･前走でディセンバーSに3番人気以下で出走していた馬
※中山過去10年[0-0-0-17]
●2012年該当馬→イケドラゴン(10着)、ミステリアスライト(11着)、デストラメンテ(15着)
○2013年該当馬→ニシノメイゲツ、トップカミング

･ハンデが55キロ以下であるサンデー系種牡馬の産駒
※中山過去10年[0-0-3-29]
●2012年該当馬→エクスペディション(5着)、トップゾーン(8着)、ネオサクセス(9着)、イケドラゴン(10着)、ミステリアスライト(11着)、ダンスインザモア(14着)
○2013年該当馬→ニシノメイゲツ、ダイワマッジョーレ、トップカミング、イケドラゴン

･前走G1組をのぞく、前走で2000m戦に出走して3着以下だった馬
※中山過去10年[0-1-2-39]
●2012年該当馬→エーシンジーライン(4着)、エクスペディション(5着)、トップゾーン(8着)、ダンスインザモア(14着)
○2013年該当馬→キョウエイストーム、シンゲン、コスモオオゾラ、ジャスタウェイ、ダンツホウテイ、ヒットザターゲット

･前走から斤量の増減がない、ハンデ55キロ以下馬
※中山過去10年[0-0-1-19]
●2012年該当馬→エクスペディション(5着)、トップゾーン(8着)、ダンスインザモア(14着)
○2013年該当馬→タガノエルシコ、キョウエイストーム、ダイワマッジョーレ、アドマイヤタイシ、イケドラゴン

･前走G1出走馬をのぞく、前走10着以下馬
※中山過去10年[0-0-3-29]
●2012年該当馬→ダンスインザモア(14着)、デストラメンテ(15着)
○2013年該当馬→シンゲン、セイクリッドバレー、コスモオオゾラ、テイエムアンコール、ダンツホウテイ、イケドラゴン

2012年残った馬→フェデラリスト、ダイワファルコン、コスモファントム、ネオヴァンドーム、エオリアンハープ、ネヴァブション、アクシオン、アドマイヤコスモス

【2012年結果】
1着：フェデラリスト(○)
2着：ダイワファルコン(○)
3着：コスモファントム(○)

2012年残った馬→ドリームセーリング、タッチミーノット、ジャスタウェイ

2013年上半期[星取り表]：有馬記念は○(白星)でした！

須田：いや?井崎センセイ、有馬記念の結果にはマジで驚かされましたよ！　最後の最後で文句なしの白星をあげるなんて、もう誰にも予想できなかったんじゃないかと。

井崎：新年早々からヒドい言われようだなあ(笑)。真面目に頑張って予想してるコラムなんだから、当たってそこまで驚かれるというのは不本意だぞ？

須田：ほほぅ、不本意だと。ならばここで、昨年のトータル的中率と回収率を発表させていただきましょうか？　そうすれば、誰もが納得していただけるのではないかと。

井崎：……須田クン、今年も仲良くいこうじゃないか！　で、中山金杯なんだが、年初ということもあるので景気よく消してみたぞ。なんと、3頭しか残らなかった！

須田：もしかして、有馬記念が当たったから調子に乗って「みんなにお年玉をあげちゃおうかな?」とか考えてません？　世の中、そんなにうまくいくワケありませんよ？

井崎：いやいや、さすがにそんな高飛車な考えはない(笑)。いつもよりも攻めの姿勢でバッサバッサと消していったら、こういう結果になったというだけの話だよ。

須田：とはいえ、フルゲート16頭のハンデ戦で3頭残しは、さすがにやりすぎでしょう。ジャスタウェイとタッチミーノットが人気馬とはいえ、3連複は1点勝負ですよ！？

井崎：まあ、今年を占うという意味でも、今週はこれくらい攻めていいんじゃないかと思ってさ。ダイワマッジョーレ、ヒットザターゲットあたりが怖くはあるんだけど。

須田：その2頭を足しても5頭だというのに、よくもまあ懲りもせずやりますねえ。このレースでハンデ55キロ以下馬と前走2000m戦組、サンデー系が弱いのは事実ですが……。

