【最後に吹くハリケーン】横一線の乱戦を制するのはハリケーン。時計勝負、展開に泣かされてきたが、三走前の花園Sは1分49秒1。ゴールデンブーツ4着、スローの上がり勝負の麻耶Sを3着と、ペースを問わず現級で充実。

ハンデ戦から別定へとかわるが、メイショウコロンボ、トウショウヘイロー等、ハナを主張する逃げ馬も揃って、ペースに緩みなし。斤量関係は不利にはなるが、麻耶Sで先着を許した、当面の敵であるマイネルバイカよりは、追い比べなら上。

麻耶S4着のマイネルクロップ。サンビスタの現級実績も僅差。クリノヒマラヤオーも、まだ新味を残す明け4歳馬だ。

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【波乱含み】マイネルバイカの前走はハナ差2着に惜敗。勝ち馬とはハンデ2kg差があり、久々でも降級で地力を示した。今回も気分よく行ければV有力だ。メイショウコロンボは前走の勝ちっぷりなら、このクラスでも即通用する。トウショウヘイローは先行力があり、昇級でも相手なりに走れそう。ハリケーンはもうひと押し利けば。クリノヒマラヤオー、スターソード、マイネルクロップを押さえる。

【小波乱】クリノヒマラヤオーは伸び盛り。立ち回りがうまくこのクラスでも好勝負可能だ。タガノジンガロは後半勝負で追撃。スターソードは豊富なスピードが折り合えば怖い存在だ。

　ハナを切って結果を残している馬が多い組み合わせ。先行有利の馬場状態でもあり、行き切った馬が残る可能性はあるが、その速い流れなら折り合いに難のあるハリケーンがうまく立ち回れそう。なかなか勝ち切れないでいるが、それは道中で行きたがるので手応えほど伸び切れないから。今回の組み合わせで「早目先頭から粘り混んで欲しい」との調教師からの指示もバッチリ嵌まりそう。

　マイネルクロップは昇級緒戦の前走こそ苦手の上がりの速い決着になって敗れたが、ここは渋太さを生かせる流れになりそう。京都コースとの相性も良く、前進が可能。

　クリノヒマラヤオーは皐月賞まで駒を進めた素質馬。どちらかというと、時計のかかる阪神コース向きではあるが、前走が余裕十分の勝ちっぷり。使いつつ体調が上向く傾向にある荒川厩舎らしく、休み明け3走目でもまだ上積みが見込める。

　そのほかでは、前走がオーバーペースの逃げで、控える競馬も可能なスターソード、無欲の追い込みで展開が嵌りそうなコルージャ、休み明けの前走で地力を見せたタガノジンガロまで押さえたい。