11R

スプリンターズS

15:40発走 / 芝1200m (右 外 C) / 天候:晴 / 馬場:良
4回 中山 9日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 16頭
本賞金:9500,3800,2400,1400,950万円
  • Course コース詳細
  • IPAT連携

 望田潤の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

11

1点 2000円

馬連流し

11

相手

2

7

8

13

4通り 各1000円

ワイド流し

11

相手

2

7

8

13

4通り 各1000円

望田潤の見解

 ストレイトガールは体型に伸びが出てきて今は1400mぐらいがベストの加速に見えるし、ウリウリミッキーアイルも1200mより1400mがベターで1200mだと馬場が渋ったほうが狙いやすく、香港のリッチタペストリーはデインヒル×サドラー×ガルチのイメージどおりのパワー型だろう。

 ハクサンムーンは腹を決めて前傾ラップで逃げまくったほうが怖さがあるし、ベルカントはラチを頼るのでここなら前走の再現も可能で、このバクシンオーの血を引く4枠2頭から狙う手もあるか。

 レッドオーヴァルは昨年のスプリンターズSでは好位抜け出しの横綱相撲でストレイトガールと接戦、その後は6戦して[0-0-1-5]と成績が上がっていないが、道悪や展開やペースに泣いて追い込み不発というレースつづきで、前走キーンランドCもウキノヨカゼが一気に捲ったときに内にいたので始動が遅れた。

 近6戦はいずれも明確な敗因があり、ここ2走のゴール前の脚色を見ると衰えは感じないし、6歳時についに安田記念を制したストロングリターンをはじめ、コートアウトの仔はみな成長力に富み晩成だ。

 昨年よりメンバーが強くなったとは思えず、今年は賞金的には除外対象だったがレーティング順位により滑り込み、そんな中で百戦錬磨の蛯名を確保できたという幸運(しかも主戦の田辺は結果的に今週騎乗停止)に乗ってみたくなった。昨年につづいて◎レッドオーヴァルでいこう。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

7

1点 1800円

ワイド

7

-

8

1点 500円

ワイド流し

7

相手

5

11

2通り 各200円

3連複軸1頭流し

7

相手

3

5

8

11

13

15

15通り 各100円

3連複軸1頭流し

11

相手

3

5

8

13

15

10通り 各100円

3連単フォーメーション
1着

7

2着

3

5

8

11

13

15

相手

2

3

5

7

8

11

12

13

15

16

48通り 各100円

井内利彰の見解

 中山芝1200mで行われるスプリンターズS。予想の大前提として、過去3回、中山芝1200mで行われた同レースの最終追い切り内容を最重要視することを掲げておきます。過去3回で馬券圏内に入ったのべ9頭は下記の通りですが、すべて最終追い切り場所は『栗東坂路』でした。

2011年
1着 カレンチャン (3) 24.0/12.1-11.9
2着 パドトロワ (9) 24.2/12.4-11.8
3着 エーシンヴァーゴウ (7) 24.8/12.2-12.6

2012年
1着 ロードカナロア (2) 24.4/12.2-12.2
2着 カレンチャン (1) 24.3/12.2-12.1
3着 ドリームバレンチノ (9) 24.5/12.5-12.0

2013年
1着 ロードカナロア (1) 24.2/12.3-11.9
2着 ハクサンムーン (2) 24.7/12.6-12.1
3着 マヤノリュウジン (15) 24.2/11.9-12.3

 ()内は人気、そして2F時計、更に2F時計のラップ詳細を記しています。ここでもうひとつの条件が『2F24.9秒以下』です。これもすべての馬が該当しています。そして、ラップ詳細は3F目から4F目にかけて加速していることがベスト。最低でも減速しないということが条件になります。

 今年の出走馬で最終追い切り場所が栗東坂路だった頭数は多くなりますが、3F目から4F目が加速もしくは同じラップの馬は3頭しかいません。その中での選択ということになれば、ラスト11.7秒の◎ベルカントが最適でしょう。「2歳、3歳の頃のゴール前はスピードの惰性でなだれ込むような走りだったけど、坂路でラスト1F11秒台を連発するようになってから、アイビスSD北九州記念ともにゴール前で後続を突き放す伸びを見せている。これは調教の動きが実戦にも反映しているんだろうね」とは角田晃一調教師。中山競馬場は朝日杯FS以来となりますが、直線の急坂が気にならないのも、そんな坂路での動きがあるからでしょう。

