NHKマイルCを調教適性から予想する際『どちら』を重視することが、今年の的中に近付くのか。この選択をミスしなければ、きっと予想は的中すると思っていますが、その選択方法は「坂路での4F時計が速い」か「坂路での追い切り本数が多い」のどちらか。
美浦坂路4Fなら50秒、栗東坂路4Fなら51秒。最終追い切りで、この数字の前後の時計をマークしていれば、
NHKマイルCで好走する確率が高く、過去10年で最も人気薄の勝利となった
ピンクカメオもこれに該当。ちなみに、時計は美浦坂路4F49.6秒でした。
△
ミッキーアイルの最終追い切りは栗東坂路で4F50.6秒。これを今年の
NHKマイルCに高い調教適性を発揮すると考えるべきかも知れません。しかし、今開催の東京芝レースを見ていると、スピードだけでは押し切れない印象。開幕週から差しが決まっているという状況がそのように考えさせます。
ならば追い切り本数の多さが、今年の
NHKマイルCには必要ではないかということで、◎
サトノルパン。過去10年で最多の4勝を挙げている調教パターンですし、
ミッキーアイルがつくる流れで、運動量が必要になる可能性も大。
武豊騎手が跨った最終追い切りの動きを見るかぎり、仕掛けてからの反応は初コンビと思えない俊敏さがありました。水分を含んで動きにくい馬場であれだけ動けたのですから、速い時計も出る東京芝なら、切れ味抜群の末脚を使ってくれるはず。
○
ピークトラムは最終追い切りで
ナイスミーチューを追走して楽に先着。時計こそ遅かったものの、右手前で走っている姿を見ると、やはり左回りは適性が高そう。また、中2週というローテーションは得意。直線に向いて、まず
ミッキーアイルに並びかけるのはこの馬だろうと思います。
▲
ロサギガンティアは最終追い切りが美浦坂路。普通なら評価を下げる要因ですが、
NHKマイルCに関しては話が違います。過去10年で2頭の美浦所属馬の優勝はいずれも最終追い切り場所が美浦坂路。勝つための調教をしてきた、そんな風に解釈していますし、併せ馬の動きも
スプリングS時同様に絶好です。
☆
エイシンブルズアイはデビュー前から、素質の高さを評価していた馬。ここでも本命を打つべきか悩みましたが、最終追い切りで4コーナーから直線に向く際に行きたがって、先行馬をあっさりと交わしてしまったところが、少し気になります。今回は陣営が差すレースを示唆していますが、あの動きを見ていると、我慢できるかどうか。それが☆評価にとどめた理由です。
△
ダンツキャンサーは標準多め坂路を素直に評価。△
ショウナンアチーヴは中間、最終追い切り内容が好走時とほぼ同じ。△
アトムは取消明けは減点でも、最終追い切りの動きを見るかぎり、評価は必要。△
アドマイヤビジンは左回りの芝1600mでメンバー最速上がりをマークしており、今回が栗東坂路でラスト1Fが最も速いラップを踏めています。
1.
キングズオブザサン
今回:馬ナリ平均トラック
前回:標準多め併用
2.
タガノブルグ
今回:馬ナリ平均坂路
前回:標準多め坂路
3.
ダンツキャンサー
今回:標準多め坂路
前回:軽目坂路
4.
ロサギガンティア
今回:乗込併用
前回:乗込併用
5.
ショウナンアチーヴ
今回:標準併用
前回:一杯平均坂路
6.
ベルルミエール
今回:標準少めトラック
前回:馬ナリ平均トラック
7.
ホウライアキコ
今回:標準坂路
前回:標準併用
8.
サトノルパン
今回:標準多め坂路
前回:標準多め併用
9.
アトム
今回:標準併用
前回:標準多め併用
10.
ミッキーアイル
今回:標準坂路
前回:標準坂路
11.
カラダレジェンド
今回:標準トラック
前回:標準多めトラック
12.
ショウナンワダチ
今回:標準多め併用
前回:標準多め併用
13.
アルマエルナト
今回:馬ナリ平均併用
前回:標準多め併用
14.
ウインフェニックス
今回:標準少めトラック
前回:標準トラック
15.
アドマイヤビジン
今回:標準多め坂路主体
前回:標準多め坂路主体
16.
エイシンブルズアイ
今回:標準多め坂路主体
前回:標準多め併用
17.
マイネルディアベル
今回:標準多め坂路主体
前回:標準坂路
18.
ピークトラム
今回:馬ナリ平均坂路
前回:標準坂路