G1の谷間に開催される
アルゼンチン共和国杯は、かつては
天皇賞(秋)を除外された馬、距離適性の関係から
天皇賞(秋)に出走しなかった馬が集まる舞台でした。しかし、近年は、この後の
ジャパンCや
有馬記念に向けての賞金加算の意味合いが強いレースとなりました。それもただ賞金を加算して出走権を得るだけではなく、同年の
ジャパンC勝ちの
スクリーンヒーローを筆頭に、その後のG1へと繋がっています。さて、今年もここから道を切り開けるか? 今年はG1善戦馬やG2の勝ち馬、勢いある4歳馬が揃い、
毎日王冠や
京都大賞典を上回る好メンバーが集いました。ひょっとしたら、この後のG1で穴を開ける馬が現れるかもしれません。
◎には3-4コーナーで外から好位にポジションを押し上げて、直線序盤で一気に先頭から最後まで後続を寄せつけずに勝利した、今年のダイヤモンドSが強かった
フェイムゲームを推します。その強さはダイヤモンドSの3着馬タニノ
ボレットが、大阪-ハンブルクCを勝ったことで証明しました。大阪-ハンブルクCの4着馬が、今回上位人気の
目黒記念の勝ち馬
マイネルメダリストです。また、
天皇賞(春)で先着を許した
ホッコーブレーヴが今回休養明けで、叩き台の一戦となると、ひと叩きしているこの馬が最有力と考えるのが順当でしょう。
○は6走前の
睦月賞では自身にとって久しぶりの芝の一戦ながら1000万下条件戦を勝利するという離れ業を演じた(14)
アドマイヤケルソ。その後はやや伸び悩み気味の成績となっていましたが、前走の
ディープインパクトCでは直線で異様な伸び脚を見せて3着に入線しました。芝にも十分慣れてきたでしょうし、前走の脚は覚醒の
シグナルだったように感じます。ハンデも52kgと軽く、一発ありそうな馬です。
▲は2012年1月の中山500万下を圧勝、同年11月の晩秋Sでは今回人気になっている
ホッコーブレーヴに完勝するなど、楽に好位追走からハマったときには異常に強いレースをする
ネオブラックダイヤ。近走は不振続きでもう終わってしまったのかと思われましたが、前走は持ち前のスタミナを生かしきる逃げ戦法で復活の圧勝。今回も展開利を生かせば、再度の激走があってもおかしくないスタミナ馬です。