井崎：あとは「前走から斤量の増減がない馬」も、ちょっと不思議なくらい弱いんだよな。このあたりを重点的に消していくだけで、今年はかなり絞り込めちゃうんだよ。

須田：なるほど……とはいえ、コレはさすがに攻めすぎだと思いますけどねえ。なんだったら、先に黒星を付けておきましょうか？

井崎：ズバリ大的中で、金杯で乾杯！って可能性もあると思ってるんだけどなあ。自信度は意外に高いぞ？

須田：どうせそのうち「自信はない」とか「当たる気がしない」とか言い出すんですけどね(笑)。今年の初白星はいつになるでしょうかって、クイズでも出します？

井崎：応募結果を見て切ない気持ちになりそうだから、それはやめておこう(笑)。

須田：こんなアテにならない予想コラムですが、どうか今年もご愛顧賜りますよう、よろしくお願い致します。井崎センセイ、今年こそ頼みますよ！

　土曜日の中山競馬場でのメインレースは中山金杯です。過去の傾向を踏まえながら予想していきたいと思います。

　本命にはアドマイヤタイシです。1600万下を勝ち上がってから、GIIIを連続で2着しており充実ぶりがうかがえます。中山は初出走となりますが、福島記念で2着していることから小回りも問題なさそうですし、朝日チャレンジCでの2着から坂の影響もないと考えます。中山金杯は過去10年で6歳馬が最多の4勝、前走1800mを使っていた馬が最多の7勝というデータも後押しします。強力な4歳馬がそろった印象ですが、斤量55キロも恵まれて見えますし、F.ベリー騎手も心強いです。

　対抗にはジャスタウェイです。4歳馬は過去10年で1勝と苦戦傾向にありますが、そのデータを跳ね返すだけの素質があるのは、古馬を相手にしての毎日王冠で2着、天皇賞・秋の6着を見れば明らかです。速い上がりが持ち味のタイプで、しかも小回りコースが初めてであるということは心配な点ではありますが、ハーツクライ産駒が得意な舞台ですし、実力もこのメンバーでは上位と見ます。

　3番手にはダイワマッジョーレを推します。前走の金鯱賞で、有馬記念2着のオーシャンブルーに0.1差の2着は注目に値します。中山2000mも問題ありません。押さえには、この舞台を大の得意としている12年弥生賞勝ち馬コスモオオゾラと前走中山で勝っている逃げ馬ドリームセーリングです。

東大ホースメンクラブ　PANYA

　カレンチャン、スリープレスナイト、ホエールキャプチャ、トリップ、ベストロケーションなど、クロフネの活躍産駒は母系にハイペリオン的な凝縮を持っていることが多い。そしてそういう配合のクロフネ産駒は父のパワーと母の粘りで走るので、自ずと前々で運んで踏ん張る脚質になる。

　◎ドリームセーリングはホエールキャプチャの全兄で、母母エミネントガールのところにはナシュワン×リマンドとハイインロー的スタミナが強いのがポイントで、近親で同父のシゲルスダチやベストクルーズと比較してもこの兄妹の配合は一枚上だ。こちらは男馬のぶん妹よりパワー型で距離適性も長めに出ているが、芝中距離でオープンを張れる血統であることには違いない。前走のように淀みない逃げで後続に脚を使わせて粘りこむレースが合っているし、距離はむしろ1800mより2000mがベターだから、また吉田豊でまた単騎でいけそうなここは狙ってみたい。

　過去30年から。文中の「着外」は4着以下を指します。

■前走下級戦…前4走内にOP戦1着or重賞戦3着内の好走歴がなく、前走OP以下の芝良・稍重で着外かつ0秒3以上敗退のハンデ52キロ以上馬は[0-0-0-55]。(セイクリッドバレー・ニシノメイゲツ)

■近走…前3走ともG1以外の芝良・稍重で着外の6歳以上は[0-0-0-54]。(イケドラゴン・キョウエイストーム・セイクリッドバレー・ダンツホウテイ・トップカミング・ニシノメイゲツ)

■高齢馬…前年11月以降にOP戦1着or重賞戦0秒3差内の好走歴がない8歳以上の高齢馬は[0-0-0-27]、うち23頭がフタ桁着順。(イケドラゴン・キョウエイストーム・シンゲン・ダンツホウテイ・テイエムアンコール)

■惨敗…前3走内に重賞戦連対歴がなく、GI以外の1600m以上2400m以下の芝で1秒以上の惨敗が2回以上あるハンデ52キロ以上馬は[0-0-0-34]。(キョウエイストーム・ダンツホウテイ・ヒットザターゲット)

■距離…2000m戦を5回以上走って0勝は[0-0-1-25]で、このうちハンデ54キロ以上馬は[0-0-0-16](タガノエルシコ・ダンツホウテイ)

