今週土曜日の東京競馬場でのメインレースはダート1600mで行われる1600万下クラスのハンデ戦、夏至ステークスです。

　本命にはシルクシュナイダーを推します。過去にこのクラスを勝っており、重賞での好走実績もあります。前走も久々のレースでしたが、このクラスで三着と好走しました。馬場が悪い条件でも特に悪い成績ではないので、問題なく、東京コースでの成績も安定しているのでこの馬を軸とします。

　対抗にはマルブツビアンです。前走、前々走と500万下、1000万下で連勝しており勢いがあります。また前々走では500万下クラスのレースではありますが、4馬身差で快勝しており期待できます。東京コースとの相性もよくこれまでに5戦して4戦で複勝圏内に入っているので期待します。

　三番手にはアンアヴェンジドです。今回初めての1600万下クラスでのレースとなりますが、今回のメンバーの中で持ちタイムが一番良く、さらに連勝中で勢いがあります。これまで東京コースで3勝しており、不良馬場でも快勝しているので期待します。

　押さえには前走重賞で差の無いレースをしたアメリカンウィナーとこのクラスで多数回好走しているバトードールです。

　東大ホースメンクラブ　キャラメル

　基本的には、坂路とトラックを本数多く調教することが、東京ダート1600mの適性上位の調教。しかし、春開催の東京ダート1600mになると、少しその傾向に変化があります。

2010年　麦秋S　エアマックール／乗込トラック
2011年　ひかり賞　ロンギングスター／馬ナリ平均トラック
2012年　麦秋S　ティアモブリーオ／馬ナリ平均トラック

　過去3年、6月に行われた東京ダート1600mの1600万下、3レースの1着馬と調教タイプですが、すべてトラック単一調教馬。しかも、馬ナリ平均系統ということで「トラックで軽快なスピードに乗れる馬」というのが、この時期に必要な調教適性。

　◎エステーラブは最終追い切り場所が南P。これは軽快なスピードがありますし、その追い切り時計も速い数字。今回は乗り替わりになりますが、その感触を確かめるべく、最終追い切りには江田照男騎手が跨っており、また、それで併せ馬を追走先着という内容も評価できます。

1.バトードール
今回：標準多め坂路
前回：標準坂路主体

2.マルブツビアン
今回：馬ナリ平均トラック
前回：馬ナリ平均トラック

3.エステーラブ
今回：標準トラック
前回：標準トラック

4.アンアヴェンジド
今回：乗込併用
前回：乗込トラック

5.イーグルドライヴ
今回：標準多め坂路
前回：標準併用

6.ダンシングマオ
今回：乗込坂路
前回：標準多め坂路

7.タイムズアロー
今回：標準少めトラック
前回：標準トラック

8.エンジョイタイム
今回：標準多め坂路
前回：標準坂路

9.ケイト
今回：標準坂路
前回：急仕上げトラック

10.アメリカンウィナー
今回：標準トラック
前回：標準トラック

11.スピードリッパー
今回：乗込併用
前回：馬ナリ平均坂路主体

12.シルクシュナイダー
今回：標準多め併用
前回：標準併用

13.エバーオンワード
今回：軽目トラック
前回：標準トラック

14.アグネスアンカー
今回：標準坂路
前回：軽目坂路

15.ディーエスコンドル
今回：馬ナリ平均トラック
前回：標準多めトラック

16.テープカット
今回：標準併用
前回：標準多め坂路

【軸不動】アメリカンウィナーは前走の平安Sで4着。クラス上位は明らかで中心視できる。タイムズアローは休み明けも仕上がり良好。レース運びも安定しており昇級でも。アンアヴェンジドはダートで底を見せておらず3連勝も。長休明けの前走で見せ場十分のシルクシュナイダーは底力上位。ダンシングマオは軽量魅力。マルブツビアンも充実しており、バトードールにも注意したい。

【立ち位置を時計で確認】アンアヴェンジドが、V3で準OPを突破。二走前の1分34秒9は、脚抜きのいい不良馬場とはいえ、レコードに0秒5差。現級での時計レベルに到達。35秒2の末脚は、見た目も数字も鮮烈の一語。一気に2100mに距離延長という、牡馬相手のタフな条件設定も、先行策から楽々とクリア。底知れない奥深さがある。やや乱暴なローテーションに映るが、中二週で、調教も順調に消化。54キロなら準OPでも勝ち負け。対抗はGIII・平安Sを最速の上がりで0秒2差に追い上げたアメリカンウィナー。シルクシュナイダーもGIIIのアンタレスS・3着の元オープン馬。この二頭が、連対記録のない未知の58キロを苦にするようなら、バトードール、マルブツビアン、ケイトが一角崩し。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

　◎アンアヴェンジドは「エンパイアメーカー×ノウンファクト」という組み合わせ。牝馬ながら530kg台の堂々たる体躯を誇り、パワー満点のいかにもアメリカンタイプという牝馬だ。2代父アンブライドルドはドクターフェイガーとインリアリティのニックスから誕生した名馬で、父エンパイアメーカーはインリアリティ4×3でこのニックスを継続し、娘のアンアヴェンジドはインリアリティ5・4×3とさらに継続している。配合の核となる部分を代々継続した綺麗な配合だ。フェブラリーS（G1）を勝ったテスタマッタと配合の中核部分はよく似ている。素質の高さを感じる馬で、まだまだ強くなる。父エンパイアメーカーは東京ダ1600mで連対率61．1％（18戦11連対）と驚異的な成績を挙げている。本馬も当コースで3戦2勝、重賞のユニコーンS（14着）を除けば負けていない。前走、500mの距離延長をモノともせず快勝したのは地力強化の証明であり、適距離に戻った今回は格上がりでも十分勝ち負けになる。1分34秒9の持ち時計があるので脚抜きのいい馬場にも不安はない。