【活気】
グレープブランデーに、3歳夏の活気が戻ってきた。大井の
ジャパン・ダート・ダービーで、一度は世代の頂点に立った好素材。骨折の影響で本調子を取り戻すのに少し時間を要したが、
阿蘇Sでオープン勝ち。好調時の馬体のシャープさと同時に、何よりもこの馬の特徴である気迫がよみがえってきた。最終追い切りは稽古駈けする
カレンチャン(
スプリンターズSの有力馬)に遅れはしたが、前回時より攻め馬の質や運動量も上がっている。58キロのハンデも守備範囲とみた。当面の敵は
インバルコ。
阿蘇Sは3着に終わったものの、最速の上がりを繰り出し勝ち馬とは0秒3差。脚元がモヤモヤするときは坂路追いしかできないが、直前の調教ではピンナを背にコース追いができている。同斤量の58キロなら差は詰まる。
メイショウタメトモの地力が三番手。オープン入りして大きく崩れたのはマイル戦の2回のみ。長丁場の交流重賞で幾度も連絡みを果たしてきた実力馬だ。
グラッツィアは上がり36秒1の末脚で馬群を割り、
KBC杯でオープンの壁を突破。55キロなら重賞でもチャンスはある。小倉戦の走破タイムは少し
グラッツィアに劣るが、
ナイスミーチューは、
宮崎Sでは後続を0秒5と突き放す楽勝。勢いでは負けていない。昨年の
シリウスSの覇者
ヤマニンキングリーの実績も連下には押さえておきたい。