□重賞好走…前2走内に、前年11月以降の1600m以上2200m以下の芝良・稍重の重賞戦、斤量54キロ以上かつひと桁人気で連対歴があったハンデ59キロ未満馬は[4-4-0-12]。このうち、

(a)斤量…前走より2キロ以上増加馬or1キロ以上増加の58キロ以上馬は×
(b)前走…前走連対外かつ0秒5以上敗退馬は×
(c)近走…前2走内にG?戦6着以下orOP戦0秒6以上敗退、前3走内に条件戦連対外×
(d)適性…中山芝を4戦以上して連対なし×
以上のマイナスポイント4項目をクリアしていた馬は[4-4-0-0]

アドマイヤとダイワが該当するが、コース経験の強みでダイワが一歩リード。波乱含みのハンデ戦だけに手広く流したい。

　指数的にはジャスタウェイ、タッチミーノットの毎日王冠が抜けているが、ワンターンの1800mとコーナー4つの小回り重賞がリンクするとは思えない。この2頭は相手に回して、人気薄ダンツホウテイで一発を狙ってみたい。

　前走の福島記念でも本命にしたが、指数的には昨年の小倉大賞典や中京記念など、コーナー4つで中盤が緩まない展開でコンスタントに高指数をマークできるタイプ。その前走は13着に大敗しているが、中盤の3Fが12.5-12.6-12.7秒と極端に緩んだ展開で、3角過ぎからのペースアップに対応できなかったのが凡走の要因だろう。Cコース替わりで逃げ・先行馬が有利な馬場ではあるが、明確な逃げ・先行勢がいるメンバー構成だけに、外枠から流れに乗れればチャンスはある。

【上位拮抗】ダイワマッジョーレの前走勝ち馬は有馬記念で2着。力量アップ顕著で重賞初Vに期待。ジャスタウェイは毎日王冠2着で天皇賞秋も6着。ハンデ見込まれるも底力は上位。2戦連続2着のアドマイヤタイシはハンデ据え置きならチャンスも見出せる。タッチミーノットも秋のデキに近く争覇圏。末脚生きる展開ならタガノエルシコも侮れず、ヒットザターゲットとダンツホウテイにも注意を払いたい。

【シュルード】明け4歳馬ジャスタウェイは、2013年の中距離重賞シーンを牽引するホープ。初の古馬対決となった二走前のGII・毎日王冠は、メンバー中最速の上がり33秒0を駆使し、クビ差の2着に好走。1分45秒0という走破タイムは、過去10年で3位と、記録面の裏付けも十分。ただ、いかんせん12番人気。春シーズンはマイラーのイメージが濃かっただけに、正直半信半疑の観もあった。しかし、改めて、天皇賞のパドックや返し馬を拝見させてもらったが、一言でいうと、すべてに無駄のない馬。大勢が決したあととはいえ、天皇賞・0秒5差の6着も納得だ。予定した朝日CCは熱発のため回避したが、有馬記念優勝馬ゴールドシップを相手に併せ馬も消化。56・5キロの初体験の斤量でもGIIIなら素質上位。対抗はタッチミーノット。新潟記念をクビ差の2着、前走の毎日王冠も本命馬と0秒1差の3着に奮闘。中山2000mはGIIIの七夕賞2着も含め、当該コースは[1110]の良績あり。勢いならアドマイヤタイシ。この季節がよほどあうのだろう。馬体の張りと毛艶は、素晴らしい。前回の朝日CCは、前半1000m・57秒5というHペースを好位追走の積極策から一旦先頭。レースの内容も濃い。ダイワマッジョーレも金鯱賞2着と、上昇度では負けていないが、レースの質や厳しさという点では、アドマイヤおよび上位にやや分があるか。急坂が課題になるが、ヒットザターゲットも前走の福島記念4着と好調。意外に時計のかかる芝なら、コスモオオゾラも上位争い。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

　◎ダイワマッジョーレは「ダイワメジャー×ローソサエティ」という組み合わせで、半兄にハイアーゲーム、ファイトクラブがいる良血馬。母方にサーアイヴァーやドローンを入れ、サンデーサイレンスの父ヘイローと相似な血のクロスを作る配合はダイワメジャー産駒の定番のニックス。同産駒は中山芝2000mで連対率28.6％と優れた実績を誇る。前走の金鯱賞(GII)では次走の有馬記念(GI)で2着となるオーシャンブルーに4分の3馬身差の2着と食い下がった。まだ4歳を迎えたばかりで伸びしろは大きく、正月をまたいだ調整もうまくいった。55キロなら力の違いを見せつけるだろう。