ライザンはデイリー杯ではまともに引っかかってしまったが、アトムやミッキーアイルに食い下がったデビュー戦や大楽勝の2戦目を見てのとおり、オープン特別ぐらい勝って不思議ない能力の持ち主で、岩田ぐらいの達者がガツンと持っていかれるということは、エンジンや加速力が非凡な証明でもある。

　ネオユニヴァース×ケープクロスだからロジユニヴァースと同じ配合だが、母父のマイラーっぽさが強くベストは1600-1800mだろう。

　ヘイローのニアリークロスらしい捌きの無駄なさがあるので、ネオユニ産駒でもあるし中山マイルの機動力にも長けたタイプで、ここなら折り合いさえつけばアッサリとみた。

　オメガヴェンデッタとエスメラルディーナは高性能で芝でも警戒したいが、前者はマイニングのニアリークロスで短距離型に、後者はナスキロやミスプロの影響が強くどちらかといえば東京向きか。

【波乱含み】マイネルメリエンダは安定して力を発揮するタイプ。強力な相手がいないだけに持ち味が生きる。ツクバアズマオーは休みを挟んで成長が見られる。素質上位で好走十分。ライザンは気配良く巻き返しが狙える。ランウェイワルツは芝への対応カギも動きは素軽い。オメガヴェンデッタも初芝でどうかだが力量そん色なく、エスメラルディーナやグランドサッシュなどにも警戒が必要。

【天才少女】エスメラルディーナは、芝にも大いなる可能性を秘める、ひょっとしたら天才少女?新馬戦のパドックでジックリ馬を見させてもらったが、トレーニングセール出身の外国産馬らしく、完成度は高く馬体にも隙がない。鞍上の意のままに、11秒8-11秒8でラスト2Fをパンチアウト。「芝も大丈夫」と、レース後ウィリアムスも即答。素直で賢い気性を思えば、二番手からの競馬もOKとみた。

当面の目標はライザン。デイリー杯は、中一週の強行軍で肉体的にも精神的にも追い込まれてしまった感じがあったが、短期放牧でガス抜きを完了。阪神の坂を上がり33秒5で後続を封じ込めたスピードを見直し。

ひいらぎ賞3着のマイネルメリエンダは、こと単勝という点に関してはどうか。ツクバアズマオーも、芙蓉の上がり34秒5には敬意を表するものの、不器用で時計のないステイゴールド産駒。ロジテーストもマイルは手探り。

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【先行有利】芝替わりとなる馬が多く、難解な一戦。実績にコース&枠番なども加味して考えた結果、07マイネルメリエンダを本命に推す。先行指向の弱い組み合わせに恵まれ、楽に好位が取れそうというのは大きい。相手は、前走が好内容だった03ツクバアズマオーと、芝もこなせそうな04ランウェイワルツが本線。