【お薦め度C】

9番　ルナ
『前走は数字以上に太かった。叩いて絞れてきたし、この馬本来の素軽さが出てきた。』と休み明けが敗因の前走と、今回に対しての上積みを陣営はしっかりコメントしています。ここは同型の存在が気にはなりますが、ペイシャフェリスは控える競馬も可能であることを示唆。ハナさえ切れれば、粘り込みがあってもおかしくありません。

◎(お薦め度C)1000円・(お薦め度B)3000円・(お薦め度A)10000円を資金として、明快かつ儲ける競馬にこだわります。

　過去3年のニューイヤーSの1着から3着馬の調教タイプを列記すると、

2012年
標準坂路／馬ナリ平均トラック／標準トラック

2013年
馬ナリ平均坂路／標準多め坂路主体／標準坂路

2014年
標準多め併用／標準併用／軽目トラック

　追い切り本数の多い併用系統の好走はさほど目立ちませんが、2012年は乗込併用で5番人気だったスマートステージがクビ差4着や2013年は標準多め併用で13番人気ストロングガルーダがメンバー最速上がりを使って勝ち馬から0.7秒差の9着など、中山芝1600mに対する調教適性の高さを示すパフォーマンスを見せています。

　中山芝1600mは過去に2走しているマイネルディアベル。朝日杯FS4着時は標準坂路主体、NZT7着は標準坂路ですから、今回の標準多め坂路主体が最も高いパフォーマンスを見せる可能性がある調教タイプ。逃げ脚質が揃ったメンバー構成も調教適性を発揮する絶好のチャンスといえるでしょう。

1.ペイシャフェリス
今回：標準多め坂路主体
前回：標準多め併用

2.リルダヴァル
今回：標準坂路主体
前回：標準多め坂路

3.マイネルディアベル
今回：標準多め坂路主体
前回：軽目トラック

4.レオアクティブ
今回：軽目トラック
前回：馬ナリ平均トラック

5.フェスティヴタロー
今回：標準トラック
前回：標準少めトラック

6.サトノギャラント
今回：乗込坂路
前回：標準多め坂路

7.フレイムヘイロー
今回：急仕上げ坂路
前回：標準多め坂路

8.カラダレジェンド
今回：軽目併用
前回：馬ナリ平均トラック

9.ルナ
今回：馬ナリ平均併用
前回：標準多め坂路主体

10.アルフレード
今回：標準併用
前回：標準少めトラック主体

11.アーデント
今回：馬ナリ平均併用
前回：馬ナリ平均併用

12.ウインマーレライ
今回：標準併用
前回：標準多め坂路主体

13.ミナレット
今回：標準坂路
前回：軽目併用

14.キョウエイストーム
今回：標準坂路
前回：馬ナリ平均トラック

15.コスモソーンパーク
今回：乗込トラック
前回：標準多めトラック

16.ランリョウオー
今回：標準坂路
前回：標準多め坂路

【波乱含み】サトノギャラントは休み明けも乗り込み入念で仕上がり良好。このメンバーなら力量上位で好勝負必須。アーデントは前走逃げて久々の勝利。新味生かせれば連勝も。ウインマーレライは使われつつ気配上向きで重賞Vの力を見せられそう。コスモソーンパークも充実示しており上位の候補。マイネルディアベルも力量差なくアルフレードやリルダヴァルなどにも注意を払いたい。

【春が来た】アルフレードの長い冬は、もう終わり。春がそこまで近づいている。新馬戦から無傷の3連勝でGIの朝日杯FSを制し、3歳春はNHKマイルC2着など、マイル戦線のフロントランナーに躍り出た好素材。脚元が巨体を支えきれず、ダービー以降1年8か月の長期休養を余儀なくされ、仕上げは常に脚元と相談しながら、どのくらいの負荷をかけられるか。手探りの時期もあったが、オーロCをメンバー中第二位の上がりで4着に詰め寄り、年末年始に南ウッドコースで5ハロン追いをみっちりと消化。本来の才能を発揮できる造りがようやく整った。デキさえ戻れば、立ち回りも自在。中山マイルの捌きかたは、朝日杯FSのイン一気で証明済みだ。

