日曜のフィリーズレビューは1400m狙いの馬が集ってなかなか激戦になりそうだが、ここはフルゲートでもメンバーはちょっと薄い。

　ディープインパクト×キングカメハメハというのは中央出走6頭中5頭が勝ち馬、その中にはデニムアンドルビー＝ヤマノフェアリー姉妹やキロハナが含まれるという高確率長打率な組み合わせだが、惜敗つづきのテンダリーヴォイスもここなら格上だし、母系にトムロルフが入ってその母ポカホンタスのクロスになり掻き込む走りをするだけに、ディープ産駒でもヴィルシーナやウリウリやシュプリームギフトのように機動力もあるタイプだということを前走で証明した。

　ブラックタイドはディープインパクトの全兄だが、ブラックタイド×キングカメハメハという組み合わせも中央出走7頭中3頭が勝ち馬となっており、そこにはタガノエスプレッソやグランフィデリオが含まれるのだからなかなかの成果をあげている。

　タマモイヤリングはスプリンターではなくマイラーなので1200mでは息が入りにくかったが、1400mに延ばして差しに回ったここ2走が機動力を感じさせる好内容。

　ここも内枠を引いたので同じようなイン差しでいけそうだし、同じようなイン差しができれば通用するメンバーだろう…ということで、ディープ(ブラックタイド)×キンカメのワンツー狙いでいってみたい。

【伏兵注意】テンダリーヴォイスは小柄ながらキビキビした動き見せる。今週調教も反応上々で勝ち負け見込む。メイショウメイゲツは末脚堅実。着差僅かなレース続けつつ前進示しており差のない評価。パセンジャーシップは動き軽快で芝でも見劣らない。メジャーフォルムも前走内容良好で上位の候補。ダイワバーチューも気配良く侮れず、アンブリカルやゴールドシャンティなどにも注意したい。

【手応え十分】フェアリーS3着のテンダリーヴォイスの記録が一枚上。年明けのクラシックロードとすれば、格別のものはないけれど、前回のフェアリーSは1000m通過が1分ジャスト。そのミドルラップを踏襲し、上がり3Fのレースラップは11秒6-11秒4-12秒2。GIIIの品格はギリギリ保てているし、テンダリーヴォイスの上がりは最速。減り加減だった馬体も、約2か月間隔をあけ態勢は万全。

フェアリーS5着の、メイショウメイゲツとの追い比べが第一本線。フェアリーSよりレースの質が高くなったクイーンCでも、0秒2差の5着は立派。

終い一手ゆえ、あやふやさを抱えているが、アドマイヤピンクのひいらぎ賞2着を単穴に見直し。春菜賞で最速の上がりをマークしたメイショウサワヤカ。同レース2着のメジャーフォルム、ダイワバーチューも連下争いなら。

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桜花賞トライアルのアネモネSでは2着までに桜花賞への優先出走権が与えられる。だが、こういう言い方は失礼かもしれないが、この中の2頭が優先権を獲得しても桜花賞では人気をすることもなければ、上位に食い込むことは難しい、そんなメンバー構成。本命は消極的な消去法でメイショウメイゲツ。強いメンバーが揃っていたアルテミスSを除けば大崩れしたことはなく、どんな流れでも脚は使えているし、いい意味でも悪い意味でも相手なりのタイプ。ここまで手薄になれば上位進出してもおかしくはない。

これはいいという指数を持つ軸馬不在。平均値で90台の馬が1頭もいないのはかなり低調だ。それでも前走101で平均値も実質1位の○メイショウメイゲツは軸候補。しかし前走指数も東京で中山は所詮87の馬。ならば平均値は低いが同距離コースで100を出している◎アドマイヤピンクのほうが期待できると判断した。指数安定感ナンバーワン▲テンダリーヴォイス。すべての指数がレベル高い☆アンブリカルの一発。あとは前走値高い春菜賞組の馬を△でマークする。

レース間隔を開けてここに一点待機した14テンダリーヴォイスが中心!前走フェアリーSで猛追して3着と好走したように潜在能力は高い。実績ある中山で重賞初Vだ!○は重賞で好走してきた2メイショウメイゲツ。展開に注文はつくが能力は互角。▲は先行力ある11メジャーフォルムの前残りも一考。