とにかく逃げ・先行馬が揃った印象の当レース。ハイペースのスタミナ勝負になるのであれば、指数的には素直に1200m以上の距離での実績を重視したい。

　本命はブルーデインヒル。前走の新潟1400m戦でも本命にして13番人気5着という微妙な結果に終わったが、指数は思惑通りに自己最高の｢110｣をマークしてきた。2走前も｢109｣をマークしているように、7歳ながら転厩後は馬が変わってきたのは明らか。久々の1200mでテンについて行けない可能性は高いが、ハイペースで前が止まる展開ならば一発あっても驚かない。

【相手探し】ハクサンムーンは、逃げに逃げ、アイビスSDを4着。そのラップの内訳をみると、11秒6-9秒9-10秒6-10秒2-11秒9。同型のエーシンダックマンを意識したわけではないにしても、前半2F・21秒5は、やっぱり飛ばしすぎ?(後半2Fのレースラップは22秒1だが、自身の上がりは22秒4?)。結果、スプリンターズS2着の、老練パドトロワのキャリアの前に、膝を屈する形になってしまったが、あのアイビスSDのスピードを見せつけられると、同馬に絡んで行こうなんて気を起こす馬は、たぶんいない。コーナーゞで息が入る1200m戦は、むしろ戦いやすく、自己条件ならスピードで決着が付く。基本は相手探し。唯一逆転があれば、ツボにはまった際のツルマルレオン。今季好調のアイラブリリも、松山が自信をもって挑んでくるだろうが、ハクサンのスピードには及ばないか。間隙を突き、小倉2勝のダノンフェアリーの浜中も、一角崩しに虎視眈々。

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【軸不動】3歳牝馬のアイラブリリを支持する。前走は4馬身差で楽々と逃げ切り勝ち。2走前は北九州記念も制したスギノエンデバーに0秒1差(2着)に食い下がっており、ここに来ての充実ぶりは著しい。控えても問題なく昇級の壁はない。ハクサンムーンの前走(4着)は5ハロンの重賞でもハナを奪えるスピードの持ち主。自己条件なら連争いだ。ツルマルレオンもこのクラスなら。アースソニックの末脚はここでも通用する。オーシャンカレント、ダノンフェアリー、メモリアルイヤーを押さえる。