東京ダート1600mといえば、坂路とトラックを併用して、本数多く調教されていることが非常に重要なコース。ただ、
ユニコーンSに限っては、併用調教が圧倒的に有利というわけではなく、ややトラック調教に適性があるレースと言えます。
3歳春のこの時期、タフなんだけど、時計が出やすいというダート1600m。ゴール前の瞬発力よりも、道中で追走する脚が重要になり、それがトラック調教の適性を高めているというのが、私の推測。それを顕著に示すのが、最終追い切り『CW』の成績。
その数字は[5-0-2-14]で、単勝率24%。勝ち切る調教データですが、これに「一杯平均トラック」という調教タイプの条件を加えると、その該当馬は3頭いました。
2005年
ドンクール/2番人気3着
2009年
シルクメビウス/1番人気1着
2011年
アイアムアクトレス/3番人気1着
すべて3番人気以内だったという付加価値はありますが、2勝を挙げていて、3頭とも馬券圏内。この3頭とは、人気順位で共通していませんが、最終追い切りがCW、調教タイプが一杯平均トラックという点で一致しているのが、◎
ミヤジマッキー。
ここ2戦が東京ダートで2着、1着。1600mで負けて、1400mで勝っているから、距離適性がないと思われるかも知れません。しかし、レース内容を見ると、2走前は直線に向いてから、しっかりと手前を替えることができず、一瞬にして勝ち馬に交わされました。それが、前走はゴール手前ではありましたが、しっかりと手前を替えて、伸びています。左回りを2戦連続で使った効果が表れているのでしょう。レースの流れに乗って、直線外へ出すことができれば、力強い右手前でゴールを先頭で駆け抜けてくれるイメージです。
○
ベストウォーリアは併せ馬で遅れている点が高い評価のできない理由ですが、その相手は
ジェンティルドンナ。超一流のパートナーを相手に追い切り時計は随分と速くなりましたし、追い切りで経験したことも多いと思います。
▲
エーシンレンジャーは
ヒヤシンスS4着時が標準多め坂路。今回は標準坂路のため、当時よりパフォーマンスを落とす可能性があります。まして、トラック調教の要素がありませんから、不安がないわけではありません。ただ、前走を使われて、確実に良化しているので、その点を重視しての評価。
CW追いの△
サマリーズは最終追いが軽すぎた点を割引。2走前に◎に勝っている△
サウンドトゥルーは当然評価。1週前の追い切りで併せ先着が評価できる△
ノウレッジ。そして、☆
チャーリーブレイヴは陣営コメントにもあるように、中間に使いたいレースを使えなかった、追い切りのちぐはぐな点を割引ましたが、最終追い切りの動きは良かったと思います。
1.
エーシンレンジャー
今回:標準坂路
前回:標準坂路
2.
ショウナンダイラ
今回:標準少めトラック
前回:標準トラック
3.
サマリーズ
今回:標準坂路
前回:標準多め坂路
4.
サウンドトゥルー
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路
5.
タッチザターゲット
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路主体
6.
ベストウォーリア
今回:標準坂路
前回:地方
7.
チャーリーブレイヴ
今回:標準坂路主体
前回:標準坂路
8.
ヴァンフレーシュ
今回:馬ナリ平均併用
前回:軽目坂路主体
9.
クロムレック
今回:連闘
前回:馬ナリ平均トラック
10.
ノウレッジ
今回:乗込トラック
前回:地方
11.
コンプリートゲーム
今回:標準坂路
前回:馬ナリ平均坂路
12.
サウンドリアーナ
今回:馬ナリ平均坂路
前回:乗込坂路
13.
ミヤジマッキー
今回:一杯平均トラック
前回:標準多めトラック主体
14.
ケイアイレオーネ
今回:標準坂路
前回:海外
15.
ベリートゥベリー
今回:馬ナリ平均坂路
前回:馬ナリ平均坂路