ホルボッシュはチチカス産駒でヴェイグリーノーブル5×3のクロスを持つ気難しい逃げ馬で、ひめさゆり賞ではオールステイがビュンビュン飛ばしたので番手で我慢したが、直線は追っても追っても前を交わそうとはしなかった。

　バウンスシャッセの2着に逃げ粘った寒竹賞ぐらい走れば勝てるメンバーだし、ウインインスパイアやスパーブデイよりは出脚は間違いなく上だから、ハナを切る気で出していけばここはチャンスだ。

　ちなみにスマートファルコンがヴェイグリーノーブル5×3を持っていた。

【上位拮抗】ミッキーデータは自己条件の前走で巻き返して2着。素質上位で好勝負は必至。ホルボッシュは動き力強さ増し気配も良好で逆転も十分。ネオリアリズムは前走快勝。潜在能力高く昇級でもいきなり通用。グランドサッシュも前進しており前走レベルのレースが見込める。ウインインスパイアもこのクラスでも見劣らず、レイズアスピリットやフェスティヴェイルなども注意が必要。

【大きなトモ】ネオリアリズムの資質を買いたい。パドックや返し馬の挙動、そして折り合い等、まだ若さをいっぱい抱えているが、遊びながらも、前回の上がりラップは11秒5-11秒2-11秒7。ゴール前ハミをとるともうひと伸び。他馬とはひと回り大きなトモの造りに、血統(半兄は安田記念馬リアルインパクト)の在り処を見出すこともできる。幸いというか。戦法が定まり切れない、逃げに比重の高い馬多し。「ひとタメ」を試すにはもってこい。

逃げ・先行勢の中では、記録面でいえば、ひめさゆり・2分0秒6のホルボッシュ。横山典の我慢で、グランドサッシュは前回上がり33秒5の脚が使えた。

ウインインスパイアも、中山の急坂を11秒7-11秒8でフィニッシュ。短期間で思った以上に強くなっている。2000mの距離対応が見え辛いが、あずみ賞2着のミッキーデータ。新緑賞2着のフェスティヴイェル等、連下は小波乱。

　スパーブデイが逃げそうだが、同馬の逃げは飛ばしていくというよりは溜め逃げ。ホルボッシュあたりが積極的に競りかけていかないと、前半はスロー寄りになりそうだ。

　決め手勝負になるならディープインパクト産駒……といきたいところだが、▲ミッキーデータは意外とキレないタイプ。前走も逃げた人気薄のクロフネ産駒と最終的には上がりが同タイム。しかも今回は距離短縮なので位置取りが中団あたりになる可能性もある。

　ならば未勝利を勝ったばかりだが◎ネオリアリズムのほうが良い。グダグダだったデビュー戦を除けばここ2戦は順調に前進しているし、もうそうであればまだ時計も詰める余地がある。もう1頭気になるのが○グランドサッシュ。前走は「ちゃんとキレるディープ」に勝たれて2着だったが、自身の脚にも見るべきものがあった。馬券は◎○のどちらかが勝って2着に残り1頭か▲が入るという前提の3連単で。

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【展開重視】かなり先行指向の強いメンバー構成で、差しがハマりそう。この時期の東京芝2000mの傾向を踏まえ、08ネオリアリズムから勝負したい。未勝利を勝ったばかりだが素質は高く、6枠8番であれば流れにもスムーズに乗れそう。11フェスティヴイェル、03グランドサッシュを厚めに狙うが、相手も混戦。

頭数のわりになかなか骨っぽいメンバーが揃った。

本命はウインインスパイア。注目すべきは2走前の2着の内容。先行勢有利な馬場とスローペース。内枠がアダとなってしまい直線半ばまで追えないまま。そこから猛追し追い上げて2着。

スムーズなら間違いなく叩き合いにはなっていたはずで、そのレースの勝ち馬であるキネオペガサスは昇級した次走、すぐに勝ち上がり、続くプリンシパルSでは2着に入線。キネオペガサス自身の成長もかなり大きいだろうが、このレベルの馬と接戦だったことを考えれば前走の楽勝は当然。

気合をつけただけでステッキは1度も使わず。ハナにこだわるわけではないので自在性も完備。崩れることは考えにくい。

穴狙いの一戦。人気上位馬にそれぞれ指数で不安がある。最高値は○ホルボッシュだが、コース指数が低すぎで安定感なし。△ミッキーデータは平均値悪すぎ。というわけで中位人気◎フェスティヴイェルを本命にした。コース指数が出走メンバー中91でダントツ。ほかとの開きがあるここならば軸となりえる。