 また輸送に関しても「普通の馬なら、前泊輸送なら10キロくらいは減るんだけど、今のベルカントはそこまで減らないもんね。本当にしっかりしてきたよ」と今の充実ぶりが輸送の心配もないということを示しているようです。もちろん、武豊騎手が共同記者会見でコメントしたように、レース当日の気配というのは重要でしょうが、2日まで栗東でベルカントの調教を見た印象では、全く心配することがないくらい、どっしりと落ち着いて、充実感に満ちた表情が印象的でした。

 ○レッドオーヴァルは最後まで本命にすべきか悩んだ馬。札幌に滞在すると体調が上向くそうで、それを維持しているからこそ、最終追い切りでも安田隆行厩舎の勝負調教に該当したのでしょう。ただ「カレンチャンロードカナロアと比較するのは…」と安田隆行調教師が話すように、現状能力で同厩舎の4連覇という偉業を果たすには少し荷が重いかも知れません。

 ▲スギノエンデバーは週明けまで全くの無警戒でしたが、最終追い切りの動きがやけに活発だと思ってみた数字が、2F24.4秒、1F11.8秒の素晴らしい時計。もちろん前半2Fが遅い分、これだけの数字が出ているわけですが、前半で脚をためれば、最後の直線はこのくらいの爆発力はあるということでしょう。

 ☆ハクサンムーンは2F24.3秒で条件には該当していますが、2013年のように加速するラップは踏めませんでした。これは今までになく闘魂を注入した追い切りになったことが影響したもの。加速するラップを踏んでいれば、こちらも本命候補でしたが、2013年ほどの粘り腰があるかどうか。あればロードカナロアに肉薄した実力の持ち主ですから、このメンバーなら圧勝でしょうが、その点に関しては疑問です。

 あとは2F時計が合格な△リトルゲルダ、△ミッキーアイル、△コパノリチャード。△ティーハーフは2F時計の条件をクリアしていませんが、近5走以内にメンバー最速上がりをマークしていて、1F11.9秒を出していることを評価しました。

 最後が藤原英昭厩舎の2頭、△ウリウリと△ストレイトガール。このレースに向けて、過去の好走時と今回の比較には非の打ちどころがありません。ただし、坂路調教馬に適性が高い、それを過去3回が証明している以上、これ以上の印を打つことはできませんでした。

 ただし、セントウルSのようにアクティブミノルがハナを切ったり、リッチタペストリーやまたストレイトガールがハナに立つというような異質の展開になれば、それら坂路調教ではない馬たちが上位独占する可能性もあるでしょう。しかし、私には冒頭の大前提があるので、今回のような評価になったというわけです。

1.リッチタペストリ
今回:軽目トラック
前回:海外

2.ストレイトガール
今回:乗込坂路主体
前回:標準坂路主体

3.リトルゲルダ
今回:標準多め坂路
前回:馬ナリ平均坂路

4.サクラゴスペル
今回:標準併用
前回:馬ナリ平均併用

5.スギノエンデバー
今回:馬ナリ平均坂路
前回:馬ナリ平均トラック

6.ウキヨノカゼ
今回:馬ナリ平均併用
前回:馬ナリ平均トラック

7.ベルカント
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

8.ハクサンムーン
今回:スパルタ坂路
前回:標準少め坂路

9.アクティブミノル
今回:標準併用
前回:標準併用

10.マジンプロスパー
今回:標準坂路主体
前回:標準トラック

11.レッドオーヴァル
今回:乗込坂路
前回:標準トラック

12.ウリウリ
今回:標準併用
前回:馬ナリ平均併用

13.ミッキーアイル
今回:標準坂路
前回:標準トラック

14.フラアンジェリコ
今回:標準トラック
前回:標準トラック

15.コパノリチャード
今回:標準坂路
前回:標準坂路

16.ティーハーフ
今回:標準多め坂路
前回:馬ナリ平均トラック

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

2

-

7

1点 3000円

馬連

7

-

12

1点 2500円

馬連

7

-

13

1点 1500円

馬連流し

7

相手

1

4

2通り 各1000円

馬連流し

7

相手

15

16

2通り 各500円

山崎エリカの見解

 いよいよ秋のG1・スプリンターズSが開幕。かつてのスプリンターズSは、“電撃の”という修飾語が相応しい、前半からガリガリやりあうようなスプリント戦でしたが、近年は一昨年の高松宮記念で前半3F34秒3-後半3F33秒8という後傾レースラップが飛び出したように、スプリント戦そのものが、電流のようにすさまじい勢いで敵を封殺するようなレースになりづらくなっているのが、全体的な大きな特徴です。

