◎レッドルーラーの母ガゼルロワイヤルは英オークスとヴェルメイユ賞で2着した活躍馬で、ミルリーフにワードンにシカンブルとフランス血脈の斬れ味が豊富。そこにキングカメハメハが配されて、ミルリーフのクロスはローズキングダムと同じだし、長手の体型で柔らかなストライドは明らかに外回り向き。福寿草特別は内回りの4角でモタついたぶん届かなかったが、今週から京都芝はBコースで外差し優勢になることも予想されるし、外回りならば脚を余す心配もない。

【健やかなステイヤー】エーシンハクリューの初陣に、健やかな良質ステイヤーの予感。内有利の芝、スローの上がり勝負を見越し、早めスパートが功を奏したとはいえ、1800m通過・1分50秒4を、4角先頭のロングスパートから、最速の上がりで封じ込めたデビュー戦は出色。クラシック云々を語るには、若干血統(母系)が弱い感じもするが、500万ならV2十分。福寿草4着のレッドルーラーは、Aコースに泣いたクチ。ただ、2分1秒5で、上がりは34秒3。ビュイックも「距離延長はプラス」と、レース後コメントを残している。福寿草3着のジャングルパサーは、首を突き出すようにして、ゴール前もうひと伸び。ジャングルxエルコンドルパサーの血統の威力が、前面に出てきた。クラウディオスも、半兄は準OPの2500m勝ちのフェデラルホール。自己条件、距離延長にまだ新味あり。

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【小波乱】エーシンハクリューは初戦で素質の高さを示した。まだまだ奥がありそうだ。ジャングルパサーは前走でクラスにメド。このメンバーなら今回も上位争い。ニシノアプレゲールは自己条件で前進を見込む。レッドルーラー、クラウディオスを押さえる。