芝2000mという根幹距離ですが、中央場所の重賞路線とはレベル差がはっきりしていて、こちらは
新潟大賞典から
エプソムCへと続く裏街道の一翼を形成します。ハンデ戦らしく斤量や展開によって大波乱の余地もあるレースですが、一方で
アーネストリーや
トゥザグローリーというトップクラスが出走した場合は、きっちり人気に応えて勝利を収めています。直線が長くて坂もあり、基本的には底力が要求されるコースですから、抜けた実績馬がいる場合は敬意を表するべきでしょう。
アンコイルドは昨年のこのレースは7着に追わりましたが、夏を越して力をつけて、天皇賞から
ジャパンカップへと古馬の王道路線を進むまでに成長しました。前走は一追い足りない状態で
京都記念を3着。上積みが見込める今回は、斤量を背負わされても主力の評価が正解だと思います。
マーティンボロは昇級戦で重賞初挑戦になりますが、相手なりに走る馬で小回り向きの器用さもありますから、ローカルのハンデ重賞ならば差のない競馬ができて不思議ありません。
サムソンズプライドは叩き良化型で、暖かくなる時期に成績を上げる馬です。昨年も3月から5月にかけて3連勝した実績があり、前走も3着ですからここは狙い目。
ラキシスは休み明けの
京都記念を4着して、昨秋の快進撃がフロックではなかったことを実証しました。牝馬なのに
中山牝馬Sには登録もしていないところにここに賭ける本気度が窺えます。
アクションスターは
京都記念で7着でしたが、渋った馬場に切れ味をそがれた印象で、良馬場で再度見直したいところです。
レッドレイヴンは前走20キロ増も響いて伸びを欠いた形の4着に終わりましたが、ローカルG3なら位負けしないはずで引き続き注目。
コモノドラゴンは賞金順では除外対象ですが、現在絶好調ですし平坦小回りは大得意ですから、出走枠に滑りこんだら大駆けの期待も。