 過去10年のスプリンターズSを振り返っても、極端に前半3Fに傾斜が掛かったスプリンターズSは、2006年と2007年の2度のみ。2006年は豪州のテイクオーバーターゲットが、2007年はアストンマーチャンが自身のレースメイクでともに1着。しかし、直近7年は、前後半差約2.0秒以内のほぼ平均ペースで決着しています。

 これは玉砕型の逃げ馬がG1の舞台まで勝ち上がってこれないことと、前半3F33秒前後で行っても、容易にバテない高速馬場が影響しています。この秋のスプリンターズSの前哨戦、セントウルSアクティブミノルの逃げで、スプリント路線のスローペース化を象徴するかのような、前半3F34秒0-後半3F33秒8の後傾ラップが出現し、前々、内々で決着しました。

 確かに今回は、スタート後の2F目までが下り坂でペースが上がりやすい中山芝1200mが舞台。しかし、それでも中山芝コースがエアレーション効果で高速化していることを考えると、ある程度のハイペースにはなったとしても、さすがに極端なハイペースにはならないでしょう。土曜日の2歳オープン・カンナSで1分08秒7が出ていたことを考えると、平均的な流れでおおよそ1分07秒台前半の決着になると見ています。

 また、今回はハクサンムーンを管理する西園師が「今度はハナ」と逃げ宣言をしていますが、今のハクサンムーンが逃げられるかは怪しいところもあり、もともとそこまでテンが速いタイプでもないので、超ハイペースというレベルの逃げは出来ないでしょう。また、先週の土曜日は前々、内々でも、日曜日はペースが上がってやや緩和されたように、スプリンターズS当日も、前日の土曜日ほど前々、内々が有利ではなくなると見ていますが、それでも外枠というのはやや割り引いて予想を組み立てたいです。

 よって、◎は昨年の新潟で行われたスプリンターズSは、速めの流れを先行して5着でしたが、この夏に更に力をつけてアイビスサマーDと北九州記念を2連勝したベルカントを推します。特に前走・北九州記念は、前へ行った3頭が16-18着を独占する厳しい流れでしたが、その流れを先行して勝利した内容がとても優秀でした。今回は北九州記念ほどペースが上がらないと見ているので、この馬の上位争いを期待します。

 ○は速い流れを先行策から押しきった前々走のヴィクトリアマイルが強かったストレイトガール。休養明けの前走・セントウルSは、前々、内々が有利の流れの外枠で終始外々を回ったために実に惜しい4着に敗れましたが、能力の一端は示すことが出来ました。今回は内枠で一時は本命も視野に入れましたが、昨年の函館スプリントSで2番枠を引き、直線で詰まってほとんど追えずの11着に惨敗した経歴がそれを許しませんでした。ストレイトガールはかつてよりも一列前で競馬が出来るようになってはいますが、存分に能力を発揮するには内枠すぎるような気もします。1番枠のリッチタペストリーがきっちり前に行き切ってくれれば大変競馬がしやすいのですが、楽観的に考えると悪いほうが出てしまうのが競馬なので対抗までです。

 ▲は芝馬が勝つことが多いオールウェザーで行われた一昨年のドバイ・ゴールデンシャーヒンで2着の実績があることから、芝をこなせる下地はあるはずの(1)リッチタペストリー。確かに現状の芝での実績は、今年の高松宮記念を制したエアロヴェロシティよりも一枚落ちるものがあります。しかし、前走のクリスフライヤー国際スプリントは、スローの雁行状態の外枠で、どんどん位置取りを悪くしたあたりから、9頭立ての5着という結果があまりあてにならないレースでもありました。振り返れば、ロードカナロアが圧勝した一昨年の香港スプリントでもレースメイクして、後続の決め手に屈しながらもしぶとく伸びていたこと、4走前の米国のダートG1・スプリントCSを芝レベルの1分07秒5で走破したスピードの持ち主であることを考えると、一発あっても不思議ないでしょう。前の位置を取りに行く前提ならば、今回の1番枠も絶好枠と言えます。