対抗はウインマーレライ。ラジオnikkei賞を1分45秒9・好タイムで快勝歴が示す通り、時計勝負は望むところ。終始引っかかり気味だったディセンバーSを見ると、マイル転向にもまだ新味。

追い込み一手のサトノギャラントにとって、コーナーのタイトな中山マイルは舞台設定がやや厳しい。ただ夏場は使い詰めで最後は馬体が小じんまり映った。放牧でリフレッシュ、造り直しの変身を一考。

マイネルディアベルは、一昨年の朝日杯FSを0秒4差の4着と見せ場を作った。休み明け三戦目、ローテーション的にも狙い目は十分。さすがに良馬場だと、前走のような逃げ切りは難しいかもしれないが、リゲルS優勝馬アーデント。同2着のコスモソーンパークも引き続き体調はいい。

　ハンデ戦だった時代には波乱もあったニューイヤーSだが、別定戦になってからというもの、かなり堅い傾向を示している。過去5年も1,3,9番人気、1,3,2番人気、1,3,2番人気、3,1,4番人気、2,1,8番人気といった具合で、3連単の3着に辛うじて穴が狙える感じだ。

　内容を見ると、前走オープン特別組と重賞組では重賞組が優勢。オープン特別組はグループとしての回収率は別定になってからの7年で単11%、複38%とひどい。連対するためには「前走5番人気以内かつ5着以内」が条件で、これは1頭の例外もない（3着はある）。

　一方重賞組はもちろん着順は問われないのだが、マイル重賞からでなく1400mや1800mから来た馬も問題なく馬券に絡んでいる。ただ今年は◎サトノギャラントと△リルダヴァルしか選択肢がなく、この二択ならサトノギャラントだろう。

　前走オープン特別5番人気以内5着の条件を満たす馬は3頭。うち2頭はリゲルS組だが、9頭立て+不良馬場だったことを考え、ディセンバーSから来た○ウインマーレライのほうを優先し、リゲルS組は2着候補に回す。

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　◎ペイシャフェリスは｢スペシャルウィーク×ケープクロス｣という組み合わせ。母の父ケープクロスはシーザスターズやウイジャボードの父として知られ、ダービー馬ロジユニヴァースの母の父でもある。持続力に秀でたヨーロッパ血統で、切れる脚こそないものの速めのペースで行ってバテないという特性がある。母方の奥にはサドラーズウェルズも入り、木曜の雨の影響でパンパンの良馬場にはなりそうもない今週の中山芝はぴったりだろう。

　中山芝1600mは過去3戦して[2-0-1-0]。勝った2戦はいずれも1番枠からの発走で、今回も1番枠を引くことができた。理想は単騎逃げだが、控える競馬もできるタイプ。デビュー以来最も軽い53kgの斤量ならOPクラスでもやれるだろう。

本命アルフレードの前走の走りは復活の狼煙を上げた、といってもいい内容。最後方から大外へ、という直線だけの競馬だったがその伸びは一番際立っており、休み明けで斤量を背負うハンデ戦だったことを考えれば上出来。坂路中心だった今までとは違い、この中間からはコースも併用。いい意味で馬が足元の不安を忘れてきているのかもしれない。つまり、朝日杯FSを制した豪脚が復活する日も近い、ということかもしれない。

ここも軸候補は平均値100以上の馬5頭のなかからとなる。距離コースで高数値があるのがいいのだが、正直一長一短という印象。というわけでやはり前走値最高の113を持つ◎アルフレードからと捻らずに行く。相手にはこれも最高値113を持ち平均値も2位○サトノギャラントと、前走110の▲アーデント。距離コース113を持つ☆コスモソーンパークも一発警戒。あとは距離コースを持つ△ルナと、前走100台の穴っぽい所を△で押さえる。

自在に立ち回れる15コスモソーンパークを狙い撃つ!マイル巧者で中山はレース振りには安定感がある。好位から自分のリズムで進めれば勝機は十分にある。次位は休養明けだが能力上位の6サトノギャラント。追い込み一辺倒だがハマれば肉薄する。▲は復調してきた11アーデント。中山2勝と相性は良く好走のシーンは十分。