※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
皐月賞コースで行われる2歳重賞。名称は去年までのオープン特別のものを受け継いでいますが、レースの格と回数は阪神で行われていたラジオNIKKEI杯2歳Sの延長線上に位置しています。過去のレース傾向も、両レースを対象にして検討していきたいと思います。
1.重賞負け組が巻き返す
昨年の
ワンアンドオンリーは東京スポーツ杯2歳S6着から巻き返してラジオNIKKEI杯2歳Sを快勝、翌年のダービー制覇の足がかりにしました。一昨年の2着馬
バッドボーイも東京スポーツ杯2歳S5着からの臨戦でした。急坂コースでの2000m重賞ということで、2歳戦で初めてスタミナが問われる舞台です。戦歴の綺麗な馬が人気を集めがちですが、馬券的には重賞で負けた馬の巻き返しに妙味があります。
2.小回りで動けるスピードと器用さ
新馬や未勝利の2000m戦は折り合い重視のスローペースになるのが通例です。しかし、今回の条件は中山の内回りですから、早めに動けるスピードか器用さが必要になります。ここ2年の
ホープフルSでは、
ベルキャニオン、
カミノタサハラという、
ディープインパクト産駒の素質馬が東京芝2000mからの臨戦で敗れています。勝ったのは芝1600m-1800m戦からの距離延長組でした。
3.多頭数では波乱の傾向
今年の
ホープフルSは登録馬多数で、フルゲートになる可能性が高そうです。ラジオNIKKEI杯では、少頭数になった2012年を除くと勝った馬の単勝人気はそれぞれ7、4、4。また、
ホープフルSの勝ち馬の近3年の単勝人気も8、7、5。どちらにしても、この時期の2歳中距離での序列はあやふやなもので、人気馬はあまりアテにならない傾向が出ています。
マイネルシュバリエは東京スポーツ杯2歳Sを12着に敗れましたが、1着とは0.9秒差であり、上がり勝負で瞬発力不足に泣いた印象です。
札幌2歳Sでは
アルマワイオリや
ミッキーユニバースが沈む厳しいペースを先行して2着に粘っており、中山でのスタミナ勝負ならば一変の走りを期待できます。
コメートはここまでの2勝がいずれも福島芝1800mでのものですが、レベルが高かった
新潟2歳Sでも4着と崩れていません。立ち回りの上手さとしぶとさはここでも高く評価すべきでしょう。
ダノンメジャーは京都2歳Sで2着。末脚は確かですが外を回す脚質が中山では致命傷になる危険性もあります。
ソールインパクトは相手なりに走れる馬で、スピードがあるのも強調材料。
ティルナノーグは前走の敗戦で評価が急落しましたが、緩い馬場を気にした可能性があり、良馬場での巻き返しに注意が必要です。
ラジオNIKKEI杯3着の
シュヴァルグランは、本線が
エリカ賞とのことで印を抜きますが、
シャイニングレイ、
レトロロックなど素質馬が揃ったメンバー構成で、来年のクラシックの主役が隠れているかもしれません。