 古澤秀和の予想

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予想印
6ウキヨノカゼ(9人気)
16ティーハーフ(7人気)
9アクティブミノル(8人気)
2ストレイトガール(1人気)
14フラアンジェリコ(13人気)
12ウリウリ(3人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

6

1点 3000円

複勝

6

1点 7000円

古澤秀和の見解

【パドック速報対象レース】
当レースはパドック速報対象レースです。レース発走20分前に最終結論(印・買い目・見解)を公開します。パドックの気配で前予想と最終結論が変わる可能性がありますので、予めご了承ください。

2番:良くなっている。
6番:はち切れんばかりのトモの張り。非常に良く見せる。
9番:更に良くなっている。ポンとハナを切ってしまえば。
12番:順調。
14番:トモ量多く、良いデキ。
16番:トモの張りが抜群。

好配当連発 netkeiba関東本紙の予想

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netkeiba関東本紙

予想印
12ウリウリ(3人気)
6ウキヨノカゼ(9人気)
7ベルカント(2人気)
2ストレイトガール(1人気)
9アクティブミノル(8人気)
13ミッキーアイル(4人気)
16ティーハーフ(7人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

12

相手

2

6

7

9

13

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

12

2着

6

相手

2

7

9

13

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

12

2着

7

相手

2

6

9

13

16

30通り 各100円

netkeiba関東本紙の見解

【上位拮抗】ウリウリの前走は負けて強しの内容。ここに向けて態勢万全でG1Vに期待。ウキヨノカゼは長休から徐々に態勢を作り北海道で完全復活。動き上々でここでも好勝負。ベルカントは重賞連勝で存在感アピール。気配充実で争覇圏。ストレイトガールも叩かれしっかり良化しており差のない存在。ティーハーフも差し脚堅実で侮れず、ミッキーアイルアクティブミノルなどにも注意を払いたい。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

予想印
2ストレイトガール(1人気)
12ウリウリ(3人気)
16ティーハーフ(7人気)
13ミッキーアイル(4人気)
4サクラゴスペル(11人気)
7ベルカント(2人気)
15コパノリチャード(10人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

2

相手

4

7

12

13

15

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

12

相手

4

7

13

15

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

16

相手

4

7

12

13

15

30通り 各100円

丹下日出夫の見解

【坂越えの6F】6ハロンのスプリント戦なら、8勝の実績を誇るストレイトガールで正面突破。ステップレースのセントウルSは、久々に加え湿り気の残る緩い馬場。残り1ハロンで脚色が鈍ってしまったが、時計差なしの4着ならば叩き台とすれば合格点。過去二年間で、スプリンターズSが2着、高松宮記念3着という実績はもちろん。本年はアクティブミノルハクサンムーンが、是が非でもの逃げ宣言。前半3Fは33秒を切り、後半3F――最後の坂上で状況が一変するHペース必至。6ハロンという短距離の範疇を超えた、重賞マイラーレベルの底力も問われる一戦となる。GIヴィクトリアマイルを牡馬混合の安田記念より速い1分31秒9で駈けたパワーが、坂越え6FのGIで最後にモノを言う。

 連れてウリウリがゴール前急追。1200m路線に方向転換し、CBC賞勝ちに続き、セントウルSは上がり32秒8という鮮烈な末脚を繰り出し2着に入線し、切れ味を1200m短縮で研磨してきた。三走前の1400m・安土城Sは1分19秒0のレコード。本命馬と同様、タフな中山の坂越えの準備は整っている。

 単穴はティーハーフキーンランドCは、1番人気もあったのだろう。窮屈な馬群に突っ込み爆発力を削がれてしまったが、立場は前走よりは気楽になる。函館SSの時のような末脚勝負に徹すれば、ゴール寸前勝利が転がり込んでくる可能性十分。ミッキーアイルも、安田記念ピークをすぎ15着と大敗したものの、高松宮記念は折り合って叩きあってコンマ1秒差の3着。スプリンターズSこその思いは相当だろう。一昨年の高松宮記念コパノリチャードも、坂路調教に戻し体調は旧に復している。ベルカントアイビスSD北九州記念パーフェクトなレース運びで2連勝。坂コースと輸送が課題になるが、スプリントGIを狙える記録を積み上げてきた。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

