※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
「直線が長いコースのマイル戦」ということでは、
桜花賞と同じ。
桜花賞が阪神外回りコースで行われるようになってから、
クイーンCの重要性が格段にアップしました。関東のトップクラスはもちろん、関西馬の参戦もしばしばあって、
ホエールキャプチャ、
ヴィルシーナなどのちのG1ホースがここから巣立って行きました。
牝馬は牡馬よりもレース後の回復に時間がかかる場合が多いので、ここから
桜花賞に直行する馬も少なくありません。
アルテミスS組が阪神JFで好走したように、
桜花賞コースとの直結性が高く、レースレベルも年々高くなる傾向にあります。
1.差し一辺倒は不振
長い直線といってもスローになるのが通例ですから、折り合いの良さと器用さが求められます。先行馬の活躍が目立つレースで、4コーナーを4番手以内で通過していた馬が過去10年間で7勝しています。各馬の先行力を要チェックです。
2.なにはともあれサンデー系
最近3年間で馬券圏内に入った馬のうち、
サンデーサイレンス系以外の種牡馬の産駒は昨年の3着馬
ニシノアカツキの一頭だけです。直線に向いてからの急加速に対応するためには、サンデー系のシャープさが大きなアドバンテージになります。
3.関西馬よりも関東馬
関西馬は輸送の問題も抱える上に、強力メンバーの
チューリップ賞を避けてあえてここに使ってくるということは「馬の実力自体にそれほど自信がない」という本音が透けて見えるケースもちらほら。関西馬には意外とハードルが高いレースであることには注意が必要です。
キャットコインは2戦2勝。
ショウナンアデラの二ノ宮厩舎が送り出すもう一頭の大物候補です。前崩れを長く脚を使って突き抜けた前走も派手なレースでしたが、レース上がり1F11.4という前残りを残り100mでひっくり返した新馬戦もまた衝撃的なレースでした。スローペースでもハイペースでも、これまで脚が止まったことがなく、能力の底はまだ見えていません。新馬戦に見るように緩い流れなら好位でのレースも可能です。
メイショウメイゲツは好馬体の
ディープインパクト産駒。
フェアリーSでは不利な外枠から追い込んで0.3秒差の5着と、レースぶりの常識にかなってきました。東京替わりで前進が期待できます。その
メイショウメイゲツを断って蛯名騎手が騎乗するのが
ブルックデイル。近親に
アプリコットフィズや
マンハッタンカフェがいる良血馬で、この系統にありがちな体質の弱さがあって大事に使われていますが、素質の高さは蛯名騎手の判断からもうかがい知ることができます。
ロカは阪神JFではキャリアの浅さを露呈する形で凡走しましたが、スケールの大きさは1番人気に支持されたことからもあきらかで、ペースが遅くなれば反撃のチャンスはありそう。
ミッキークイーンはセレクトセールで1億円という
ディープインパクト産駒で、好馬体を誇りますが、「
チューリップ賞を避けて東上する関西馬」ということには違いなく、額面通りの評価は微妙なところです。
スマートプラネットは切れ味の面で劣りますが重賞でも大崩れしません。ペースと仕掛けどころ次第では馬券圏内突入も。
カービングパスは前走直線で行き場を失う場面があり、まだ見限ることができません。