◎オツウはトウカイポイントやトランスワープの近親で、ハイペリオン4･5×5のマックホープにリアルシャダイ、トウカイテイオー、ハーツクライとかけられた配合が見事で、父の持続力と母父のフレンチな斬れを受け継いだ。オークス向きで1400mや1600mは忙しいとずっと書いてきたが、外回り1800mでついに本領発揮のときだろう。

　○ハッピーモーメントはオツウと同牝系だがこちらはダイナカールをくぐる本流、半兄にウォータクティクス、叔父にオレハマッテルゼがいる。ハイペリオン4･5×5のダイナカールにジャッジアンジェルーチ、トニービン、そしてディープインパクトだから、こちらも一つのミスもない配合だ。グルヴェイグと7/8同血だから本格化はもう少し先かもしれないが、平場にしてはハイレベルだった前走も速い上がりをよく詰めており、あれぐらい走れば圏内。

　勝負は単勝なので、相手はハッピーモーメントに絞って買いたい。

【上位拮抗】ハッピーモーメントの前走の勝ち馬は、あのカミノタサハラ。0秒2というタイム差以上に、力を見せつけられた格好だが、しかし自身の上がりは33秒4。内を突き、きわどい2着争いには加わっている。確かにまだ、線の細さは否めない。しかし、今度はホームの関西。摩耗も最小限に抑えられるだろうし、攻め馬の内容も充実。サトノキングリーも、器では負けていない。折り合い難く、不本意な競馬が続いているが、新馬戦でリヤンドファミユを競り落としたM・デムーロが再び手綱をとる。京都2歳S2着のダンツアトラスは、若葉Sをひと叩き。マジェスティハーツも、順調にレース数を消化できていれば、OPに駒を進めていたか。

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【波乱含み】マジェスティハーツを中心視。前走は内が有利な馬場の中、外からよく脚を伸ばしていた。久々でも自己条件なら勝ち負けだ。オツウは初戦の勝ちっぷりから相当な能力を秘めている。ひと息入れて立て直した効果に期待したい。メイショウヤマホコはキャリア2戦目のGIIIで4着と善戦。適クラで前進を見込む。ハッピーモーメントは末脚堅実で昇級後も崩れていない。クラウディオス、アドマイヤツヨシ、マウイノカオイを押さえる。