予想印
12ウリウリ(3人気)
8ハクサンムーン(5人気)
2ストレイトガール(1人気)
13ミッキーアイル(4人気)
3リトルゲルダ(14人気)
7ベルカント(2人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連複フォーメーション
1着

12

2着

2

8

相手

2

3

7

8

13

7通り 各1000円
3連単フォーメーション
1着

12

2着

2

8

13

相手

2

3

7

8

13

12通り 各200円
3連単フォーメーション
1着

2

8

2着

12

相手

2

8

2通り 各300円

須田鷹雄の見解

 あまり「強そう」「弱そう」で予想はしない私だが、◎ウリウリはいまの勢いと実力が本物と感じて本命にしている。京都でレコード勝ちしたあと中京の道悪をこなすというのは別競技でそれぞれ優勝するようなもので、そこにセントウルSの好走が加わったらケチのつけようがない。CBC賞のころ思いっきり軽視していたぶん、いまは素直に力を認めたい。

 相手は本音では▲ストレイトガールと同厩2頭軸でいけるのではと思っているのだが、同馬を対抗にしてしまうと差しの色彩が強すぎる予想になる。そこで馬券上の扱いは▲と平等なのだが、○はハクサンムーンとした。最近はあっさり控えたりもしているが、もともとの持ち味は行ってナンボ。前走のように前半が緩くなると自身のデメリットにもなるし、ここはレースを引き締める逃げを打ってくれると期待。

 レースの傾向として4歳馬が強いので4歳から2頭をその次位に。◎以下すべて人気サイドなのでシルシはそこまでというのも考えたが、1頭だけ穴でリトルゲルダ。一時期よりは競馬の内容が改善されているようにも思うし、3着でもよい複穴としてなら狙える。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

予想印
2ストレイトガール(1人気)
12ウリウリ(3人気)
7ベルカント(2人気)
14フラアンジェリコ(13人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

2

7

12

14

12通り 各400円

3連単BOX

2

7

12

14

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

 栗山求の予想

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予想印
2ストレイトガール(1人気)
12ウリウリ(3人気)
13ミッキーアイル(4人気)
7ベルカント(2人気)
9アクティブミノル(8人気)
11レッドオーヴァル(12人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

2

相手

7

9

11

12

13

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

2

相手

7

9

11

12

13

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎ストレイトガールは「フジキセキ×タイキシャトル」という組み合わせ。母方にデインヒルを持つフジキセキ産駒なので、同じくG1を勝ったエイジアンウインズ(ヴィクトリアマイル)と配合構成が似ている。12年9月以降[7-4-3-3]という成績で、馬券圏内を外したのは昨年6月の函館スプリントS(G3)、今年3月の高松宮記念(G1)、そして前走セントウルSの3レースしかない。函館スプリントSは馬群に包まれて直線でまったく追えず、高松宮記念は荒れ馬場、大外枠、海外遠征帰りというハンディキャップがあり、セントウルSは直線で前を行く馬が外にヨレて進路を立て直す不利があった。良馬場でスムーズなレースができたときには、コースや距離を問わず崩れたことがない。

 前走の仕上がりも悪くはなかったが、当初から目標はここスプリンターズS。一度使ったことで上積みも期待できるだろう。2番枠を引いたので、包まれないようある程度の位置を取りに行くはず。今年は極端なハイペースにもスローペースにもなりそうになく、平年並みではないかと思われるので、過去のデータ通り中団より前につけた馬が有利だろう。G1で再三好走した実力をラストの決め手勝負で見せつけるはず。

 奥田隆一郎の予想

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予想印
6ウキヨノカゼ(9人気)
2ストレイトガール(1人気)
12ウリウリ(3人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

6

1点 2500円

馬連BOX

2

6

12

3通り 各2500円

奥田隆一郎の見解

近5年のスプリンターズS3着以内馬(中山開催の2009-13年)を確認すると、外国馬が勝利した10年を除く4年間は、前走でキーンランドC(G3)かセントウルS(G2)に出走した馬が独占している。12頭中12頭が該当するため、優位なローテといえる。前走でキーンランドCセントウルSを4着以内に好走して、今回で人気を集める馬は順当に走ってくるため、○ストレイトガールと▲ウリウリは好勝負になる。そして穴馬として、◎に注目する。

