※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
JRAのダート中距離戦は、基本的にコースを1周して1700mか1800mの距離で争われますが、
シリウスSは重賞としては唯一の2000m戦で、また直線には坂もあります。ダートの中距離馬はいつもはもう少し短い距離にピントを合わせていますから、このレースは特異な条件であり、必然的におかしな事態が発生しやすくなっています。
1.差し馬有利
本質的に差し馬に有利なレースです。ダート戦は先行有利が原則で、安定した成績を残して人気の中心になる馬はたいてい先行馬ですから、このレースがよく荒れるのも当然なことと言えるでしょう。距離が2000mに延長された2007年以降の7年間で、追い込み馬が2勝、差し馬が2勝。そのうち3頭が5番人気以下の人気薄でした。
2.軽量馬有利
過去7年の勝ち馬の斤量は順に[53・54・54・56・56・54・53]。重い斤量を背負っている馬は2着か3着までという結果になっています。ハンデが軽い馬が有利ということは、3歳馬や上がり馬など、重賞実績が少ない馬が好走しやすいということでもあります。過去7年で3歳馬が3勝、4歳馬が1勝。また前走で条件戦を走っていた馬も5勝を挙げています。
3.狙いは巨漢馬
昨年の勝ち馬、
ケイアイレオーネは564kg。それ以前も勝ち馬には馬体重500kgオーバーの大型馬が並びます。差し・追い込みが有利なレースなので、エンジンの掛かりが遅いくらいでちょうどいいようです。
ジェベルムーサは全5勝を直線に坂があるコースで挙げています。ダート戦では数少ない生粋の差し馬で、なおかつ巨漢馬。
シリウスSはこの馬のためにあるようなレースだとすら言えるでしょう。
平安Sと
エルムSでは人気を裏切る形でしたが、平坦小回りでは致し方のない結果でした。
ケイアイレオーネは昨年の勝ち馬ですが、それ以来連対すらないことがこのレースの特異さをよく表しています。去年が53kgでの勝利で、今年もそれほど背負わされないのも有利です。
ナムラビクターは阪神ダート2000mで2戦2勝のコース巧者。
ソロルは
マーチSを勝ったときの
蛯名正義騎手に手綱が戻って巻き返しを期します。
クリノスターオーは阪神にも勝ち鞍がありますが、その他の4連対はいずれも平坦コースで、今回は割引が必要。
トウシンイーグル、ファイヤーは不器用な脚質ですが、このコースでは警戒が必要です。