【33秒2は強烈の一語】12月の中京開催は、スケジュールを消化するごと、時計1秒がかかる重い芝。漸次外差し有利に働いたが、それを差し引きしても、フィエロの上がり33秒2は強烈の一語。マイル戦線なら、いずれはOPも目指せる、[3111]という、遅咲きのディープインパクト産駒。その軌跡をともに追いたい。

オリービンは、ポートアイランドS勝ち。アーリントンC2着の実力派。準OPなら、前走2着も当然。ただ、巡り合わせもあるにしろ京都は[0005]。馬体維持も難しいタイプだけに全幅の信頼となるとどうか。

浜松S2着で勢いに乗るウイングザムーン。一発勝負ならパワースポットとターフェル。シェルビーもホームの関西圏に戻れば巻き返しの余地を残している。

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【小波乱】フィエロが本命。前走は大外から鋭い末脚で鮮やかに突き抜けた。決め手はこのクラスでも通用する。オリービンの前走は体が絞れて素軽さが増した。マイルでオープン勝ち(12年ポートアイランドS)の実績があり、今回も上位争い。シェルビーの前走は直線で前が壁になり度外視できる。メイショウヤタロウは前走の勝ちっぷりなら昇級でも。ウイングザムーン、タマモマーブル、マコトブリジャール

【順当】フィエロが軌道に乗ってきた。柔軟性のある立ち回りを見せ現級でも通用する。安定性には欠けるが地力のあるオリービン。メイショウヤタロウが流れに乗って持ち味を生かす。

　シェルビーの前走は直線でまともに前が詰まって追えなかった。5戦して3着を外したことのない京都コースなら軸には最適。

　メイショウヤタロウの前走はレコードから0秒4差。今の時計の速い京都コースはピッタリ。チグハグな競馬が続いて勝ち切れなかっただけで、強かった前走が本来の走り。昇級でも通用しそう。

　フィエロは前走が着差以上に強い内容だったし、キャリアの浅さからまだ伸びしろがありそうだが、京都コースの経験が少ないのは昇級では気になる材料。取りこぼす可能性もある。

　そのほかでは、距離が微妙でもデキの良さが目立つウイングザムーン、展開利が見込めるクッカーニャ、前走で復調気配を見せたオリービンあたり。