本命馬の見解:前述したローテで人気薄の激走を期待できる馬は、内枠に入ったコース適性の高い馬。2013年の15人気3着馬(マヤノリュウジン)、12年の9人気3着馬(ドリームバレンチノ)、11年の9人気2着馬(パドトロワ)は、いずれも内枠(1-3枠)を活かして激走した。そこで、コース適性が高くて優位なローテと枠順を得た◎ウキヨノカゼに注目する。◎は休み明けで直結コースの函館芝1200m、2走目で直結コース札幌芝1200mのキーンランドCを連勝。3歳時にマイル戦で活躍した馬が、古馬になって距離1200mで好走する例は多く、この馬も1200mの路線転向を成功させた。3歳で重賞(クイーンC)を制したように能力は高いので、適条件の揃った今回は勝ち負けになる。

最速予想 netkeiba編集部の予想

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netkeibaデスク

netkeiba編集部の見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 秋の短距離王決定戦。今年は2年ぶりに舞台が中山競馬場に帰ってきました。また今年は、3年ぶりに外国調教馬の参戦もあります。ロードカナロア引退以降のスプリント路線は百花繚乱の様相を呈していますが、今回もその例に漏れず、有力馬が五指に余る大混戦になりそうです。

1.スプリント路線は鮮度が大切

 短距離路線では世代交代が活発ではなく、ベテランがいつまでも居座る傾向がありますが、キャリアを重ねたからといって強くなるようなカテゴリーでもありません。過去10年間、年齢別の集計で一番成績がいいのが4歳馬で[3-2-4-13]。勝率13.6%は5歳の4.3%、6歳の5.1%を圧倒しています。ちなみに3歳はサンプルが少ないものの[1-0-1-9]。戦歴が揃ったベテランよりも、不確定要素の多い若い馬の方を買う方が賭けとして魅力があります。

2.先行馬は恵まれにくい

 各地の短距離戦が合流してのGIになりますが、ここまでの一連の前哨戦は直線平坦だったり開幕週だったりするのに対して、スプリンターズSは最終週で直線急坂コース。これまでとは違って先行馬には厳しい舞台設定になっています。中山開催に限定すると最近は差し馬が3連勝中。馬群を捌いて差せる馬が軸として信頼できます。

3.前走チョイ負けが◎

 中山で行われた過去9回で前走1着だった馬は[2-3-1-24]と、人気になるわりには勝ち切れていません。対照的に前走2着馬は[3-0-1-9]で、前走3着馬は[1-2-0-6]。前走で力量を出し切った馬よりも、本番に向けて余力を残している前走惜敗馬が馬券的には狙い目です。

 ビッグアーサーはここまで6戦5勝。前走で初めて土がつきましたが、馬群に揉まれて苦しい形から最後はしっかり脚を使っており、力負けという内容ではありませんでした。今春中京と阪神で3連勝しているように、直線が坂があるコースのほうが競馬がしやすいはずです。特別登録段階では除外対象ですが、出走が叶えば一気の戴冠の可能性は小さくありません。

 ウリウリは前残りを2着に追い込んだセントウルSであらためて力量の高さを示しました。中山替わりはプラスでしょうし、叩かれての上積みも見込めます。リッチタペストリーは地元ではけっしてトップというわけではありませんが、むしろ香港勢で怖いのはこういうタイプ。ドバイやアメリカで勝ち星があるように遠征も苦にしません。

 ストレイトガールはスプリントGIでこれまで3着と2着があります。前哨戦を小差負けというローテーションも理想的。中山は初めてですが器用さがあるので問題ないでしょう。ミッキーアイル高松宮記念の3着馬。昨秋のスワンSを快勝しているように間隔が開いたときの方が結果を残しており、軽視できません。

 アクティブミノルは前走恵まれた印象もありますが、伸び盛りの3歳馬ですし、無欲の逃げはここでも脅威。ベルカントはサマースプリントシリーズの勝者。夏の疲れが気になるところですし、直線の坂も歓迎ではありません。コパノリチャードは昨年の高松宮記念の勝ち馬ですが、以来勝ち星から遠ざかっていますし、小回りの中山コースへの対応も課題になります。

 森山大地の予想

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予想印
16ティーハーフ(7人気)
6ウキヨノカゼ(9人気)
12ウリウリ(3人気)
7ベルカント(2人気)
8ハクサンムーン(5人気)
13ミッキーアイル(4人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

