※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
定量GIIで1着賞金は6500万円。GIIの中でもGIに近い賞金と格式を誇ります。そのわりには、ほとんど堅く収まらないレースでもあります。過去8回のうち、一番堅く収まった年で馬連配当が2960円。3連単配当は第2回以降いずれも10万馬券になっています。
有馬記念と並んで、馬券ファンの射幸心を熱く刺激する暮れの名物レースとして定着しつつあります。
1.マイラーよりもス
プリンターが優勢
マイルとス
プリントの中間の距離ですが、
マイルCSの好走馬はのきなみ凡走していて、ほとんど頼りになりません。1400mはス
プリンターでもカバーできる距離です。もちろん一番重視すべきは1400m戦での成績ですが、迷うような時は1200m戦での実績を参照するといいでしょう。
2.坂の阪神で
パワーが必要
1400m戦ではありますが、ゴール前に急坂がある阪神コースということで、
スワンSでの実績もまたアテにしづらい難しさがあります。急坂に負けない
パワーの裏付けとして、ひとつ頼りになる指標が馬体重です。馬体重が500kgを超える馬が昨年まで5連勝中。2着も3頭が500kgオーバーです。
3.リピーターレース、関東馬優勢
キンシャサノキセキが2連勝、
サンカルロも2連勝。また
ガルボも2年続けて2着しているように、とにかく同じ馬がたびたび好走するレースとして知られます。また、前述の3頭を含めて、関東馬の好走が非常に目立つ重賞でもあります。
ロサギガンティアは前走の
キャピタルSで2着でしたが、3歳で57kgを背負っての接戦ですから価値があります。530kgを超える巨漢馬で、唯一の重賞タイトルは中山のス
プリングSで獲得していますから、阪神替わりが味方になる公算は小さくありません。熾烈なリーディング争いを続ける
藤沢和雄厩舎で、一戦一戦に力が入ります。
ハクサンムーンは
スプリンターズSで1番人気を裏切りましたが、もともと左回りは苦手にしていますし、荒れた馬場にも足を引っ張られました。阪神は5戦して
パーフェクト連対という得意コース。圧倒的なダッシュ力を誇りますが、道中息を入れて速い上がりでまとめるのが勝ちパターンなので、芝1400mはむしろ向いている可能性が考えられます。
リアルインパクトは昨年の勝者。前走の
キャピタルSは58kgを背負っての休み明けで、6着といっても0.2秒差ですから、連覇に向けて視界良好といえるでしょう。
ミッキーアイルは57kgを背負って
スワンSを快勝していますから、今回56kgで出走できるのは有利です。ただし、上がりが掛かったときには脆さを見せるので、同型との兼ね合いが鍵になるでしょう。
サンカルロはこのレースに6年連続の出走。往年の力は望めないものの、今年も
阪急杯で2着があって大きく衰えたわけではありません。
クラレントは昨年の3着馬ですし、さらに力をつけた今年はより上の着順も狙えます。
サダムパテックは行き脚が衰えているものの、58kgで勝った
中京記念が示す通りハマったときの破壊力は侮れません。今年は先行馬が揃った印象があり、展開面の穴はこの馬。