【機動力なら】
サングレアルか
ガリバルディか。クラシックを睨み、両者甲乙つけ難い二頭の争いとなるが、内回り2000m仕様の機動力なら
サングレアル。デビュー戦の体重は420キロ。背中のラインも首差しも、どこか頼りない軽量牝馬ながら、しかし返し馬を終え、日陰小屋近くにたたずみ、あたりを睥睨する居住まいは、やっぱり
ブエナビスタの妹。いざ実戦も、1000m通過が1分3秒2という、上がりに比重の高いスローとはいえ、4コーナーでスルリと先陣に取りつき、11秒4-10秒9-11秒6(3Fは33秒9)をいうレースラップを0秒6上回る33秒3(自身の推定ラップは10秒8-11秒1見当?)。一瞬、内にモタれ気味になったのは、ご愛嬌として、毅然と敢然と、叩きつけるようなフットワークで1馬身余と抜け出す快勝劇に、クラシックの予感。
内回りのぶん、対抗としたが、
ガリバルディの前走もクラシックレベル。夏の新潟・新馬戦は
クラリティシチー(後に東スポ杯3着)の2着に敗れたものの、短期放牧で充電。12月1日の復帰戦は12キロ増の498キロ。坂のある阪神1800mを、レコードに0秒2差の1分46秒6。上がり33秒8の末を繰り出せる馬に
ステップアップ。少し不器用なタイプゆえ、コースを選ぶ面はあるかもしれないが、ゴール前一気に上下動の大きくなる首の使い方に重賞級の素材も見え隠れ。まともなら両馬の一騎打ち。
前残りのスローで、
サトノロブロイ。モツれて
ハギノハイブリッドに連下の目。