オムニバスの父
オーソライズドは英ダービー馬で
モンジュー×ソーマレズと
凱旋門賞馬同士の配合でもあるが、日本の高速馬場では重厚すぎて苦戦するサドラー系の典型のような血統だ。
一方母はゴーンウ
エスト×ダンジグでボールドルーラー4×4と米血スピードでまとめたマイラーで、このように「父中距離×母マイラー」の配合は小回り向きの先行捲り脚質になりやすい。
前走の勝ち時計2.40.2は前週の駒ヶ岳
アドマイヤバラードの2.40.1に匹敵する好時計で、過去5年の函館芝2600m戦で最速は
ゴールデンハインドの10年横津岳2.39.4で二番目が
トウカイメロディの10年
みなみ北海道2.40.1、この2頭はどちらもオープン馬。
今年の函館芝は例年になく時計が出ていることを考慮しても、500万下なら即勝ち負けぐらいの裏付けはあるし、4角手前からスルスルと上がっていくときの脚はなかなか速く、「母のスピードで捲って父のスタミナで粘る」という血統どおりの長め中距離馬だということがわかった。
プロフェッサーも
パッシフローラも母系のサドラーのスタミナが表現されているだけに、距離延長でプラスが見込める。