ジャパンカップダートへの前哨戦の一つですが、トップクラスはJBCクラシック、
みやこSなどに回ることが多いため、レベルはそれほど高くなりません。G1路線の一貫というよりは、ダートのOP特別の延長というくらいの位置づけになっています。
かつて
クロフネがこのレースを圧勝したことはあまりに有名ですが、それ以外にも
イジゲン、
ワンダーアキュート、
サンライズバッカスなど、3歳の有望馬がここで頭角を現すケースがしばしば見られます。今年の3歳ダート戦線はレベルが高かったので、ここも若い力の台頭には注意が必要です。
イジゲンは去年のこのレースの勝ち馬です。馬体に幼いところがあったのでレースを使わずにじっくり充電して、ここが9ヶ月ぶりの復帰戦になります。ゲートに難点があるのでG1では結果が出ませんでしたが、それ以外のレースでの圧巻の競馬ぶりからわかるように、まさに異次元の末脚の持ち主です。久々の不安よりも、4歳秋を迎えての上昇度への期待のほうが上回ります。
ゴールスキーは6歳でダートに転身して4戦2勝。ダートに慣れた近走は2連勝と、さすがはダート王
ゴールドアリュールの半弟という強さを見せています。もともとマイルは最も得意な距離でしたから、トップクラス不在のこのメンバーなら、重賞初制覇のチャンスは充分です。
ベストウォーリアは今春の
ユニコーンSの勝ち馬。
ジャパンダートダービーで5着に敗れているように、3歳のトップというわけではありませんが、強豪揃いの世代ですし、距離がマイルに戻るのも歓迎。休み明けでも侮れません。
アドマイヤロイヤルは詰めの甘い馬ですが、この条件は走り慣れていますし、大崩れはなさそう。
シルクフォーチュンは前走芝の
スプリンターズSに出走しましたが、本来はダートの追い込み馬ですから、直線の長い東京に替わって末脚爆発が考えられます。
ナムラタイタンは7歳を迎えて一時の勢いは失われた印象もありますが、この条件はベストですし、斤量も軽くなるので侮れません。
ベルシャザールもダート転向に成功した一頭で、重賞でも力量的には見劣りしませんが、この距離は全くの未経験なので、不安材料のほうが大きく、☆までの評価とします。
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。