今年の3歳世代は、古馬1000万下やオープンでもいきなり通用しているように、層の厚いハイレベル世代です。現時点ではさすがに現5歳世代までとは言えませんが、本日土曜日、
鷹取特別を制した
カラパナビーチのように、3歳限定オープンで通用しなかった馬が、古馬1000万下でも通用している年というのは、振り返ればヴィンテージになっていることがとても多いです。
カラパナビーチのような馬がたくさん出現するほど、価値の高いものとなり、この先のダート競馬の底上げへと繋がっていくので、より多くの3歳馬に古馬を蹴散らしてもらいたいです。
◎にはそのハイレベル世代のリーダー格
ゴールデンバローズを推します。昨秋の芝の新馬戦では2着に敗れたものの、続くダート未勝利戦では2着馬に2.6秒差もの大差をつけて楽勝。その時点で現3歳世代のダート最強と目される存在となった馬です。その後はダートで順調に連勝、
ヒヤシンスSを勝利しました。
前走は日本代表としてUAEダービーにチャレンジしましたが3着。確かに着差は大きくつけられてしまったのですが、好位から勝ちに行く競馬をした内容は優秀なものです。
ダートで行われるUAEダービーはあの
フラムドパシオンでも勝利することが出来なかったレース。例年ダートのUAEダービーは指数的に
フェブラリーSの決着指数のようなものが求められる一戦だけに、敗戦したことは仕方がないことでしょう。
日本のクラシックロードはあくまで芝が中心、日本のダート馬に3歳初頭の時点で古馬G1級の指数で走る完成度を求めるのは、現在の日本の競走体系ではとても難しいと言えます。しかし、今回は日本のダート同世代での戦いに戻るわけですから、負けられない一戦となるでしょう。
唯一、不安があるとすれば、ドバイ帰りという不安ですが、近年は輸送方法も進化しているし、3連勝で兵庫ジュニアグランプリを制した一昨年の
ケイアイレオーネがそれをなんとなく不安視されて人気薄となり、順当に3着に巻き返した例もあるので、妄想的要素の強い不安はしないことにしています。
○はデビューからダートで2連勝、そして川崎の全日本2歳優駿で2着した
タップザット。前走のUAEダービーでは結果5着でしたが、逃げ争いを演じるスピードを見せました。かつてドバイで大敗した日本馬たちはスピードについていくことが出来ず、後方のまま大敗ということが多かったわけで、世界の強豪相手にダートのスピード面は劣らないことを見せつけたのですからたいしたものです。前走のレースぶりからは着実に成長していることを感じ取ることが出来ました。今回は国内限定戦。格の違いを見せたいところです。
▲はデビューから3戦は芝を使われ勝利することは出来ませんでしたが、デビュー4戦目に初めてダートを使われると大楽勝した
ブチコ。続く500万下も快勝しました。続く芝の
チューリップ賞で
桜花賞出走権を狙って仕上げたものの芝適性はなく14着と大敗。そしてダートの
伏竜Sに出走したのですが、
チューリップ賞で仕上げていたためにやや疲れが残っていたのでしょう。人気を裏切る結果となりました。今回はややレース間隔を開き、十分疲れを取る期間が出来ました。ダートではまだ底を見せたとは言えない馬だけに、単穴の評価にしてみました。