【
カモン戸崎】馬群でモマれると脚を突っ張り、先頭に立つとソラを使い、気分屋で知られる
ダノンカモンだが、この手のクセ馬を南関東時代数多く御してきた戸崎。前走の
アハルテケSを予想する際、その鞍上をもってすれば、気持ちを切らさず上手く立ち回れるのではないかと記したが、好位4番手からグイと抜け出す完勝。戸崎を得て、
ワンステップアップ、自在の脚を手に入れた。中京の1400ダートは、東京をひと回り小さくしたスパイラルコース。この立ち回りの上手さも、ひとつの柱となる。記録面での裏付けも、もちろん。前回のア
ハルタケSは、1000m通過が58秒5-1200m通過が1分10秒7-1400m通過・1分23秒0というHラップを踏襲し、決着タイムは1分35秒6。ちなみに
フェブラリーSの通過ラップは、58秒6-1分10秒7-1分22秒7(決着タイムは1分35秒1)。
アハルテケSのレースレベルの高さがうかがえる。1.5キロ減の56キロ、斤量も有利になった。
シルクフォーチュンは短距離ダート重賞を3勝。芝の
京王杯SCでも最速の上がりをマーク。7歳となっても衰え知らず。ただ、実績は右翼でも、昨年のプロキオンは0秒1差の5着。中京は(特に内コースのダートは)、4コーナーを抜け直線にテレビカメラがパーンさせると、前と後ろがなんだか遠くなる。東京よりも当然直線は短く、追い込み一辺倒の
ストレッチランナーは、実力通りとはいかないシーンも頭に入れておきたい。となると、
フェブラリーSで0秒3差の
セイクリムズン。結果4着とはいえ、内を
グリグリこじ開け、見せ場たっぷり。7Fダートなら中央重賞でも勝ち負け。GIII・
根岸S2着馬
ガンジスは、攻めやすい(仕上がりやすい)タイプとはいえ、やっと間に合った感。
根岸Sの1分23秒7も、時計的価値は今一つ。今回は慎重に惑星止まりとした。
アドマイヤロイヤル、
エアウルフの欅S1・2着馬も僅差。