2006年。
リミットレスビッドで根岸Sを的中させたのは、坂路調教馬を狙ったことが最大の理由。翌年は標準多め坂路の
ビッググラスが11番人気で激走し、東京ダート1400mは坂路で追い切り本数の多い馬という「固定観念」がありました。しかし、それ以降は
グロリアスノアや
シルクフォーチュンといった「トラック調教で、なおかつ、追い切り本数の少ない馬」が勝ち切る年が続き、坂路調教馬が好走していたのは遠い昔になってしまいました。
その反省を活かし、2014年の予想時には過去の根岸Sを再検証。すると、CWで最終追い切りを行っている馬の回収率が驚異的。これを予想の軸として、2014年は
ゴールスキーを◎にしたことで、単勝を的中させることができました。あらためて、2005年以降の10年の最終追い切り場所別成績を見てみると、
CW[5-2-2-12] 単勝回収率369% 複勝回収率190%
栗坂[4-7-4-62] 単勝回収率101% 複勝回収率77%
美坂[1-0-1-15] 単勝回収率15% 複勝回収率24%
1着に該当馬がある調教場所をピックアップしましたが、CWが群を抜いた良績であることは一目瞭然。昔よりもCW追い切りが好走する理由は様々だと思いますが、ひとつにはレースペースが遅く、4コーナーで加速したまま直線に向く馬が、そのままの勢いで直線弾けるというレースイメージ。この傾向はこれからも続くと想定しています。
◎
マルカフリートは前走が1年ぶりの休み明け。しかも転厩緒戦ということで、追い切りが過去の好走時とは違う、DPで標準時計を出す最終追い切りを行いました。それでは走れるはずもなく、負けるのは当然。それでも勝ち馬から1.0秒差なら、能力に衰えがないことを確認できました。今回は過去に好走した実績がある、時計の遅いCW追い切りに戻りました。過去のCW最終追いで1着になった5頭のうち、4頭は基準より速い時計を出していましたから、その点では異なるものの、ここまで遅い時計のCW追いの出走はなく、時計が遅いからといって評価を下げるわけにはいきません。なにより、調教タイプは急仕上げトラックになるので、これは
グロリアスノアや
シルクフォーチュンと同じです。
逆に、CW追いで基準より速い時計を出したのが○
サトノプリンシパル。こちらを本命にすることも検討しましたが、こちらの問題点は追い切りがすべて「馬なり」という点。CW追い優勝馬5頭の調教タイプが、一杯平均トラック、急仕上げトラック、急仕上げトラック、標準トラック、標準少め併用だったことを重視すれば、馬ナリ平均坂路主体は評価を下げる対象になってしまいます。また、この馬自身が最終追い切りで遅れたことがなく、これも対抗評価とした理由です。
▲
キョウワダッフィーは過去の根岸Sなら、すんなり本命にしやすい標準多め坂路主体。なおかつ、ラスト1Fが最速になる、きれいな加速ラップを踏んでおり、普通に走れば上位争いすることは間違いありません。△
エアハリファも同様のイメージです。
☆
ロゴタイプに関しては、過去に南W追いの優勝はないとはいえ、CW追いに適性が高い条件なら、好走しても不思議ありません。まして、基準より速い5F時計をマークしているのですから、
ロゴタイプが好走すれば、来年以降は南Wで速い時計をマークした馬を狙うことになるかも知れません。△
ワイドバッハは最終追い切りがラスト1Fがかなり減速する内容。過去にこのパターンで好走したのは、11走前の1000万下1着時。クラスが違うだけに、これを理由に無印にすることも検討しましたが、1月27日に坂路でその様子を見た時には好調を感じたので、印を打ちました。
△
キクノストームと△
シルクフォーチュンはCW追い切り。△
グレープブランデーは安田隆行厩舎の勝負調教。△
ゴールスキーは昨年とは違って、CW追いではありませんが、3走前の東京ダート1400mで3着した時と今回の追い切り内容が似ています。
最後に地方馬の△
ジョーメテオと△
サトノタイガー。トラック調教馬が好走する馬場になったからなのか、昨年の
ジョーメテオは見せ場十分のレース内容。今年は速い5F時計をマークしての参戦。善戦以上のレースも期待できると思って、印を打ちました。
1.
ロゴタイプ
今回:標準併用
前回:標準トラック主体
2.
キクノストーム
今回:馬ナリ平均トラック
前回:標準併用
3.
ジョーメテオ
今回:標準少めトラック
前回:地方
4.
サトノタイガー
今回:標準少めトラック
前回:軽目トラック
5.
ポアゾンブラック
今回:標準坂路
前回:地方
6.
エアハリファ
今回:標準併用
前回:標準併用
7.
ゴールスキー
今回:標準坂路
前回:標準坂路
8.
マルカフリート
今回:急仕上げトラック
前回:標準少めトラック
9.
キョウワダッフィー
今回:標準多め坂路主体
前回:標準多め坂路主体
10.
グレープブランデー
今回:標準坂路
前回:標準多め坂路
11.
キョウエイアシュラ
今回:標準坂路
前回:地方
12.
レーザーバレット
今回:標準坂路
前回:標準多め坂路
13.
ワイドバッハ
今回:標準坂路
前回:標準多め坂路
14.
アドマイヤロイヤル
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路
15.
シルクフォーチュン
今回:標準少めトラック
前回:一杯平均トラック
16.
サトノプリンシパル
今回:馬ナリ平均坂路主体
前回:乗込坂路