【混戦】レッドレイヴンは春に福島民報杯を快勝。状態良好で条件もほぼベスト。巻き返しは必至。セイルラージは前走巴賞を惜しい内容で2着。前走後も活気十分でチャンスも十分。アロマカフェも力量十分。展開次第では差し切りも。能力高いムーンリットレイクは巻き返したの態勢。マウントシャスタも仕上がり良く侮れず、トーセンジャガーやコスモソーンパークなども上位が狙える。

【最高のパフォーマンスは】新潟大賞典は思わぬイレ込み。巴賞は出遅れに加えスロー。進路を塞がれ、典型的な追い込み届かずの0秒3差に泣いたレッドレイヴンだが、自己最高のパフォーマンスは当該1800mの福島民報杯。1分58秒4、後続に0秒6差圧勝、手綱もその時の柴田善に戻る。斤量も依然56キロ。二週前に美浦に帰厩し、つつがなく調教メニューも消化できた。

二の筆頭はアロマカフェ。二走前の福島民報杯は内目に押し込められスムーズさを欠くロス。しかし、メイSを1分45秒5で2着と、7歳にして意気軒昂。福島はラジオNIKKEI賞を制した思い出のコースでもある。セイルラージは福島民報杯3着、巴賞2着。安定感でいえば、前記二頭に劣らない。ただ、函館記念を除外された微妙なローテの狂い――レッドと異なり直前輸送のリスクを抱えての参戦。当日の体重の増減は要チェックだろう。ムーンリットレイクは、ウィリアムズが跨っても(メイS)、モタれグセを制御できない、そんな難しさのある馬だが、戸崎なら福島民報杯2着の再現は期待していい。マウントシャスタは、OP勝ちこそないものの、3歳時には宝塚記念にチャレンジして5着、神戸新聞杯2着。順調に事が運んでいればの思いは本命のレッドと似ている。「まだビッシリ攻め切れていない」と陣営は弱気だが、CWで追えたぶん、武庫川S時よりも身体はできているように思う。ルナ、メイショウサミットは、腹をくくって自分の競馬に徹すれば、荒れ馬場にも一縷の望み。

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【展開有利】この外枠がどうかだが、スタートを決めてポジションさえ取れれば、15コスモソーンパークは勝ち負けになるはず。そう前に厳しい展開にもならないだろうし、福島芝への適性や地力からも、ここは好勝負を期待できる。中穴から入るので、相手本線は無難に04セイルラージと09レッドレイヴンの2頭に設定する。

断然の人気が予想されるレッドレイヴンの取捨がポイント。こう書いたからには当然「捨」を選んだ。3走前の時計と内容は評価できるものだが、2走前はラストが甘くなり、前走も外を回った分はあるが前を捕まえ切れず。つまり、使えるいい脚が短い。しかも、函館から暑い美浦へ移動して、そこから福島へ。体調面での不安も残る。常に人気先行の馬で3走前の内容から断然の人気になるなら他から狙ってみたい。

本命はマウントシャスタ。同日の中京記念へ向かう予定だったが除外のためこちらへ回ってきた経緯はあるが、賞金を加算することを考えれば断然福島の方がいい。前走は中山マイルでは不利な外枠、前と内に有利な馬場状態。それを考えれば外を回って0秒4差なら悪い内容ではない。最終日で外が伸びる馬場を生かして差し切る。

本日のパターンというのだろうか。指数上位馬はそれなりに人気。でもそれなりに弱点もある。故に伏兵の出番がありそうということ。ここも指数としては文句のない本命◎レッドレイヴン。だが前走で一息という落ち方の104。ならば○▲の110のほうが結果がいい場合もあるからだ。以下、それぞれいい数値を持っている下位馬もいる。ハマってくれれば高配当になるのだが…。

穴馬の本命:◎スピリタス
人気馬の本命:◎レッドレイヴン

穴馬の本命:◎スピリタスは若いころのように末脚を爆発される競馬をしなくなった(できなくなった)ぶん、以前はできなかった小回りコースでの粘っこい走りを見せるようになった。瞬発力を捨てて、持続力を活かすほうへシフトチェンジしてきた印象だ。まあ、そんなに都合良くシフトチェンジなどできるものではないので、年齢とともに瞬発力が使えなくたって、潜在的に持っていたスタミナや持続力が表にでてくるようになったということなのだろう。結果、京都や東京コースでは大敗することが多くなったが、福島や小倉、中山コースでは勝ち馬とわずかな着差で走ってきている。4走前の福島記念が象徴的と言える。今回はOP特別ということもあって、近走のなかではメンバーがかなり軽い。休み明けでも走れるタイプだけに、好走が期待できる。

人気馬の本命:◎レッドレイヴンは2歳時のパフォーマンスが強烈だったせいなのか、あるいは速い上がりを使えるタイプだからかコースに関わらず上位人気に推されてしまう。しかしながら戦績を冷静に見ればわかるように、この馬に瞬発力勝負になるコースが合わない。つまり東京や新潟は合わないというわけだ。反対に、中山やここ福島のように瞬発力が要求されないコースだと明らかにパフォーマンスをあげてくる。となれば(合わないコースでもそれなりの競馬を見せているように)元来の能力の高さからも、このレースに対する安心感は抜群。ここで勝負をかけて次の新潟で割り引く。そんな作戦で攻めていきたい。

※印・買い目上は人気馬の本命◎を○として表記しております。ご了承ください。