16

相手

6

7

8

12

13

5通り 各1000円

3連複軸1頭流し

16

相手

6

7

8

12

13

10通り 各500円

森山大地の見解

新興勢力と呼べるのはアクティブミノルウキヨノカゼティーハーフベルカントぐらいか。賞金制度のため6戦5勝のビッグアーサーが補欠1番手で出走できなかったことは非常に残念。本命は函館スプリントSを見た時点でティーハーフと決めていた。4コーナー最後方から一瞬、文字どおりの一瞬で差し切ってしまった末脚は34秒0、という数字以上のインパクト前走のキーンランドCは四位騎手の好騎乗でウキヨノカゼには届かなかったが、アクセルを踏み遅れながらも最後は差を詰めていたので力負けという内容ではない。これでほどよく人気を落としてくれるなら、国分優騎手も気楽に乗ることができるし、腹をくくって直線勝負に徹することができる。この開催の馬場は例年の高速馬場ではなく、適度にクッションが効いた馬場で上がりもかかる傾向にあるので差し・追い込み勢にはいい舞台設定。16頭中16番枠なら外から外。小細工なしで馬の力を信じて挑むだけだ。

“絶対数感”の持ち主 大石川大二郎の予想

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大石川大二郎

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

12

相手

1

2

4

7

8

13

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

12

2着

2

相手

1

4

7

8

13

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

12

2着

7

相手

1

2

4

8

13

30通り 各100円

大石川大二郎の見解

指数を揃って持っているタイプが1頭もいない。つまりは波乱の目の可能性は大きいということ。平均値で114というGIでもかなり高い指数を持つ◎ウリウリを本命にするが、この馬にしてもコース指数91で弱点はあるということだ。同コース初だが指数2位○ストレイトガール。平均値は低いが3走前が影響しているだけの▲ベルカント。未知の魅力☆リッチタペストリーは外国馬人気薄で押さえておく必要あり。穴は△サクラゴスペル。コース最高値はこの馬が持っている。

元祖“情報” 田沼亨の予想

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田沼亨

予想印
7ベルカント(2人気)
12ウリウリ(3人気)
2ストレイトガール(1人気)
16ティーハーフ(7人気)
6ウキヨノカゼ(9人気)
8ハクサンムーン(5人気)
11レッドオーヴァル(12人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

7

相手

2

6

8

11

12

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

7

2着

12

相手

2

6

8

11

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

7

2着

2

相手

6

8

11

12

16

30通り 各100円

田沼亨の見解

今期のサマースプリントチャンピオンの7ベルカントを抜擢する。ここにきての充実ぶりは顕著で大幅にパワーアップしてきた。先行集団から終い勝負でチャンスは十分。次位は差し脚が強烈な12ウリウリ。展開次第では逆転はある。▲はGI馬2ストレイトガール。昨年2着の同舞台で雪辱を果たす可能性はある。

 佐藤直文の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

7

-

12

1点 2500円

馬連

2

-

7

1点 2500円

馬連

7

-

16

1点 2000円

馬連流し

7

相手

1

9

13

3通り 各1000円

佐藤直文の見解

 ここは出走馬の多くがサマースプリントシリーズの構成レースをステップとして臨んでくるが、その前哨戦よりも確実に速い流れとなるだけに、前哨戦より1列後ろの位置で流れに乗れる自在性が必要だ。カレンチャンロードカナロアと言った近年のスーパー短距離ホースも、そういったレース運びで勝っている。加えて言うなら、1400mの重賞を勝ち切るくらいの脚力があれば文句なしだ。◎はそれらの要件を全てクリアするベルカント北九州記念を勝った後は、セントウルSには見向きもせず、ここ一本の調整。過去のサマースプリント王者とは違い、フレッシュな状態での臨戦だ。父サクラバクシンオーもまた4歳秋に開花した馬であり、前走以上のパフォーマンスを見せてくれるに違いない。

 相手には、藤原英厩舎の2頭、ウリウリストレイトガール。ともに久々だったセントウルSを叩いて理想的なステップと言える。そして、前が競り合う超ハイペースも予想されるだけに、直線一気がハマる可能性もあるティーハーフを4番手評価とした。

厳選予想 ウマい馬券