2009年　アポロフェニックス/馬ナリ平均トラック
　2010年　キルシュブリューテ/馬ナリ平均坂路
　2011年　セイコーライコー/馬ナリ平均トラック
　2012年　ダノンフェアリー/標準多め坂路主体
　2013年　ラフレーズカフェ/馬ナリ平均坂路

　過去5年のサンライズS1着馬の共通点は「馬ナリ平均」。その4頭は美浦所属馬だったので、スピード重視の馬ナリ平均系統に調教適性の高いレースだと言えるでしょう。2010年は8番人気での勝利。決して人気上位馬が勝っているわけではありません。

　◎ラフレーズカフェは昨年の1着馬なので、調教適性を語らずとも狙えるのでは、と思われる方もいるでしょう。ただ、近走は昨年同レース時のように絶好調ではありませんでした。それは最終追い切りのラップの踏み方に表れています。

　2013サンライズS　14.7-13.4-13.1-12.5
　2013市川S　　　　14.0-12.7-12.9-12.8

　前走時は2F目から12秒台のラップになり、3F目が2F目よりも遅くなる、ちぐはぐなラップ。ラスト1Fが12.8秒も要してしまうのが、直接動きを見なくても、よく分かります。

　今回　14.5-13.3-12.2-12.0

　非常にきれいな加速ラップ。サンライズS時よりもよいラップを踏んでいます。これは9走前のハッピーエンドC1着時のラップにそっくりです。ようやく追い切りでこの馬らしさが出てきているので、今なら、メンバー最速の上がりを使って、まとめて前を差し切ることができるでしょう。

1.ジャーエスペランサ
今回：標準併用
前回：標準坂路

2.ダノンフェアリー
今回：標準多め坂路
前回：標準多め坂路主体

3.ルリニガナ
今回：標準トラック
前回：標準トラック

4.ピースピース
今回：標準坂路
前回：乗込併用

5.シーギリヤガール
今回：標準少めトラック
前回：標準トラック

6.エスカーダ
今回：標準多めトラック
前回：乗込トラック

7.スマートオリオン
今回：馬ナリ平均坂路
前回：乗込坂路主体

8.ポアゾンブラック
今回：急仕上げ坂路
前回：一杯平均併用

9.レオンビスティー
今回：標準多め坂路
前回：標準少め坂路

10.コスモアクセス
今回：標準少め坂路
前回：標準トラック

11.シーブリーズライフ
今回：一杯平均トラック
前回：標準トラック

12.ヤマニンプチガトー
今回：標準多め坂路
前回：標準少め併用

13.フレデフォート
今回：標準多め坂路
前回：標準坂路

14.ハングリージャック
今回：馬ナリ平均トラック
前回：標準トラック

15.コウヨウアレス
今回：馬ナリ平均併用
前回：馬ナリ平均併用

16.ラフレーズカフェ
今回：乗込坂路
前回：馬ナリ平均坂路

【波乱含み】スマートオリオンは前走快勝。スピードはここでも十分で昇級でも勝ち負けを期待。同じく昇級のレオンビスティーだがこちらは重賞で上位実績。状態良好で逆転十分。コウヨウアレスは力量アップ顕著で今回も上位争い。フレデフォートはしまい生きる展開で浮上。すんなり先行ならルリニガナも侮れず、底力あるハングリージャックなどやヤマニンプチガトーにも注意が必要。

【のびのびと】ゴール寸前、差し込みを許したものの、コウヨウアレスは、昇級･57キロの市川Sをコンマ1秒差に奮闘。インに押し込められる感じもあっただけに、のびのびと走らせていれば、さらに結果もきわどかったか。前回を糧に、今度は強気で行ってもいい。

二の筆頭はレオンビスティー。形は昇級になるが、ファルコンS2着、OP特別のUHB賞で2着もある潜在的格上。中山も[2001]だ。

フレデフォードは、中山の急坂は、他馬の脚色が鈍るぶん、却って有利に働く可能性あり。

シーブリーズライフ、ジャーエスペランサ、ハングリージャックなど、他の市川S組も僅差。

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【高配必至】超が付くほど難解な一戦。先行指向が強いので差し優勢で、さらに枠番の良さをうまく生かせそうな、01ジャーエスペランサに激走を期待したい。相手も13フレデフォート、14ハングリージャックなど、差し・追い込み勢を中心にチョイス。買い目を高配当だけに決め打ってもいいくらいだ。

好メンバーが揃い非常に難解なレースになった。

本命はスマートオリオン。前走があまりに無茶苦茶な競馬で、それでも押し切ってしまったことでこの馬の能力の高さが余計に際立った。その前走は前半が33秒7というGI並のハイペース。

このペースを単騎で刻む分にはまだマシだが、スマートオリオンは2頭でぴったりと雁行する形での逃げ。

1000万クラスでは殺人的なペースで一緒に逃げた馬は、これが普通で4角一杯になり大敗。唯一の不安は疲れだけだが、中間の気配から大丈夫と判断。