※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
JRAのダート路線は、フェブラリーSでひとつ区切りがつきます。それ以来最初のJRAダート重賞がこの
マーチS。歴代の勝ち馬には
テスタマッタ、
エスポワールシチーというチャンピオンの名前も見られますが、たいていの年はビッグネームは不在で、どんぐりの背比べのようなメンバー構成になります。くわえてハンデ戦でもあって、二桁人気馬もちょくちょく馬券圏内に飛び込んできます。難易度の高いレースだと言えます。
1.先手必敗、差し・マクリが優勢
ダート1800は先行有利が原則ですが、このレースにおいては当てはまりません。2012年の
サイレントメロディと2013年の
グランドシチーは追い込み、昨年の
ソロルはマクリでこのレースを制しました。スタート直後はゆったり構える後半勝負型に分があるレースです。
2.長めの距離での実績に注目
近年の
マーチSにおいて最も多くの好走馬を送り出している
ステップレースは、2000mの
仁川S。一昨年の1、2着馬、去年の3着馬が該当します。2012年に殿人気で2着して大穴を開けた
メイショウタメトモは、川崎記念と
ブリーダーズGCで2着など、2000m以上のレースでの実績が豊富でした。2000m以上で勝ち負けできるようなスタミナを持つ馬に要注目。
3.詰めの甘い巨漢馬が
パワーで台頭
昨年の2着馬
ジェベルムーサは554kg。速い脚が使えないため中山コース以外ではなかなか勝ち負けにならない馬です。同様のケースが、2009年の2着馬
ダイショウジェット(548kg)、2006年の勝ち馬
ヒシアトラス(550kg)など。詰めの甘い巨漢馬も中山ならばもうひと押しが効くため、馬券圏内に突入の期待が持てます。
ドコフクカゼは昨年の3着馬。
仁川S2着からの臨戦は昨年同様ですが、充実の5歳を迎えて確実に一段階
パワーアップを果たしています。4歳だった昨年と同じ55kgのハンデに留まって、今年はもっと上が望めるはずです。
ソロルは昨年の勝ち馬。それ以来勝ち星から遠ざかっていますが、4戦3勝と得意にしている中山ダート1800に戻って反撃が期待されます。状態に問題はなく、昨年より1.5kg重くなったハンデとの戦いになるでしょう。
サトノプリンシパルは近2走は短距離戦で壁に当たった格好ですが、本来は中距離が主戦場で、3歳時には
レパードSで
インカンテーションの2着した実績もあります。550kgを超える巨漢馬で、すんなりの形ならば簡単には止まりません。
イッシンドウタイは中山ダート1800専用馬とも言える存在。
総武Sは5着に敗れましたが、ハンデ戦で1kg減となる今回は末脚のキレが違ってくるかもしれません。
マイネルクロップは佐賀記念で待望の重賞制覇を果たしました。スタミナ勝負には自信を持っていますし、前走と据え置きの56kgならば重賞連覇の目も充分。
グレープブランデーはフェブラリーSで4着と、一時期のスランプを脱した印象です。ハンデを背負わされるのはG1馬ゆえしかたないところ。JDD勝ちの実績もあり距離延長は問題ないはずです。
キクノソルは昇級初戦の
総武Sを3着。ほとんど大崩れしない馬で、中山の我慢比べも合うようです。前走から2kg減の54kgならば再度の好走も充分期待できます。