※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
サマー2000シリーズの最終戦で、多くの場合この一戦でシリーズチャンピオンが決定します。報奨金5000万円を巡っての争いとなり、GIIIを超えるような激しい闘いが繰り広げられるのが通例でしたが、今年は例外になりそうです。これまでの4戦の好走馬がのきなみ回避したため、出走予定馬にポイントトップの可能性がある馬が一頭もいません。最終戦を待たずにチャンピオンは
ダービーフィズに決定。今年の
新潟記念は「普通のローカルGIII」ということになりました。
1.1番人気は苦戦
過去10年で馬券圏内に入った1番人気馬は、昨年の
マーティンボロただ一頭。2番人気も馬券圏内が2回だけと、総じて人気馬は苦戦しています。ちなみに、前回
新潟記念が「消化試合」になった2013年は10番人気、8番人気、7番人気の3頭で決着する大荒れレースとなりました。
2.夏は追い込みが届かない
春の新潟と異なって夏は馬場状態が良好のため、
新潟記念での追い込み馬は[1-2-2-41](過去10年)と苦戦の傾向です。対照的に、逃げ・先行馬は[3-5-3-30]という好成績。一昨年は逃げて2着した
エクスペディションは8番人気、2011年に逃げて2着した
サンライズベガは9番人気と、人気薄の逃げ・先行馬の粘り込みがしばしば波乱の要因になっています。
3.
ディープインパクト産駒が無双する
直線が長くて速い上がりが要求される新潟芝2000mは
ディープインパクト産駒が得意とするコースで、昨年のこのレースでは
ディープインパクト産駒が1-3着を独占しました。他では
シンボリクリスエス、
ゼンノロブロイが好成績を残していて、近年ではこれらが「三強」という存在です。
アーデントは
函館記念では小回りコースで先行できずに7着に敗れましたが、春の
新潟大賞典では逃げて4着に粘り込んでいます。リゲルSを逃げ切った時のように、ゆったり先行する形になるとしぶとさを発揮する馬ですから、このコースはぴったりのはず。夏の高速馬場ならば春以上の結果を期待できます。ブレイクの兆しが見られる若武者
石川裕紀人騎手の手綱捌きに期待します。
パッションダンスは今年の
新潟大賞典は7着に敗れましたが、馬場が良かった昨年の
新潟大賞典を1分56秒台のタイムで勝っていますから、夏の新潟のほうが条件は合っているはず。デムーロ騎手の騎乗も魅力です。
クランモンタナは昨年の2着馬。毎年夏場に調子を上げる馬で、今年も
小倉記念4着と態勢を整えつつあります。
メドウラークはここに来て4連勝と急上昇。時計の更新など課題は少なくありませんが、クラスが上がるごとに着差を広げているように、能力の底をまだ見せていません。
アヴニールマルシェは3歳での参戦。ここまでレベルの高いレースばかり使われており、初の古馬相手でも軽視できません。
ダコールは
新潟大賞典はすべてが上手く行った印象ですが、そもそも大崩れが少ない堅実派ですから、今回も上位争いは必至でしょう。
アルフレードは
七夕賞でも5着と小回りでも崩れなかったのですから力をつけています。直線が長い新潟替わりは当然プラスで、北海道から柴山騎手を呼び寄せて勝負の一鞍になります。