※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
夏のマイル重賞として生まれ変わって3年目。施行回数が少ない上に、過去2年の勝ち馬が
フラガラッハですから、傾向があるのだかないのだか、よくわかりにくいことになっています。「
フラガラッハみたいな馬を買え」と書けばそれで終了という気もしますが、あえて傾向を抽出してみましょう。
1.軽量馬は苦戦の傾向
過去2年間に3着以内に入った馬の斤量は、57キロが4頭、58キロが1頭。残る一頭は牝馬の
ショウリュウムーンの54キロですから、牡馬換算で56キロになります。去年は準オープンを勝った
ランリョウオーが55キロで1番人気になりましたが、10着。ハンデ戦なのに、軽量のメリットが活かしにくい重賞だと言えます。
2.極端な競馬がハマりやすい
過去2年間、上位3番人気で馬券圏内に入ったのは、昨年の
リルダヴァルただ一頭という大荒れレースになっています。2年続けて直線一気に賭けた
フラガラッハが勝った一方で、人気を背負って早めに動く形をとった
ダノンヨーヨーや
ランリョウオーは掲示板圏外に沈んでいます。行くか控えるか極端な脚質がハマりやすいという傾向で、人気薄のほうが自身の競馬に徹することができる、という背景はあるでしょう。
3.東京G1からの臨戦は不振
一昨年は
安田記念で4着と好走した
ダノンヨーヨーが1番人気で7着、昨年は
ヴィクトリアマイルで5着した
ドナウブルーが2番人気で4着と人気を裏切りました。東京のマイルG1で好走するような実力馬が、メンバー弱化したからといって巻き返しにくいレースになっています。むしろ、
米子Sなど軽いレースを使われて余力を残している馬の方が好走しやすいようです。
フラガラッハは今年も順調に来ているので、三連覇の可能性も充分です。ひとつ昨年までと違うのは、さすがに今年は人気になりそうだということ。馬券的な妙味は薄そうです。あえて穴っぽいところから条件に合う馬をピックアップするならば、
ダノンヨーヨー。一昨年は1番人気を裏切っていますが、当時より斤量は軽くなりますし、今年は
エプソムカップ(5着)からの臨戦になるのでそれほど消耗していません。今季はあきらかに復調気配を見せていますから、浜中騎手騎乗で一発があっても不思議はありません。