神競馬場で行われた
セントウルS。馬ナリ平均トラックの
アルティマトゥーレが優勝した2009年もありますが、基本的には阪神1200mの調教適性である坂路調教馬が好走しています。なかでも秋初戦という時期設定から「本数は適度に」というのが基本。また強さも「軽く馬なり」というのが基本。これらを合わせると「機敏に動ける素軽さ」が最も重要なレースだということがお分かりいただけると思います。それを調教条件で示すと、下記のようになります。
(1)1週前追い切りが栗東坂路
(2)最終追い切りが栗東坂路で馬なり
(3)最終追い切りの残り3Fラップが1F13.0秒
2004年以降、この調教条件をクリアしていた馬は3頭。2007年
サンアディユ(11番人気)1着、2007年
カノヤザクラ(7番人気)2着、2010年
メリッサ(5番人気)3着と、すべて馬券圏内でした。「馬なりで3Fを13秒切るようなラップで軽快に走れる」という追い切りが人気薄での激走に繋がります。
◎
マコトナワラタナは最終追い切りが栗東坂路、15.2-12.9-12.2-12.9秒で残り3Fが13秒を切るラップでした。実は1週前追い切りでも残り3Fが13秒を切るラップで追い切れています。その4Fが51.9秒。これは自己ベストを大幅に更新するものであり、この夏に休養を挟んで、
北九州記念をひと叩きされたことによって、スピード能力が大幅に成長したと判断できます。同じく、すべての調教条件を満たした△
エーシンホワイティですが、休養明けということ、牡馬ということを理由に印は打っても高い評価はしませんでした。
ちなみに(1)、(2)の調教条件をクリアしたのは前記以外に3頭いましたが、すべて馬券圏外でした。これをクリアしているのが○
ロードカナロア、▲
カレンチャン、△
ヘニーハウンド、△
スギノエンデバーですが、安田隆行厩舎の2頭と高く評価したのは「2週連続で馬なり追い切り」だったこと。2頭ともに、1週前追い切りでは残り3Fのラップが13秒を切っていますから、(3)をクリアできていなくても上位争いは間違いないと判断しました。
☆
マジンプロスパーは最終追い切りがCWですが、これまでの調教履歴と戦歴から適性以上に能力と状態の良さを評価すべきでしょう。△
サンカルロは4走前(
阪神C1着)とほぼ同じ調教内容ということ、△
エピセアロームは石坂正厩舎の勝負調教ということで印を打ちました。
1.
ベイリングボーイ
今回:標準トラック
前回:標準坂路
2.
サンカルロ
今回:乗込坂路
前回:乗込坂路
3.
マジンプロスパー
今回:標準併用
前回:標準併用
4.
エピセアローム
今回:標準少め坂路
前回:標準坂路
5.
エーシンホワイティ
今回:乗込坂路
前回:標準多め坂路
6.
カレンチャン
今回:馬ナリ平均坂路
前回:乗込坂路
7.
ヘニーハウンド
今回:標準少め坂路
前回:乗込坂路
8.
マコトナワラタナ
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路
9.
ロードカナロア
今回:馬ナリ平均併用
前回:乗込坂路
10.
エーシンヴァーゴウ
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路
11.
エーシンリジル
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路
12.
アウトクラトール
今回:標準少め坂路
前回:馬ナリ平均坂路
13.
エーシンヒットマン
今回:標準多め坂路
前回:標準併用
14.
サドンストーム
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路主体
15.
スギノエンデバー
今回:乗込坂路
前回:乗込坂路
16.
アンシェルブルー
今回:標準坂路
前回:馬ナリ平均坂路